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彼らには、どんな姿が似合うだろう……?
ワタリにはファッションセンスがないから分からないよ…。
チビスターズ第一話 ⑥
話が纏まったところでふと、ロックオンが呟いた。
「でも、こういうのって、夜寝て朝起きたら元に戻ってたりするよな」
それにアレルヤが反応し、首をかしげた。
「あぁ……そういえばそうですよね。僕らはどうなんでしょう?」
「どうかしら……でもまぁ、ミッションは、戻っていたらエクシアとキュリオスで始め通り、かしら」
そうだ。明日直っているという可能性もなくはないのだ。
二人が小さくなったことが楽しくて、ついついテンションが上がり気味だったが、そんな状況だろうと、あらゆる可能性を考慮していなければいけないのだった。
少しだけ反省をして、だが、これはすぐには戻らないだろうな、と考える。
勘なのだが……そういう気がしたのだ。
「早く戻ったらいい」
「だね。ずっとこの格好はいやだもの」
「彼女の選ぶ服を着るのも嫌だ」
「……だねぇ。スメラギさん、本気だもんね……」
「そんなに嫌?」
二人とも可愛いから、とても似合うと思うのだが。
「嫌だ」
「できれば遠慮したいです」
返ってきたのはこんな返事。
似合うとかそういう問題でなく、ただ単に恥ずかしいのだろう。見た目はともかく中身は十六歳と二十歳の男性だ。
「なら、早く戻りますようにってお祈りでもしておきなさい?そのままだったら、本当に着せるからね?」
「う……覚悟しておきます」
冷や汗をかきながら、アレルヤがハレルヤの後ろに隠れる。
刹那の方は無表情でただ、訴えかけるようにこちらを見ている。
よっぽど可愛い格好が嫌らしい。
「スメラギ・李・ノリエガ…いい加減、アレルヤと刹那で遊ぶのを止めてもらえませんか」
ここで口を出してきたのは、驚いたことにティエリアだった。
まさか、彼が二人を庇うとは……
少しだけ驚く。意外だった。
「アレルヤ・ハプティズムで遊んでいいのは俺だけです」
…のだが、続く言葉は彼らしい物だった。
そんな彼にくってかかったのは、言わずもがな、ハレルヤである。
「アレルヤは俺のなんだよ!勝手に自分のおもちゃに任命すんな!」
「知らないな」
「まぁまぁ……二人とも、落ち着けって」
「うっせーんだよ、茶髪!」
「ロックオン・ストラトス、黙っていてもらえませんか」
ロックオンが仲裁に入ろうとするものの、あえなく撃沈する。
あまりに予測通りなので苦笑していると、恨みがましい目で見られた。
「残念だけどあの二人、もう私にはどうしようもないわよ?」
肩をすくめてみせると、彼はガクリと肩を落とした。
「明日直ってますように明日直ってますように明日……」
「戻れ戻れ戻れ戻れ……」
「アレルヤも刹那も結構本気で祈ってるな……」
「当たり前です。戻らないと大変なことになりそうですから」
「可愛らしい格好なんて、してやる気はない」
「ま、応援しといてやるよ」
「ありがとうございます」
「お前の応援はいらない。エクシアの応援があったら十分だ。アレルヤのでもかまわないが」
「刹那……」
ロク兄は、結局こういうポジションなんだよなぁ……