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日曜日なのに雨……。
どこにも行かないからいいけれど、お出かけの人は大変そうだね……。
……なんか、語尾に『ハレルヤ』つけたくなったよ。
チビスターズ、今回はティエリア登場です。
チビスターズ第一話 ③
食堂から声がする。
……珍しい。いつもは自分が一番乗りなのに。
たまにはこういうこともあるか、と思いながらドアを開く。
そこには。
「お、ティエリアか」
よう、と手を振るロックオンがいた。
……それだけなら、まだ良かった。
「んだよ……眼鏡か」
不機嫌そうなハレルヤもいた。
……これも、まだ、変だとは思うが、いいとしよう。
しかし。
「おはよう、ティエリア」
「何を固まっている、ティエリア・アーデ」
この、大人二人に混じっている子供二人は何だろう。
いや、何、とはいうが彼らが誰かと訊いているのではない。見れば分かる。分からないほど付き合いがないわけではない。
ただ問題は。
「………何があったんだ」
どうしてアレルヤと刹那が小さくなっているのかということだった。
あとついでに、どうしてアレルヤとハレルヤが分裂しているのかということ。
「それが分からなくて……」
「スメラギ・李・ノリエガの指示を得るために、ここで待っている」
「彼女の部屋に行けばいいだろう」
「それがな、ミススメラギは酒を飲んでたらしくてな」
「……あぁ、そういうことなら仕方がないな」
でろんでろんに酔っぱらったあの戦況予報師に絡まれ、朝まで解放してもらえなかったことは、まだ記憶に新しい。
そんな彼女のもとにこんな子供(見た目)を差し出すのはいささか酷だろう。おもちゃにされてしまうのがオチだ。
というか、こんな時間から飲んでいるのかあの人は。
その事実に呆れながら、ぽん、とアレルヤの頭に手を乗せた。すぐ傍でハレルヤが「何やってんだよ眼鏡!」とか叫んでいるが、気にしない。ティエリアはティエリアであって、決して『眼鏡』という名前ではない。そういうわけだから反応する必要もない。
ちなみに、どうして手を彼の頭にやったかというと、それは丁度いいところに彼の頭があったからだ。文句を言うならそのくらいの小ささになった彼に言って欲しい。
「賢明な判断だ」
「…そうだね」
困ったように笑うアレルヤ。
それを眺めながら、ティエリアはまだ少し混乱している頭で今後のことを考えた。
小さくなった二人にミッションは無理だ。このサイズの宇宙服はあるかもしれないが、パイロットスーツはない。それに、この状態で機体の制御ができるとは思えない。子供の腕力では難しいこともあるだろうし、なによりも操縦するには少々手足が短い。それに、ありとあらゆる意味で不安なので乗せたくない。
幸い(なのか?)、ハレルヤは元の背丈と変わっていないから大丈夫だ。キュリオスは使える。彼が命令を聞けば、の話だが、そこはアレルヤに頑張ってもらおう。
ということは、抜けるのはエクシアだけか。
四体から三体に減るのだ。負担はもちろん大きくなるだろう。だが、作戦を実行できないほどではない。
そのことに安心し、また別の不安を覚える。
まさかとは思うが、もし二人がずっとこのままだとしたら……
刹那はともかくとして、アレルヤがこのままというのは困る。とても困る。
こんなに小さい子供に手を出したら、ロックオンの二の舞になるではないか(本人は「だから誤解だって!」と否定していたが)。
さて、どうしよう。
腕組みをして、ティエリアは再び悩み始めた。
「……眼鏡もこいつらの服装、気づかねーんだ」
「今も別のこと考えてるみたいで、目がいってないしな。しょうがないだろ」
「そういや……こいつらのサイズの服ってあんの?」
「分からない…………が、なければ困る」
「……だね。さすがにこのままは嫌だよ」
「最悪、女物を着ることに……」
「いや、それはねーだろ。男のもあるだろ普通」
「でもクルーの中に小さい子いないし……女の子のだってないかも」
「覚悟はしていたほうがいいかもしれないな…」
目標としてはアレです。みんな出せたらいいなっていう。
もちろんクリスティナもリヒテンダールも。モレノさんは……性格がイマイチ分からないし喋り方も分からないけど、なんとか出したいなぁ……。