忍者ブログ
式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


弟妹同盟設定を一人で勝手にプッシュしてます。いやだって、何かしっくり来てしまったからね。
私、だいたいのハマリ物がそんな感じです。



034:くちびる



 護衛のために足を踏み入れたパーティ会場で、スクアーロは非常にげんなりとしていた。
 今回の護衛対象はボンゴレの何か…というか、お偉いさんである。確かヴァリアーを解体しようとしている幹部の一人で、最初の出会いから今までで、あまり良い関係を気づけたとは思えない。そんな相手に自分を当てるのはどうかと思ったが、これで仕事をちゃんとこなして好印象でも与えておけと言うことだろう。
 まぁ、一緒に護衛に付くメンバーに自分を好いてくれるのをつけてくれたのは、綱吉のせめてもの気遣いだろうか。
 と……別に、それが自分を苦しめている事ではなくて。
 一番の問題はあれだ。
 何でか知らないが、周りに人が集まってくることだった。
 勘弁して欲しいと天を仰ぎたい気分だった。流石に人の目があるから仰げなかったが。それでも、それさえ無視して仰ぎたい気分だった。
「スクアーロ」
 そんな時である、一緒に護衛に付いていたクロームがこちらに寄ってきたのは。
 ん?と思っている間に彼女はスクアーロの服を軽く引っ張って屈ませ、その頬にクローム自身の顔を近づけ……唇を押し当てた。
 その後直ぐに放されて、思わず見下ろした彼女の表情はどこか満足げ。
「虫除け、だよ」
「う゛お゛ぉい……」
 どこでそんな言葉を覚えた。
 ていうか虫除け。
 何か違う気が。
「スクアーロ、困ってたみたいだから……」
「そーか…サンキューなぁ」
「……うん」
 だが、そんな思いも全て、クロームの言葉でどうでも良い物になった。
 ようはつまり、彼女はあの人混みから助けようとしてくれたのである。実際に周りに群がっていた人間はいなくなりはしなかったが減ったし、ならばそれだけの話だろう。
 礼とばかりに頭をくしゃりと撫でてやると、はにかむような笑みが向けられた。






そんな感じの我が家のスクとクローム。仲良しって素晴らしい。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
式ワタリ
HP:
性別:
女性
自己紹介:
ガンダム大好き生物。キャラも好きですが、機体も大好きです。実は(?)、今は軽く三国伝にすっ転んでます。
最新CM
[09/28 ナワ]
[06/15 オシロマミ]
[11/02 banana]
[11/02 式ワタリ]
[11/01 犬っぽい]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]