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00だけでなくて、こっちも頑張らないと。だって100あるんだもの……。
あぁ、でも00のほうが多いよね20×8だもん。160だもん。
3:クリスマスツリー
今の姿を見られたくない、とぐずるデスサイズを引きずって部屋を出る。
皆のいるだろう所に行くとすでに、そこには三人ともそろっていた。
目つき、気配、それから様子で何となく分かる。
まず、ヘビーアームズ。顔半分を仮面で隠しているから一番分かりやすい。
サンドロックはもうイメージ通りで、良家の坊ちゃんという風。
ナタクは鋭い目つきで、何故か和服だった。本当に何故だろうか……?
「みんな人間になってんだな……」
呆然と、デスサイズが呟いた。
気持ちはよく分かる。ウイングもにわかには信じがたい。
いや、二人だけというのは無いと思ってはいた。それは不自然だろうな、と。けれども、こうも現実を目の当たりにしてしまうと……なんともいえないものがある。
「朝起きたらね。ウイングたちもそうだったの?」
「そうだ。原因が思いつかないんだが、おまえたちはどうだ?」
「僕ら?とりあえず僕はないけれど……」
ちらり、とサンドロックが視線を向けると、ヘビーアームズもナタクも首を振った。心当たりはないらしい。
腕を組む。本当に何が原因なのだろうか。
「なぁ、ガンダムさんとかもなってんのかなぁ……?」
「さぁ?なって……ると思うよ?」
ふと漏らされたデスサイズの疑問に、サンドロックが答える。
多分、彼の答えはあっていると思う。もしそうでなかったら、この五人組の中だけで起こった話になるのだろうけど……。
「ウイングー!お前たちもなんか起こってないかー!?」
と、突然扉が開いて、一人の青年が現れた。
なんとなく、誰だか分かった。
「ガンダムか?」
「その声は…ウイング?」
本当にガンダムだった。
ということは、サンドロックの予想は正しかったというわけだ。
「何が起こってるんですか?」
「えっと、君はサンドロック?……うん。コロニー全体で起こってるみたいで。あ、オレ、他のとこも回ってこないといけないから。じゃ!」
と、それだけ言ってガンダムは去っていった。
とりあえず、これで五人だけの問題ではないと分かった。それだけでも収穫だといえるだろう。
「でも、全体ねぇ……ホワイトベースだけ、とかそんなんだと思ってたのに」
「同感だな。だが、これで困ることはないから、どうであろうとかまわんだろう」
「いや……困ることがある」
デスサイズとナタクの会話に割り込むと、驚いた風に二人がこちらを見た。
何に困るんだ?と訊いてくる視線に、真顔で答える。
「翼がないから、クリスマスツリーの飾り役のバイトができなくなる」
一瞬、間ができた。
そのことに首をかしげる。変なことを言ったとは思わないのだが……。
変、だったのか?
あのバイトは結構良い。だから毎年やっているわけだが、それができなくなるのは非常に残念だと思う。
「あのな、ウイング……そういう問題じゃないと思うんだけど」
「そうか?」
「そうだろ……」
なにやらため息を吐くデスサイズ。
そんなにおかしいことだったのだろうか?
いくら考えても、ウイングには分かりそうになかった。
ウイングにも、こういうところがあると思うんだ。