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チビスタ第一話、とりあえず終了。
二話へ行きますが……終わりが微妙かも。
チビスターズ第一話 ⑭
ふと思ったことがあった。
それはスメラギ、クリスティナ、フェルトの三人が本当に下りてきてしまったら、それはミッションに支障はきたさないのだろうけど……もしもの状況が起こったときに対応しきれるのかといういうこと。なんせ、ミッションは明日あって、その間に何が起こるとも分からないのだし。そう、ミッションも何も無いような、そんなゆっくりとできる日ではないハズなのだから。
地上に下りて端末で逐一情報を送ってもらうより、トレミーにいてそこで直に情報を得た方がいろいろとやりやすいだろう。三人とも情報を駆使する役職にいるから、そういうことはとても大切なのではないだろうか?
というか、下りること前提で治らないこと前提で話されているけれども、それが違うことだって有り得るわけで。いや、あり得ないかも知れないからこういう話をしているのだけど。
とまぁ、そういうのは置いておいて。それでもやっぱり三人というのは多い気がする。
ならどうするのか、と訊かれても考えはないのだが。
でも、せめて一人くらいは残していた方がいいんじゃないかな……。
それが、今のアレルヤの偽り無い本心だった。
「どうかしたのか、アレルヤ?」
「ロックオン…実は……」
黙り込んだことを不審に思ったのか心配そうな顔をしてくるロックオンに、アレルヤは思ったことをすべて話した。
すると彼は腕を組み、顎に手を添えた。
「言われてみるとそうだよな……大人数で買い物ってのは、結構目立つしな」
「あ、その問題もありましたね」
CBとして、目立つ行動は極力避けるべきだ。
まぁ、存在自体が目立つ人もいるけれど…。
脳裏に浮かんだのはティエリア。彼とはミッションでもよく組む。何回も同じ待機場所にいたことがあるし、一緒に街に行って買い物をしたこともある。
そうやって買い物をする度、必ず視線を感じるのだ。
ティエリアは『絶世の』という言葉をつけてもいいくらいの容姿の持ち主だから、それはかなり当たり前のことだと思う。むしろ、目を引かれない人というののほうが、珍しいのではないだろうか。
これも目立つと言えばそうなのだが、生まれつきのもので本人にはどうしようもないことだろうから、仕方がないといえるだろう。
と、話はそれたけれど。
「とりあえず、一人は残っていた方がいいと思うんですよね……」
「できればスメラギ・李・ノリエガ……それからクリスティナ・シエラ。この二人が残るのがベストだろう」
「え?どうして!?」
刹那の言葉に、クリスティナが身を乗り出す。
どうやらスメラギも同じ気持ちのようで、黙ったままこちらを見ている。
「スメラギ・李・ノリエガは司令塔だ。ミッション中に本部にいる必要が一番ある人物だろう?それからクリスティナ・シエラ……サポートをするならこちらにいた方がいい」
まったくもって、刹那の言う通りだと思う。
留美のところではないのだし、特別な器具というのも用意できないから。
本当は名前のでなかったフェルトにだって来て欲しくはないだろうけど……最低でも一人は必要だからしょうがないということで。女性が一人も来なかったらハレルヤ、ティエリアと四人で買いに行くことになって、それはちょっとまずいかもしれない。ハレルヤもティエリアも、子供服なんて見たことはないだろうし……そういうのに興味は無さそうだし……。
かくいうアレルヤだってそういうことには無頓着なのけど。それから、多分刹那も。
そういうわけだから、一人は女性が欲しいワケなのだ。
「そうよね……じゃあ、フェルト。お願いできるかしら?」
「はい」
「よろしくね?」
こうして、スメラギとクリスティナという、三人の中では特に危険そうな二人が居残り組に入ることとなった。
「フェルトの選ぶ服なら、大丈夫だよね……?」
「……さぁ、どうだろうな」
「え?ロックオン、何でそんな心配になるようなこと言うんです!?」
「いいか、アレルヤ。彼女も女の子だ。それに、可愛いものに興味をもつお年頃だからな」
「覚悟は、やっぱりいるんですね…?」
「スメラギ・李・ノリエガやクリスティナ・シエラよりはマシだろう…多分」
「だよね……多分」
第二話は、まだ降りません。