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子手毬(コデマリ)
花言葉:友情・努力 などなど
今回はFC劇場のちびっこズ(ブイ、ステイメン、ヴェルデ、ブルデュエル)のお話です。
01:子手毬 (コデマリ/幼心)
「なぁなぁ、にーちゃんがいるってどんな感じ?」
と。
ブイからいきなり投げかけられた問いに、ステイメンは首を傾げた。
どんな感じ、と言われても。
「それが当たり前ってかんじ……かな。うん」
としか答えられない。
兄がいなかったら、なんて事は考えたことも無かったし、ずっと一緒なんだろうなぁと何となく思い続けているから。まぁ、GP-02とはとは少しばかり離れ離れだった事もあったけれど。
そのことを思い出しながら、もう一言付け加える。
「あと、ちょっと色々心配かなってところ」
「そーゆーもんか。じゃあさ、ヴェルデとかブルデュエルとかは?」
「どーいうかんじか、って言われると分かんないんだけどさー……」
うーん、と唸りながら、ヴェルデは言う。
「とりあえず、にーちゃんってさ、たよりになるとは思うんだよ」
「あ、それ分かる」
こくこくと頷きながら、ブルデュエルも同意を示す。
「高いところのものとか取ってくれるんだよね」
「重くて持てないものも持てたりするしなー」
「それに、わたしたちが知らないこともいっぱい知ってるし!」
おにーちゃんがいるって、いいかんじだよ!
そう言ってブルデュエルは笑った。
彼女の結論には賛成だったので、うんうんと首を縦に振って、ブイの方を改めて見る。
「いきなりどうしたの?」
「いやさぁ、おまえらみんな、にーちゃんいるだろ? だからちょっと気になったんだよ」
その言葉に、そういえば彼だけ兄弟がいなかったなぁ、と思い出す。母?……というか、姉の様な人たちはたくさんいるけれども、姉と兄じゃあ感じ方が随分と違うだろう。
もしかしたら、ブイは兄というものに憧れているのかもしれない、なんて思い。
……帰ったら、兄にブイの「にーちゃん」になってもらえないか訊いてみることにした。
そして帰ったらヴェルデとブルちゃんもステイメンと同じく「ブイ(君)の(お)にーちゃんになって!」とお願いします。
お兄ちゃん達困るだろうなぁ。