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連載スタート……も一個あるんだよなぁ、連載予定。
こんなに連載作っていいの、私?
……いいんだよ、うん。だってやりたいもの。
と、勝手に自己解決。
朝起きたら、なんだか違和感があったんだ。
だから、不思議に思って自分の姿を見たら……
チビスターズ第一話 ①
「大変ですロックオン!起きてください!」
ロックオンはガンガンと、何度もドアを叩く音によって起こされた。
目をこすりながら身を起こし、音のする方を見る。
「……アレルヤか?」
この声と喋り方は彼だろう。
だが、いつもより若干声が高い気がするし、叩かれている場所も低い気がするのだが…
とりあえずドアを開けようと立ち上がり、歩いていく。
「ん?」
そして、開いたドアの向こうには誰もいなかった。
「ここですよ、ロックオン」
首をかしげかけたとき、ふいに下から声がした。
顔を下に向ける。
「起こしてしまってすみません。けど、大変なんですよ……」
そこには、ロックオンの腰あたりまでしか背丈のない子供がいた。
そしてその子供は黒い髪で、長い前髪で隠されていて左目しか見えず、さらに瞳の色は銀色で。
困ったように笑う彼を、ポカンと見つめてしまったのはしょうがないことだったろう。
「……………アレルヤ、か?」
「はい」
恐る恐る訊くと、首肯が返ってきた。
「…………………………どうして小さくなってんだ…?」
「分からないんです。起きたらこんなになっていて」
立ち話もなんだ、ということでとりあえず、困り切っている彼を部屋の中に招き入れる。
ベッドに座らせて、ロックオンはその隣に座った。
「ミススメラギには言ったのか?」
「いえ。部屋の前までは行ってみたんですけど、スメラギさん今はお酒飲んでましたから、ちょっと……」
「そうか……賢明な判断だな」
絡まれるのがいやだったらしい。
気持ちはよく分かった。ロックオンだって、絡まれて逃げることができなくなったことは多々ある。
……というか彼女、こんな朝早くから酒を飲んでいたのか。今は朝の六時ちょっと前なのに。もっと、控えた方がいいのではないだろうか。
「もう少ししたら起床時間だし、朝食の時にでも伝えるか」
「そうしたほうがいいかもしれませんね。その頃にはスメラギさんも落ちついているでしょうし」
今後の方針が決まったところで、また、ドアが叩かれた。
「ロックオン、話がある」
「んー?今度は刹那か」
「あ、僕でましょうか」
こんな状況でも思いやりを忘れないというのは、実にアレルヤらしい。
が、その状態でいきなり刹那と会うのはどうだろう、と思わなくもない。
そう考えてロックオンは、首を振った。
「いや、別にいいって。俺が行くから」
立ち上がって、また、ドアを開ける。
また、誰もいない。
(……………まさか)
下を向いて、固まる。
そこには…
「…これは、どういう現象だ?」
アレルヤと同じく、ロックオンの腰くらいまでの背になってしまっている刹那がいた。
「あ、刹那も小さくなっちゃったんだね」
「アレルヤもか」
アレルヤを見つけてそちらに向かっていく刹那と、仲間を見つけて少し嬉しそうなアレルヤを眺めながら、ようやく我に返ったロックオンは呟いた。
「何があったんだよ、本当に……」
「というか刹那、お前元々小さいのに、何でさらに小さくなって……」
「刹那・F・セイエイ……目標を駆逐するっ!」
「うお!?」
「ちょ、刹那、落ち着いてっ!」
刹那を小さくしたのは、ロク兄のセリフを言わせたかったからだったり。