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チビスターズをupするたびに、久しいと感じるワタリは何なんでしょう。
そして話では…二人とも、ゴメンね?
チビスターズ6
「ヒャッハァッ!死にさらせッ!」
『ミッションくらい静かにできないのか』
「っせぇな。いいだろ?こっちは散々待たされて、イライラしてんだよ」
呆れ混じりのティエリアにそう返しながらも、ハレルヤはキュリオスを駆る。
目指すのは、こちらに背を向けて逃げているリアルド、一機。
ライフルで撃ち落とすのは簡単だが……それでは楽しくない。待たされた分のツケは、しっかりと払ってもらう。
追いつき、追い越すそのすれ違いざまに、飛行形態から人型へ変わり、クローを一閃させて再び飛行形態になる。
数秒後、派手な花火を散らしたリアルドを満足気に眺め、次の獲物を探すべく周りを見渡し、最後の一機らしい機体に狙いを定めた。
「アイツでラストだな……」
とりあえず、逃げられないように一発、ライフルで撃って操縦不能にしておく。
さて、この後がお楽しみの時間だ。思い切り嬲り殺してやろう。幸い、今はアレルヤはいないから、自分のやりたいようにできる。
落ちていくリアルドに銃口を向け直し、とどめの一撃……ではなくて、右腕を。それから左腕、右足、左足……そして胴体。最後のは、地面につく間際の話だった。
……こういうことも、アレルヤがいたら出来ない。絶対に、ダメだと言って邪魔をしてくるに違いないのだから。できるのならば、一撃で、と。
まぁ、それでこそ自分の半身…なわけだけども。戦闘についてはいろいろと言ってはいるが、別に、彼の今の性格に不満があるわけではない。ただ、甘ったるい考え方をもう少し改めて欲しいだけ。
「で、どうすんだ?アイツらの出てきた場所が分かってんだし、本拠地も潰してくか?」
『いや、ミッションは終了した。帰還する』
無駄なことはしないつもりらしい。
気持ちというか理由は何となく分かるので、まだまだ暴れたりなかったが……ハレルヤも反論はしなかった。
早く帰って、アレルヤに会いたい。
その想いは、絶対にティエリアの物よりは上だ。なんせ、こちらは二人で一人だったのが、いきなり分裂して別れていたのだから。ぽっかりと穴が空いているような喪失感は、未だに健在だ。
だから、帰路につこうと進路を向けたのだが……
「……オイ、あれ何だよ」
『フラッグとリアルドの編成隊だろうな』
見えたのは何もない空間ではなくて、敵のMSがわんさかと。
……これは、帰ろうとしている自分たちに対するイヤガラセだろうか?
というか、紛争は収まったのに、どうして新しいのが来るのか。あれか、ガンダムを捕獲しようとかいう腹づもりか。ある程度は疲弊しているだろうとでも考えて、ミッション終了時にやってきたのか。
真相が何であれ、苛つくことに変わりはない。
「眼鏡、一つ提案だ」
『何だ?』
「どっちが多く、敵を潰せるか競争しようぜ」
そのくらいしていないと、やっていけない気がした。
CBが、ガンダムが、世界にとってどんな存在かは知っていたが……やっぱり、この執着は結構異常なのではないだろうか。強い物を得て、他国を出し抜きたいというのは分かるが……よくもまぁ、これだけのMSを。
ため息を吐く前に、バカバカしくて笑えてきそうだった。
さぁ、とっとと片を付けて、愛しい片割れの元へ帰ろうか。
『いいだろう。申し出は受けるが……負ける気はない』
「賭はどうする?何かあった方が燃えるだろ?」
『必要ない。負ける、というだけで屈辱的だとは思わないか?』
「……なるほどな。言っとくが、俺は負ける気はねぇぞ」
『生憎だが、それは俺もだ』
イライラしてた所にこれ。
…ゴメンね本当に二人とも。早く帰してあげれなくてゴメンね!
これもコンビニ立てこもり犯のためなのです…多分。