お題：黒 14.猫背

どうしてこんな方向に話が向かってしまったのかは、甚だ疑問です。

マイスターの話。
で、本当に何を話してるんだこの人たちは…

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14．猫背



　ここは宇宙のどこかを漂っているプトレマイオス、愛称トレミーのとあるクルーの部屋の中。そこにたった一つの共通点を持つ四人が集まり、大きなテレビ画面の方を思い思いの表情を浮かべて見ていた。画面に映っているのは椅子に座っている……というか、座席の部分にしゃがみ込んでいる、猫背の青年だった。そして…」
「……一つ訊く。何をしているんだ、ロックオン・ストラトス」
「いや、たまにはナレーションどうぞって」
「誰に言われたのですか？」
「ミススメラギ。面白いとか何とかって……断れないだろ？」
「…あぁ、確かにそうだねぇ」
　というわけで、四人のガンダムマイスターたちは何故かティエリアの部屋に集まっていた。理由は簡単で、彼の部屋にあるテレビが一番映りが良い…つまり最新型だったからである。決して皆の兄貴（自称）が自分たち残りの二名を引き連れて強引に押しかけたからではない。
　にしても最新型のテレビ……さすがは地上に降りれば、必ず電化製品店へと向かおうとするだけのことはある。このくらいの機器、ＣＢの技術を駆使すればさらに高性能のテレビができる気がするのだが、そこは触れてはいけないのだろうか。
「刹那・Ｆ・セイエイ、何か変なことを考えていないか？」
「いや……別に」
「そうか。あぁ、そんなことにＣＢの技術は使わない。バカバカしいからな。あと、あまりに性能を上げすぎると電波が拾いにくくなる上に電気代が高くなる」
「なるほど」
　自然に答えた後で、ぞくっと背筋に寒気が走った。
　……今…………ＣＢの技術がどうこうというのは、口に出していないハズなのだが……。
　まさか、心を読まれた？
「いやいやいやいや、まさかそんなこと…いくらティエリア・アーデといってもそこまで人外では無いだろう。そうだ、俺が、俺たちがガンダムだ……ッ」
「刹那―、勝手に俺らまで巻き込むなよ…」
「知るか。むしろガンダムとなれることを誇りに思え」
「うわぁ…凄く勝手な物言いだ……」
「黙れ……それより」
　軽く落ち込んでいるロックオンを無視して、先ほどから画面に映っている青年を見る。
「…こんな状態で、よく椅子から落ちないな」
「だねぇ。あ、あと猫背が凄いよね」
「そういえば、猫背は体に悪いんじゃなかったか？」
「え？刹那、そうだったっけ？」
「うろ覚えだが」
　だが、あの体勢が体に良いとは到底思えない。多分、あっているだろう。
「へぇ……ね、ところで誰かあの体勢とか出来たりする？」
「アレルヤ・ハプティズム、突然何を言い出すんだ？」
「いやね、だって、逆にあの体勢が出来る人って凄い気がするんだけど」
　しかもずっと。少なくとも一時間以上。
　そう続けられるアレルヤの言葉を聞きながら、刹那はそっと顎に手を当てて考える。
　……確かに難しそうだ。
　運動を続ける場合、スタミナさえあればリズムに乗れれば結構な距離はいけるだろう。…距離にしてしまうところ、何だか走ることしか浮かんでいないとか思うがそれは割愛。
　だが、じっとするのは生半可な運動よりキツイ気がする。椅子の上でしゃがむ込む上に、猫背という、普通に立っているよりも大変そうな姿勢だから尚更のことである。時間もやけに長いことだし。
　さて、誰か出来る者が本当にいるのだろうかと思い、思考を中断した。
　面倒だった。

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何について話しているかといいますと、デス○ートの某お方。
……何でこんな話に？