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……だめだ。そろそろ本当にネタが……。
ついに、お題でパロの方に手を……
06.初雪
※ 学パロ設定でお願いします。
最初に気づいたのは誰だっただろうか。
外に広がる、今年初めての一面の白のことを。
……まぁ、誰でも構わない、か。
思いながら、外に急遽セットされたテラスで、椅子に座って紅茶を飲む。
それから、目の前で繰り広げられている攻防……雪合戦を眺めた。
寮にいるメンバーの数人で行っているこの競技。始めはチーム別だったわけではないのだが、いつの間にか仲間ができていて、今では二チームの戦いになっている。
片方のメンバーは、刹那、ロックオン、ハレルヤ、ティエリア。
もう片方のメンバーは、ミハエル、ネーナ、マリナ……それからヴェーダが。
敵にマリナがいる時点で、すでに刹那は使い物にならない気がするのだが、そこは上手い具合に調整しているらしい。マリナにはもっぱらロックオンが当たっていた。ちなみに、ヴェーダにはティエリアが。残りの二人は一緒になって……ではなくて、刹那、ハレルヤに分かれて、弟妹たちを叩いていた。相手になっているのは、結構簡単に推測できそうだが…一応。ハレルヤはミハエルを。刹那はネーナを。
……というか、ロックオン・ストラトス、それにヴェーダ……貴方がた(特に学園オーナー)は大人なのにどうして普通にそこに加わっているのですか。
思うが、これにはきっと、ツッコミを入れてはいけないのだろう。多分。
「皆、元気ですね……」
「……貴方はどうして参加しないのです?」
テーブルを挟んで向こう側に座っているアレルヤに、少し疑問を抱く。
別に、急な生徒会の仕事もないし、宿題に追われて……というのは、彼の性格からしてないだろう。
「いえ、僕が入ったら人数合いませんし……ハレルヤに止められました」
「ハレルヤが?それは一体?」
「危ないから、だそうです」
子供でもないのに……そう、不服そうに言う彼。
だが、その言葉は大げさでもなくむしろ控えめな方だと、ヨハンは冷静に分析していた。
何故なら。
「くらえッ!バカミハッ!」
「ってぇ!?おいテメ、何中に石入れてんだよっ!」
……なんて会話や。
「ロックオン先生、そこを退いてください。私は刹那を……うふふ」
「その笑い怖いからやめてくれっ」
……という言葉が聞こえてくるのだから、危険どころの話ではない。
何とか普通なのはティエリア&ヴェーダ、刹那&ネーナの組み合わせ……だろうか?黙って黙々と、相手に雪玉を投げつけている。いや、言葉の応酬が無くても、ただならぬ敵意は発しているけれども。これはこれで、危ないかもしれない。
だから、アレルヤがここにいる理由は、とても納得できる。あのハレルヤが、大切な双子の片割れをそんな場所に連れて行こうとは思わないだろう。
「ミハエル、大丈夫かな……」
「大丈夫だと思いますよ。頑丈さは、ミハエルの取り柄の一つですから」
「だといいんですけど、けど石ですからね…」
「後で、声をかけてやってください。それだけで十分です」
存外、単純な弟だし。きっとすぐに喜んで舞い上がる。
なんて思っていると、目の前をヒュンと、何かが通り過ぎた。
「……!?」
その、何かが飛んでいった方を見ると、そこは寮の壁で、雪玉(中に石)がべっとりと引っ付いていた。しかも、何故かその雪玉は六個あるように見える。
飛んできた方を見ると、ロックオンとマリナ以外の六人が、第二陣を用意してこちらを見ていた。
……これは嫉妬だろうか?アレルヤと話していたから。ヴェーダは違うだろうけど。
ロックオンも加わりたいだろうが……マリナの相手をしている以上、へたに注意をそらせないのだろう。ちょっと可哀想な気もする。
それはともかくとして…。
あの、第二陣を一体、どうするべきだろう?
この後どうなったか?
それはもちろん、ヨハンさんも強いですから、回避をしましたよ?
方法は……まぁ、皆様のご想像に。