式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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マリーとアレルヤのああいうシーンを見せられて、アリオスはたまったものでは無いと思う。
というか、やっぱり一番の苦労人(?)はガンダムとか、機体な気がしてくるから不思議です。
「う……」
目が覚めれば、そこは森の中だった。
ゆっくりと起き上がって、痛む体に動きを止めた。右肩だけでなく、とにかく、たくさんの箇所が痛い。墜落したようだから、それが原因かも知れない。
しばらく動かないで痛みが引くのを待ち、ようやく動ける程度に痛みが消えたのを確認して立ち上がる。状況が分からないのならば情報収集は必要不可欠。情報が入ったところで何も出来なかったとしても、やはり知ることは大切だ。
精神体の状態で本体から出て、雨の中、ぐるりと辺りを見渡す。
「……アレルヤは…」
どこだろう、と探してみると、テントを一つ発見した。
「あれ、かな?」
行ってみようと足を進めようとしたその時、上から、光が差した。
決して太陽ではないその光を訝しげに思いつつ、見上げれば……そこには、正規軍のMSの姿があった。
墜ちたのはアレルヤだけでなく、確か……マリーという相手も一緒だったはずだから、敵がこの場所を探し当てて降りてくるのは何ら不思議ではない。のだが……アリオスは、実はこういう事態を全く考えていなかった。起きたばかりで、体もかなり痛み、そこまで考える余裕がなかったとも言うが。
とにかく、そういうわけだったのでアリオスは慌てた。
「かっ……隠れる場所っ…隠れる場所どこか……っ」
森の中に隠れても良いが、それでは何だかアレルヤが心配だ。多分、そうすると彼らの様子が著しく見にくくなる気がするし。
本体の中に戻るのも良いかもしれないけれども……それでも、見にくくなりそうだからダメ。ワガママかも知れないが、自分のマイスターが心配なのは、どうしようもなく仕方がないことだろう。
結局、自分が隠れても隠れなくても普通は相手に見えないのだと思い出して、大人しくその場に立っておくことにする。
そうしているうちにアレルヤとマリー、それから正規軍の誰かが対峙して、色々な話をしていた。本当に色々と。
そうこうしている間に銃が出て来たりとハラハラするシーンはあったのだけど。
「あ……帰ってく…」
正規軍の誰かが去っていくのを眺め、アレルヤたちの方へと視線を戻して……アリオスは、固まった。
何故なら。
「……………………………あう」
二人が。
「アリオスっ!」
そんな時だった…ダブルオーが現れたのは。
衝撃のあまり、アリオスはのろのろとしか彼の方を向けなかった。
「………………ダブルオー…」
「違う、エクシアだ……でなくて、どうし……あぁ、成る程」
アレルヤとマリーの様子を見て何に対して自分がこんな風になっているかを察したらしい。ダブルオーははぁ、と溜息を吐いた。
「これがセラヴィーのマイスターに見つかったら…怒られそうだな……」
「だよね……折角、みんなが探してくれてるのにアレルヤはキ……キ、キ……キ…っ」
「……アリオス、無理して『キス』と言わなくても良いぞ」
「あうあうあう…」
赤面しながら俯いて、ダブルオーの服の端を握る。照れ隠しだ。
少しの間そのままでいて、ふと、どうしてダブルオーがここにいるのだろうと首を傾げた。精神体でならどこでも行けるけれど、自分は『ここにいるよ』と伝えた記憶はないし、存在を示したりする余裕もなかったし、つまりはそういうことで彼はアリオスの居場所を知らないはず、なのだけど。
だからそれを訊いてみれば、あぁ、と前置いて彼は続けた。
「ケルディムが見つけたからな。アイツに聞いて俺が来た」
「あ……ケルディム来たの?」
「稼働中だからこちらには来れないようだが……あ、そうだ」
「…?」
何かを思い出したらしいエクシアの様子に、アリオスは少しだけ嫌な予感を覚えた。
「…何、なの?」
それでも聞き返してしまうところ、少々問題かとも思いつつ、黙って彼の返事を待つ。
「あの二人の様子……艦のブリッジに転送した……とか言っていた気がする」
「え………………………?」
それはつまり、クルーの皆さんがあの様子を見てしまったということで。
アリオスは一気に耳まで赤くなって、イヤイヤという風に首を振った。
「恥ずかしいっ!何か恥ずかしいよダブルオー!」
「だからダブルオーじゃなくてエクシア…というか、何でお前がそんなに恥ずかしがる」
「だってっ……だってっ!」
恥ずかしいのだから仕方がない。
ダブルオーは修理中で動けないので、とりあえずケルディムと一緒に来ました。
目が覚めれば、そこは森の中だった。
ゆっくりと起き上がって、痛む体に動きを止めた。右肩だけでなく、とにかく、たくさんの箇所が痛い。墜落したようだから、それが原因かも知れない。
しばらく動かないで痛みが引くのを待ち、ようやく動ける程度に痛みが消えたのを確認して立ち上がる。状況が分からないのならば情報収集は必要不可欠。情報が入ったところで何も出来なかったとしても、やはり知ることは大切だ。
精神体の状態で本体から出て、雨の中、ぐるりと辺りを見渡す。
「……アレルヤは…」
どこだろう、と探してみると、テントを一つ発見した。
「あれ、かな?」
行ってみようと足を進めようとしたその時、上から、光が差した。
決して太陽ではないその光を訝しげに思いつつ、見上げれば……そこには、正規軍のMSの姿があった。
墜ちたのはアレルヤだけでなく、確か……マリーという相手も一緒だったはずだから、敵がこの場所を探し当てて降りてくるのは何ら不思議ではない。のだが……アリオスは、実はこういう事態を全く考えていなかった。起きたばかりで、体もかなり痛み、そこまで考える余裕がなかったとも言うが。
とにかく、そういうわけだったのでアリオスは慌てた。
「かっ……隠れる場所っ…隠れる場所どこか……っ」
森の中に隠れても良いが、それでは何だかアレルヤが心配だ。多分、そうすると彼らの様子が著しく見にくくなる気がするし。
本体の中に戻るのも良いかもしれないけれども……それでも、見にくくなりそうだからダメ。ワガママかも知れないが、自分のマイスターが心配なのは、どうしようもなく仕方がないことだろう。
結局、自分が隠れても隠れなくても普通は相手に見えないのだと思い出して、大人しくその場に立っておくことにする。
そうしているうちにアレルヤとマリー、それから正規軍の誰かが対峙して、色々な話をしていた。本当に色々と。
そうこうしている間に銃が出て来たりとハラハラするシーンはあったのだけど。
「あ……帰ってく…」
正規軍の誰かが去っていくのを眺め、アレルヤたちの方へと視線を戻して……アリオスは、固まった。
何故なら。
「……………………………あう」
二人が。
「アリオスっ!」
そんな時だった…ダブルオーが現れたのは。
衝撃のあまり、アリオスはのろのろとしか彼の方を向けなかった。
「………………ダブルオー…」
「違う、エクシアだ……でなくて、どうし……あぁ、成る程」
アレルヤとマリーの様子を見て何に対して自分がこんな風になっているかを察したらしい。ダブルオーははぁ、と溜息を吐いた。
「これがセラヴィーのマイスターに見つかったら…怒られそうだな……」
「だよね……折角、みんなが探してくれてるのにアレルヤはキ……キ、キ……キ…っ」
「……アリオス、無理して『キス』と言わなくても良いぞ」
「あうあうあう…」
赤面しながら俯いて、ダブルオーの服の端を握る。照れ隠しだ。
少しの間そのままでいて、ふと、どうしてダブルオーがここにいるのだろうと首を傾げた。精神体でならどこでも行けるけれど、自分は『ここにいるよ』と伝えた記憶はないし、存在を示したりする余裕もなかったし、つまりはそういうことで彼はアリオスの居場所を知らないはず、なのだけど。
だからそれを訊いてみれば、あぁ、と前置いて彼は続けた。
「ケルディムが見つけたからな。アイツに聞いて俺が来た」
「あ……ケルディム来たの?」
「稼働中だからこちらには来れないようだが……あ、そうだ」
「…?」
何かを思い出したらしいエクシアの様子に、アリオスは少しだけ嫌な予感を覚えた。
「…何、なの?」
それでも聞き返してしまうところ、少々問題かとも思いつつ、黙って彼の返事を待つ。
「あの二人の様子……艦のブリッジに転送した……とか言っていた気がする」
「え………………………?」
それはつまり、クルーの皆さんがあの様子を見てしまったということで。
アリオスは一気に耳まで赤くなって、イヤイヤという風に首を振った。
「恥ずかしいっ!何か恥ずかしいよダブルオー!」
「だからダブルオーじゃなくてエクシア…というか、何でお前がそんなに恥ずかしがる」
「だってっ……だってっ!」
恥ずかしいのだから仕方がない。
ダブルオーは修理中で動けないので、とりあえずケルディムと一緒に来ました。
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