式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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そろそろ二期キャラもちゃんと出しましょう、ということで。
今回は生徒会副会長を。
…でもなんか、まいどお馴染みというか…ヴェーダが介入を…
「ティエリア……これってやり過ぎじゃ……」
「アイツ相手だぞ?これでもまた足りない方だ」
言いながら、ティエリアは休むことなくソファーを移動させていた。
それを眺めつつ、刹那は手元にあったポテトチップスの袋を開いた。他にも弁当、サラダ、パンに菓子、飲料水、果てにはカンパンがいくつも、机の上には広がっている。全てティエリアが持ってきた物で、どうやら彼は生徒会室に籠城作戦を決め込むつもりらしい。
何でも、今まで海外に留学していたという生徒会副会長が帰ってくるのだそうで、刹那は会ったことがないのだが……その副会長とやらに、ティエリアは会いたくないようだ。
せっかくアレルヤと二人きりだったのに……と不満に思いながらも鬼気迫る彼の姿に何も言うことが出来ず、黙って眺めるに止める。もちろん隣に座っているアレルヤに、ティエリアが持ってきたメロンパンを差し出すことも忘れない。
「食え」
「え……?でも、それってティエリアが持ってきた分じゃ…」
「少々減っても気にしないだろう」
「まぁ、今の彼には僕らの様子すら見えていないような気が…しなくも、ないけど」
「だよねぇ。全く、どうしてあんなに切羽詰まってるんだか。あ、メロンパン、よかったら僕にくれない?お腹すいてて」
「構わないが……」
「ん?どうかした?」
「お前は誰だ?」
いつの間にか後ろにいた、見も知りもしない誰かを見上げつつ、首を傾げる。
何でこんなに……ティエリアにそっくりな容姿なのだろうか?
疑問にもいながらも眺めていると、ガタン、と何かが落ちる音が耳に届いた。
「リ……リジェネ……リジェネ・レジェッタ……!?」
「やぁ、ティエリア。久しぶり」
軽く手を挙げてにこやかに微笑むリジェネ…という彼だが……果たして、ティエリアの姿がちゃんと目に映っているのだろうか?彼の驚愕に満ちていて、思わず手にしていた物を落としてしまうほどの衝撃を受けた、彼の様子が。
とりあえず様子からして、このリジェネという相手が副会長であることは分かった。
が……
「何故、ここまで似ているんだ…?」
「あぁ、二人とも従兄弟なんだって」
「…それでここまで似るものなのか…?」
とりあえず同じ血筋ということで、赤の他人よりは似やすいかもしれないが。
「というかリジェネ、どうして中に?」
「あぁ、簡単なことだよ、アレルヤ。始めから中にいたんだ。そこに君たちが入ってきて、ティエリアが入ってきて……それだけのことだよ。分かった?」
「…気配がなかったが…」
「君は初めて見る顔だなぁ…あ、一年生くん?僕、二年の時に留学したからねぇ、一年生の顔は分からないんだよ」
「そこは分かった。だから気配について…」
「気配?そんなの消したに決まってるじゃないか」
何言ってるの?とばかりにこちらを見る彼を認め……刹那は、何となく悟った。ティエリアが、どうしてリジェネに対して警戒心を抱いていたか。
多分、彼はティエリアが苦手なタイプだ。
それに……何だか、それとなくだが、微妙にヴェーダが入ってる気がする。
そう、こっそりとアレルヤに伝えると、あぁ、と彼は苦笑混じりに頷いた。
「ヴェーダも従兄弟だしね…三人とも従兄弟同士なんだよ、ここ」
「…どうりで」
納得である。
「で……あそこの二人はどうすればいいんだ?」
「どうしようもないと思うんだけどな…」
楽しそうに笑っているリジェネと、悔しそうなティエリア。
そんな両者を眺めていると、いつものティエリアとヴェーダのやり取りが思い出されるが……じっくり見れば、やはり、ヴェーダの方が強い。リジェネは計量版ヴァーチェ……というところ、なのだろうか。
「んー、やっぱり従兄弟なだけあって、リジェネも結構やるわよね」
「いや…アンタには遠く及ばないと思うが……それと、どうやって入った?」
「え?天井裏から」
「天井裏…?」
アレルヤと共に上を見上げれば、確かに、黒い穴がポッカリと見えた。
天井なんてあったのかと驚きつつ、背後にいるヴェーダへと視線を向ける。
「時に訊くが」
「何かしら?」
「ティエリアだけでなく、リジェネの方もからかうのか?」
「愚問ね」
そう言って、彼女は笑った。
「からかうわよ。当然じゃないの」
というわけで、途美学園では似ている二人はこんな感じです。
「アイツ相手だぞ?これでもまた足りない方だ」
言いながら、ティエリアは休むことなくソファーを移動させていた。
それを眺めつつ、刹那は手元にあったポテトチップスの袋を開いた。他にも弁当、サラダ、パンに菓子、飲料水、果てにはカンパンがいくつも、机の上には広がっている。全てティエリアが持ってきた物で、どうやら彼は生徒会室に籠城作戦を決め込むつもりらしい。
何でも、今まで海外に留学していたという生徒会副会長が帰ってくるのだそうで、刹那は会ったことがないのだが……その副会長とやらに、ティエリアは会いたくないようだ。
せっかくアレルヤと二人きりだったのに……と不満に思いながらも鬼気迫る彼の姿に何も言うことが出来ず、黙って眺めるに止める。もちろん隣に座っているアレルヤに、ティエリアが持ってきたメロンパンを差し出すことも忘れない。
「食え」
「え……?でも、それってティエリアが持ってきた分じゃ…」
「少々減っても気にしないだろう」
「まぁ、今の彼には僕らの様子すら見えていないような気が…しなくも、ないけど」
「だよねぇ。全く、どうしてあんなに切羽詰まってるんだか。あ、メロンパン、よかったら僕にくれない?お腹すいてて」
「構わないが……」
「ん?どうかした?」
「お前は誰だ?」
いつの間にか後ろにいた、見も知りもしない誰かを見上げつつ、首を傾げる。
何でこんなに……ティエリアにそっくりな容姿なのだろうか?
疑問にもいながらも眺めていると、ガタン、と何かが落ちる音が耳に届いた。
「リ……リジェネ……リジェネ・レジェッタ……!?」
「やぁ、ティエリア。久しぶり」
軽く手を挙げてにこやかに微笑むリジェネ…という彼だが……果たして、ティエリアの姿がちゃんと目に映っているのだろうか?彼の驚愕に満ちていて、思わず手にしていた物を落としてしまうほどの衝撃を受けた、彼の様子が。
とりあえず様子からして、このリジェネという相手が副会長であることは分かった。
が……
「何故、ここまで似ているんだ…?」
「あぁ、二人とも従兄弟なんだって」
「…それでここまで似るものなのか…?」
とりあえず同じ血筋ということで、赤の他人よりは似やすいかもしれないが。
「というかリジェネ、どうして中に?」
「あぁ、簡単なことだよ、アレルヤ。始めから中にいたんだ。そこに君たちが入ってきて、ティエリアが入ってきて……それだけのことだよ。分かった?」
「…気配がなかったが…」
「君は初めて見る顔だなぁ…あ、一年生くん?僕、二年の時に留学したからねぇ、一年生の顔は分からないんだよ」
「そこは分かった。だから気配について…」
「気配?そんなの消したに決まってるじゃないか」
何言ってるの?とばかりにこちらを見る彼を認め……刹那は、何となく悟った。ティエリアが、どうしてリジェネに対して警戒心を抱いていたか。
多分、彼はティエリアが苦手なタイプだ。
それに……何だか、それとなくだが、微妙にヴェーダが入ってる気がする。
そう、こっそりとアレルヤに伝えると、あぁ、と彼は苦笑混じりに頷いた。
「ヴェーダも従兄弟だしね…三人とも従兄弟同士なんだよ、ここ」
「…どうりで」
納得である。
「で……あそこの二人はどうすればいいんだ?」
「どうしようもないと思うんだけどな…」
楽しそうに笑っているリジェネと、悔しそうなティエリア。
そんな両者を眺めていると、いつものティエリアとヴェーダのやり取りが思い出されるが……じっくり見れば、やはり、ヴェーダの方が強い。リジェネは計量版ヴァーチェ……というところ、なのだろうか。
「んー、やっぱり従兄弟なだけあって、リジェネも結構やるわよね」
「いや…アンタには遠く及ばないと思うが……それと、どうやって入った?」
「え?天井裏から」
「天井裏…?」
アレルヤと共に上を見上げれば、確かに、黒い穴がポッカリと見えた。
天井なんてあったのかと驚きつつ、背後にいるヴェーダへと視線を向ける。
「時に訊くが」
「何かしら?」
「ティエリアだけでなく、リジェネの方もからかうのか?」
「愚問ね」
そう言って、彼女は笑った。
「からかうわよ。当然じゃないの」
というわけで、途美学園では似ている二人はこんな感じです。
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