[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
二日連続で擬人化お題。まぁ、たまにはこういうのもありかなぁ、と。
今回はデュエルさんちとバスターさんちのご兄弟ズ(つまりデュエル、バスター、ブルデュエル、ヴェルデバスターの四人)の話。
16:積み木
「どのくらい、高くできるかなぁ…」
「やってみればいーじゃん。そしたら分かるだろー?それも分かんないのかよ」
「そのくらい分かってるっ」
ヴェルデバスターに叫んでから、ブルデュエルは大きめの積み木を手に取る。
今回、二人は『どれだけ高く積めるか』というのに挑戦しようとしていた。折角人間になって大きくなれたのだから、どうせならこの状態でないと出来ないことがしたいと考えた末に浮かんだのがコレだった。
とりあえず、いつもよりも高くなるのは分かっているので、念のためにここにある積み木という積み木を用意した。そのために手伝ってもらった兄とその友達は椅子に座ってグッタリしている。大分……やってもらったから。
その事に少し悪かったかな、とも考えたが今はそれよりもこっち。
手に持っていた積み木を置いて、新しいのを取りながら残念に思いながら呟く。
「みんなも呼びたかったな……」
「だよなー」
返ってきたのは同意。
自分が置いた積み木の上に新しいのを置いて、それから彼は言葉を続けた。
「ステイメンは、にーちゃんたちがケンカしてるって言ってたよな」
「ブイくんは見つからないし、みねばちゃんはおでかけしてたし…」
「たんく、さそうのもよかったかもだけどな……」
「つみき、こわしちゃいそうだしね…」
二人よりは三人、三人よりは四人の方が簡単にできるに決まっているけれど……戦力になりそうな人たちはいなかったり予定があったり、という状況だった。
兄に手伝ってもらうわけにはいかない。これは子供でやると決めていたのだから。
……実問題、手伝ってくれるとは思えないけど。
だって疲れてるみたいだし。
それに、そんな状況の兄をさらに動かすのは申し訳ないし……。
というわけで。
「べるで、そこはそっちのほうがいいよ」
「そっかー?けど、こっちのほうがデカイけど」
「けどそれ、さんかくじゃんか!」
三角の上にどうやって他のを乗っけるのだろう。できたとしても、バランスが悪すぎて簡単に倒れてしまう。
そこは分かってくれたらしい。渋々ながらもヴェルデはそれをポイッと転がして…・・転がした円錐三角形の積み木は少し離れたところに行ってしまった。
「あ…」
ちゃんとキレイにひとまとめにしていないと。
日頃のデュエルの指導のたまものか、ブルデュエルは自然とそう思って積み木を追おうとした。
だが、それは必要な行為ではなかった。
ぱくりと、それを咥える存在がいたのだ。
「あ……わんわ」
驚き固まっているブルデュエルの方へ、積み木を返しにだろう…バクゥが寄ってくる。
お決まりのパターンでなら逃げ出すところだったが、けれどそのまま立って、何故か本物の犬ではなくてそのままだったバクゥを待つ。
いつもならとても怖いはずなのに……今日は、あんまり怖くなかった。
何でだろうと思って、すぐ傍まで来たバクゥを見て気付く。
「わんわ……ちいさい?」
「お、ホントだー!おれのほうがおっきい!」
人間になって、背が伸びていたのは分かっていたけれど……今ほどそれを実感できた時は今まで無かった。周りも同じように大きくなっていたから。
けど、バクゥはそのまま。
恐る恐る手を伸ばして積み木を受け取り、頭を撫でてみる。
決してフワフワとかそういうことは無かったけれど、何だか手触りが心地よかった。
「……ねぇ、わんわ…あそぶ?」
少しの決意は必要だったけれど、その言葉は思ったよりも自然に口から出てきた。
そして、ワン、と返事の鳴き声があって。
どこか、喜んでいるように聞こえた。
「おにーちゃん、フリスビーどこー?」
「ブルデュエル……ついにバクゥと…っ」
「あー、そのおにーちゃんは感涙に咽び泣いてるからオレが出してくるわ…」
「おいブルデュエル、つみきどーすんだよ!」
「あと!いまはわんわ!」
「ブルデュエルっ…今、おにーちゃんは凄く嬉しいぞーっ!」
「デュエル、お前今黙ってた方がいいと思うけど。キャラ崩れも甚だしいし」
最後の会話文が凄く楽しかった…デュエルのキャラってコレで良いよね?