式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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双子さんが身近にいないから分からなくて単なる想像とかだけど……少なくても、こういうのは無さそうな気がしたんだけどどうだろうなぁ……?
登場……アレルヤ、ハレルヤ、ティエリア、刹那
明日は何やら大切な会議があるとかで、書類整理の手伝いをすることになった生徒会役員。突然のことで何人か来ることができなかったものの、それでも三人ほど会員は集まった。これだけいたら、まぁ、何とかなるだろう。
……とまぁ、そういう経緯でここにいるわけだが。
「どうして君までここにいるんだ」
ティエリアの視線の先には、アレルヤにべったりくっついて離れないハレルヤの姿があった。わざわざ椅子を彼の横まで持って行って、それで肩にもたれかかっている。
手伝うでもなくそうしている彼にイライラとしてしまうのは、仕方がないことだろう。
「邪魔してねぇんだからいいだろ?」
「アレルヤの邪魔をしているだろう、それは」
「あ、僕なら大丈夫です。慣れてますから」
そういう問題ではないだろう、絶対。
だが、アレルヤに微笑んで言われると、どうしてか反論がしにくい。
これがあれか、惚れた弱みというヤツか。
はぁ、とため息を吐く。
「いい加減弟離れしたらどうだ、ハレルヤ」
「やなこった。俺はずっとアレルヤと一緒にいるんだよ」
「……ブラコンが」
「何とでもどうぞ」
「極度のブラコンで最愛の弟に近づく者は男であろうが女であろうが大人だろうが子供だろうがおかまいなく蹴散らして二度と近づく気を起こさせないように再起不能にしその後始末は弟に任せるというなんとも自己中心的なやつで話し合いをせずにまずは殴ってそれで終わりと考える野蛮で頭はまぁまぁかもしれないが確実にバカな…」
「テメェ……」
どんどん不機嫌になっていくハレルヤを見、言うのを止める。
まったく。そんなふうになるくらいなら始めから、あのようなことを言わなければいいだろうに。それだからバカなんだとどうして気がつかないのか。
「何だ?何とでも言えと言ったのは君だろう?」
だからこう言ってやると、ハレルヤは言葉にぐっと詰まった。いい気味だ。
彼の横ではアレルヤがオロオロとしているが、それはこのさい置いておこう。困らせてしまったのは不本意だが、まずはハレルヤを倒すのが先だ。
「……ハレルヤ」
次の言葉を放とうとしたとき、ふいに刹那が口を開いた。
今まで黙っていたくせに、いきなりどうしたのかと彼を見やると、刹那はどうやら何かに疑問をもっているようだった。本当にわずかにで、ある程度付き合いがないと分からないくらい。彼は普段からこんな感じで、人とのコミュニケーションがきちんと取れるのかと思わず不安になるくらいだ……った。
実は先日、彼がティエリアでさえ拍手を送りたくなるほどの素晴らしい演技力を見せてくれたので、もう心配はしていない。
「アレルヤとは双子だろう?どうやって弟だと決めたんだ?」
なんだそんなことかと呆れる反面、そういえば知らないなと思い直す。
こういったことはだいたい兄弟間で醜い争いが引き起こり、あーだこーだと言い合った結果決まる物だと思うのだが……どうにもそういう様子がこの双子の場合は思い浮かばない。ハレルヤはアレルヤを溺愛しているし、アレルヤは性格が穏やかだから二人がケンカをする所など見たことがないのだ。
そこまで考えて、純粋に興味を抱いた。
刹那・F・セイエイ、たまには良い質問をする。
「普通に決めたよ?」
そうアレルヤは言うのだが、彼は何かを間違っているのではないだろうか。
でないと、横でハレルヤが笑いを堪えていることの説明がつかない。
「普通に?」
「うん。ジャンケンで」
一瞬、間ができた。
「………………………ジャンケン?」
「そうだけど……え?普通じゃないの?」
刹那が繰り返すと、アレルヤは首をかしげた。
アレルヤ・ハプティズム……それは、ジャンケンで決める物なのか!?何か違わないか!?ケンカして決めろとは言わないが、それは少なくとも一般的な決め方ではない気がするぞ!?
ティエリアはそう突っ込みたかったが、気力が足りなかった。
何か、めまいがしてくる。
「っ……あはははっははははははッ!」
机に突っ伏すと、途端に聞こえてくるハレルヤの笑い声。
そうか。やっぱりお前のせいか。
「なっ……もしかしてハレルヤ、だましてたの!?」
「そうだよっ……つーかジャンケンで決めるってところで疑問持て」
「だってハレルヤがそれが普通だって言ったんだろ!?」
「だから、それが嘘だって言ってんだよ。いや、綺麗に引っかかってくれて、俺も清々しかったぜ」
しかも確信犯か。
再度ため息を吐き、体を起こす。
「ひどいじゃないか、ハレルヤ!」
「だまされるほうが悪いんだよ。それに問題はないんだからいいじゃねぇか」
「う……それはそうだけど……」
言い合っている二人の声をBGMにして、書類整理を再開することにする。そろそろ本腰を入れてやらないと寮の門限に間に合わない。もちろん学校の事情で帰れなかったら融通をきかせてくれはするが、やはりそれはティエリアの性格に合わない。きちっとやってきちっと帰りたいのだ。
どうやら刹那も同じ気持ちらしい。書類に手を伸ばしている。
「でもやっぱり、だまされてたのはいい気分じゃないよ!」
「あー、もううっせぇな……この口塞いでやろ………っ!?」
ハレルヤの額に筆箱(鉄製×2)が当たり、彼の体は大きく仰け反り……持ちこたえた。
チッと舌打ちをする。あのまま気絶でもすればよかったものを。
「……っ!眼鏡っ、チビっ!テメェらよくも……」
「手が滑った」
「滑ってここまで飛んでくるわけねぇだろーがッ!?」
「行ってしまったのだから仕方がないだろう」
さらりと答える刹那の援護をするように、ティエリアも口を開いた。
二対一である。さすがのハレルヤも分が悪いだろう。
「仕方ないで済ますなっ!」
「仕方ないのだから、そうとしか言えないだろう?」
「その通りだ」
「……前々から思ってたが、テメェらが組むと半端無くヤバイよな」
ハレルヤはこの短時間で諦めたらしい。がくりと肩を落としている。
それはいいのだが……。
「アレルヤ~」
「はいはい」
何か、さらにべっとりとアレルヤにくっついている気がする。それはもう頑固な汚れのようにべっとりと。
頭を撫でてもらっているハレルヤに、この後二撃目が放たれた。
ジャンケンでっていうの、普通なのかな、普通じゃないのかな?
ていうかワタリ、ジャンケン好きだな……。
……とまぁ、そういう経緯でここにいるわけだが。
「どうして君までここにいるんだ」
ティエリアの視線の先には、アレルヤにべったりくっついて離れないハレルヤの姿があった。わざわざ椅子を彼の横まで持って行って、それで肩にもたれかかっている。
手伝うでもなくそうしている彼にイライラとしてしまうのは、仕方がないことだろう。
「邪魔してねぇんだからいいだろ?」
「アレルヤの邪魔をしているだろう、それは」
「あ、僕なら大丈夫です。慣れてますから」
そういう問題ではないだろう、絶対。
だが、アレルヤに微笑んで言われると、どうしてか反論がしにくい。
これがあれか、惚れた弱みというヤツか。
はぁ、とため息を吐く。
「いい加減弟離れしたらどうだ、ハレルヤ」
「やなこった。俺はずっとアレルヤと一緒にいるんだよ」
「……ブラコンが」
「何とでもどうぞ」
「極度のブラコンで最愛の弟に近づく者は男であろうが女であろうが大人だろうが子供だろうがおかまいなく蹴散らして二度と近づく気を起こさせないように再起不能にしその後始末は弟に任せるというなんとも自己中心的なやつで話し合いをせずにまずは殴ってそれで終わりと考える野蛮で頭はまぁまぁかもしれないが確実にバカな…」
「テメェ……」
どんどん不機嫌になっていくハレルヤを見、言うのを止める。
まったく。そんなふうになるくらいなら始めから、あのようなことを言わなければいいだろうに。それだからバカなんだとどうして気がつかないのか。
「何だ?何とでも言えと言ったのは君だろう?」
だからこう言ってやると、ハレルヤは言葉にぐっと詰まった。いい気味だ。
彼の横ではアレルヤがオロオロとしているが、それはこのさい置いておこう。困らせてしまったのは不本意だが、まずはハレルヤを倒すのが先だ。
「……ハレルヤ」
次の言葉を放とうとしたとき、ふいに刹那が口を開いた。
今まで黙っていたくせに、いきなりどうしたのかと彼を見やると、刹那はどうやら何かに疑問をもっているようだった。本当にわずかにで、ある程度付き合いがないと分からないくらい。彼は普段からこんな感じで、人とのコミュニケーションがきちんと取れるのかと思わず不安になるくらいだ……った。
実は先日、彼がティエリアでさえ拍手を送りたくなるほどの素晴らしい演技力を見せてくれたので、もう心配はしていない。
「アレルヤとは双子だろう?どうやって弟だと決めたんだ?」
なんだそんなことかと呆れる反面、そういえば知らないなと思い直す。
こういったことはだいたい兄弟間で醜い争いが引き起こり、あーだこーだと言い合った結果決まる物だと思うのだが……どうにもそういう様子がこの双子の場合は思い浮かばない。ハレルヤはアレルヤを溺愛しているし、アレルヤは性格が穏やかだから二人がケンカをする所など見たことがないのだ。
そこまで考えて、純粋に興味を抱いた。
刹那・F・セイエイ、たまには良い質問をする。
「普通に決めたよ?」
そうアレルヤは言うのだが、彼は何かを間違っているのではないだろうか。
でないと、横でハレルヤが笑いを堪えていることの説明がつかない。
「普通に?」
「うん。ジャンケンで」
一瞬、間ができた。
「………………………ジャンケン?」
「そうだけど……え?普通じゃないの?」
刹那が繰り返すと、アレルヤは首をかしげた。
アレルヤ・ハプティズム……それは、ジャンケンで決める物なのか!?何か違わないか!?ケンカして決めろとは言わないが、それは少なくとも一般的な決め方ではない気がするぞ!?
ティエリアはそう突っ込みたかったが、気力が足りなかった。
何か、めまいがしてくる。
「っ……あはははっははははははッ!」
机に突っ伏すと、途端に聞こえてくるハレルヤの笑い声。
そうか。やっぱりお前のせいか。
「なっ……もしかしてハレルヤ、だましてたの!?」
「そうだよっ……つーかジャンケンで決めるってところで疑問持て」
「だってハレルヤがそれが普通だって言ったんだろ!?」
「だから、それが嘘だって言ってんだよ。いや、綺麗に引っかかってくれて、俺も清々しかったぜ」
しかも確信犯か。
再度ため息を吐き、体を起こす。
「ひどいじゃないか、ハレルヤ!」
「だまされるほうが悪いんだよ。それに問題はないんだからいいじゃねぇか」
「う……それはそうだけど……」
言い合っている二人の声をBGMにして、書類整理を再開することにする。そろそろ本腰を入れてやらないと寮の門限に間に合わない。もちろん学校の事情で帰れなかったら融通をきかせてくれはするが、やはりそれはティエリアの性格に合わない。きちっとやってきちっと帰りたいのだ。
どうやら刹那も同じ気持ちらしい。書類に手を伸ばしている。
「でもやっぱり、だまされてたのはいい気分じゃないよ!」
「あー、もううっせぇな……この口塞いでやろ………っ!?」
ハレルヤの額に筆箱(鉄製×2)が当たり、彼の体は大きく仰け反り……持ちこたえた。
チッと舌打ちをする。あのまま気絶でもすればよかったものを。
「……っ!眼鏡っ、チビっ!テメェらよくも……」
「手が滑った」
「滑ってここまで飛んでくるわけねぇだろーがッ!?」
「行ってしまったのだから仕方がないだろう」
さらりと答える刹那の援護をするように、ティエリアも口を開いた。
二対一である。さすがのハレルヤも分が悪いだろう。
「仕方ないで済ますなっ!」
「仕方ないのだから、そうとしか言えないだろう?」
「その通りだ」
「……前々から思ってたが、テメェらが組むと半端無くヤバイよな」
ハレルヤはこの短時間で諦めたらしい。がくりと肩を落としている。
それはいいのだが……。
「アレルヤ~」
「はいはい」
何か、さらにべっとりとアレルヤにくっついている気がする。それはもう頑固な汚れのようにべっとりと。
頭を撫でてもらっているハレルヤに、この後二撃目が放たれた。
ジャンケンでっていうの、普通なのかな、普通じゃないのかな?
ていうかワタリ、ジャンケン好きだな……。
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