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凄くとりとめのない話をしているイメージがある二人です。
004:妹(弟でも可)
「あー、弟か妹欲しいなー」
マシュマロを親指と人差し指でプニプニと押しつぶして遊びながら、白蘭は何となく思ったことを口にした。何となく思った、と言ってもそれは今現在の本心である。ふと、弟でも妹でも欲しいな、と思ったのだ。
どう思う?とソファーの後ろに立っていた正一に視線を向ける。
「どうって言われても……」
突然の話題に正一は困った顔。
「…僕には良く分からないですよ」
「そう言わずにさ」
「分からないものは分かりません」
「それでもさ、ほら、もう少しくらい頑張ってみても良いんじゃないかなぁって」
「意味無いですよ…」
どうせ分からないんですから。
呟いて息を吐く正一に、白蘭はにこりと笑う。
「そこを何とか、ね」
「だから無理ですってば。白蘭サンが考えたら良いじゃないですか」
「僕が?」
言われてはたと気付く。そういえば、自分では何も考えてなかった気がする。
というわけで、正一の言葉に従って自分で、弟妹がいたらどうなるだろうと考えてみること数秒間。
多分、いたら自分と同じ髪や瞳の色だろう。で、性格も近かったら楽しいだろうから、出来るだけそうなるようにし向けてみようか。体服は当然、白。お揃いは楽しいし嬉しいし兄弟(兄妹)って感じがするし。
うん、楽しそう。
想像して一人うんうんと頷いていると、正一が呆れたような眼差しを送ってきた。
「…でも白蘭サン、何で弟か妹か、なんですか?兄や姉じゃなくて」
「えー?そっちの方が楽しそうじゃない?お兄さんやお姉さんだと正ちゃんみたいな世話焼きさんが増えちゃうしね。口うるさいのは正ちゃんだけで十分」
「…………………そうですか」
もちろん重大な話もやってたと思うけど、とりとめない話も多かったのではなんて。