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初恋草(ハツコイソウ)
花言葉:淡い初恋、秘密、など

初恋草だから、花ことばも初恋に関するものがちらほら、ってとこなのですかね。
今回はフルカラー劇場で、セラヴィーとアリオスです。





17:初恋草 (ハツコイソウ/はじめての恋心)


「……前から思ってたんだけどさ」
 じぃ、と、こちらの方を見つめながら、アリオスが首を傾げる。
 彼にしては強いその視線に居心地の悪さを覚え、セラヴィーは気付かれない程度に視線を横に逸らした。もしも彼の視線が肩の辺りでは無く顔の方に向けられていたら、視線どころか顔自体を横に向けていたかもしれない。
 しかし、何故、彼は肩の辺りを見ているのだろうか。そこに何か特別な物が付いている、というわけではないと思うのだが。
 彼につられるように首を傾げかけたところで、彼の言葉が続けられた。
「セラフィムのことなんだけど、あの子って成長するの?」
「……あぁ、こいつのことか」
 応じながら、胸中で成程と呟く。彼は丁度、自分から見て真正面の位置に立っているから、自分の背中を見ることはできない。その結果、もしかしたら後ろ側が見えるかもしれない肩の辺りに視線が向かってしまった、ということだろう。
 だが、それにしても、セラフィムが成長するのか……とは。
「そんなことは考えたことも無かったが……そうだな、有り得ない話ではないだろう」
「じゃあ、もしかしたら君の背中に収まらなくなっちゃうかもしれない?」
「ダブルオーの様に順当に成長するというなら、そうなる可能性は限りなく高いだろうな」
「そうなったら、セラフィムの単独行動が増えたりするのかなぁ」
「まぁ、何の理由も無く一人で出かけるということはあるかもしれないが……」
 言いながら、暇つぶしにと一人でコンビニにでも出かけようとするセラフィムの姿を思い浮かべる……はずが、コンビニに行くと言うならオレも行くと言い出すキュリオスの姿までイメージしてしまい、軽く頭を振る。彼なんて連れて行ってしまっては、影響されて、金を無駄遣いするようになってしまうかもしれない。
 ……仮にセラフィムが成長したとしても、できるだけキュリオスとは関わらせないようにしよう。
 そう心に決めたところで、ふいにアリオスと呟いた。
「……突然、恋人を連れてきちゃったりして」
「……!?」
「あ、いや、セラフィムが恋するのなんてまだ先だろうし、そんなふうに硬直して、思い詰めた表情浮かべたりしなくても良いんじゃないかなっ!」
「……アリオス」
 何故か慌てた様子でぶんぶんと両手を振る彼に、セラヴィーは静かに問いかけた。
「それは、まだ先の話、だな?」






もしも仮にセラフィムが結婚して出ていくようなことがあったとしたら、送り出す時は平気そうだけど送りだした後は凄く落ち込むとか。そんな感じのセラヴィーでした。

あんなにしっかりくっついてるのが離れたら、それだけでちょっと寂しい気がしないでもない。
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