式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
何度も言いますが、最近この二人の組み合わせが好きです。何でだろう。
というか、白辺高校でのW組の扱いが凄い多いですね。他の人も書きたいんだけど、っていうか書いてるんですけど…いつ上げるんだろう。その内か。
「…ん?お前が勉強って何か珍しくない?」
「……今回は本気でやばいからな」
「やばいって何が?そういや最近テスト有るけど…何?赤点?」
言ってから、デスサイズは自分の言葉に首を傾げた。
「いやでもナタクってさ、赤点とか気にするタイプじゃなかったよな」
「今回は別だ。理科限定でな」
「理科限定って……」
一体それは何なのだと少し呆れたが、本人の必死さに気圧されて何も言えなかった。それ程までに鬼気迫っているのである、驚くべき事に。
頭が悪いとか、そういうワケではないのだと思うのだ。ただ単に勉強するべき時間帯に修行をしていて、そのせいで勉強不足になっているだけで。やる気を出せばあっという間に良い点を取れるハズだ。
そんな彼は、つまりは勉強の方に努力のベクトルが向かっていないのである。
……普段は。
どうしてそれが今、と、不思議の源はそれだった。
「ていうか、理科限定ねぇ…まさかとは思うけど」
「ギャンだ。あの教師、何と言ったと思う」
「何て?オレ、今日の理科の時間寝てたから聞いて無くて、話」
「やけに静かすぎると思ったら…寝ていたのか、お前」
「だってしょうがないだろ?昨日は宿題とか色々あって眠るの遅かったあげく、起きる時間は五人分の弁当作らなきゃいけないから毎日通りって言う」
「…すまん」
「いやいや、いつものことだしオレの仕事だし。で、なんて?」
「あぁ、それだったな」
ギ、と椅子の背もたれにもたれながら、ナタクが体を捻ってこちらを見た。
「今回赤点を取ったら、追試の上に薬物の被験者になれと」
「…うわパス」
「同感だ。だからな…」
「うん、その気持ちはメチャクチャ分かる」
あの怪しげな薬品たちの被検体なんて、誰もなりたくなんて無いだろう。凄く納得した。あの薬たちは、学校の中で僅かでも恐れていない人間はいないほどの威力だから。
オレも頑張らないとな……と思いながら、体の向きを机の方に向けたナタクを見る。
それから、何となく背もたれを挟んで後ろ側から、背に寄りかかるようにして机の上を見た。何となく、彼がどんな勉強をしているか気になったのだ。本当に滅多に見ることが出来ない勉強風景なので、やはり。
肩を挟んで向こう側へと腕をブランと揺らしながら、広がっているノートを見る。
「おぉ……さすがやれば出来る子。すっごく綺麗にノートまとまってるし」
「子とは何だ子とは…お前も同年代だろうが」
「なーなー、これあとでオレも借りたい」
「…まぁ良いだろう」
頷いて、ナタクは手元にあった参考書を開いた。あぁ、こんな物も持っていたのかと何となく驚き。本が立てられているのは見たりするけれど、何というか、実際に使われているのは滅多に見ないから。
ふと、何でナタクの部屋に来たんだったかとデスサイズは首を捻ったが、思い出せないようだったので諦めた。思い出せないなら、多分それほど重要な物でもなかったのだろう、きっと。
というか、彼に対する自分のこの体勢に対しての文句はないんだなぁと考えつつ、自由にさせていた腕の内右を持ち上げて、もう一冊広がっていたノートに解かれていた問題の一つを指さした。
「それ間違ってるけど」
「あぁ、それは分かっているんだが…解説を読んでもどこが違うかいまいち分からん」
「あの数字じゃね?計算ミスだって」
「…そういうことか」
「だろ。ま、それなら本番は気をつけとけばどーにかなるんじゃね?」
「では、こちらは分かるか?」
「それもミスってるし…もうちょっと丁寧に計算しろよ。端折りすぎ」
「しかしな…チマチマとやるのは性に合わん」
「そりゃそうだろーけどな、そうしないと…赤点」
「う…」
微かに呻いて顔を逸らすナタク。今の彼は、どうやら赤点という言葉は聞きたくないらしい。気持ちは痛いほど分かるが。
けれど、やはり現実は現実なのだし。
「お前さ、基本出来てて応用も大丈夫っぽいし、あとそれから選択問題も名称覚えるのも問題無さそうだしさ……とりあえず数学やれば?計算力っていうか勉強に対する持久力付けろよ」
「…そうするべきなのか…」
「ほらほら、赤点回避頑張ろーぜ」
な?と笑いかけると、諦めたような嘆息が落ちた。
きっと、こうやって勉強している間も修行とかしたくてウズウズしてると思うよこの人。
「……今回は本気でやばいからな」
「やばいって何が?そういや最近テスト有るけど…何?赤点?」
言ってから、デスサイズは自分の言葉に首を傾げた。
「いやでもナタクってさ、赤点とか気にするタイプじゃなかったよな」
「今回は別だ。理科限定でな」
「理科限定って……」
一体それは何なのだと少し呆れたが、本人の必死さに気圧されて何も言えなかった。それ程までに鬼気迫っているのである、驚くべき事に。
頭が悪いとか、そういうワケではないのだと思うのだ。ただ単に勉強するべき時間帯に修行をしていて、そのせいで勉強不足になっているだけで。やる気を出せばあっという間に良い点を取れるハズだ。
そんな彼は、つまりは勉強の方に努力のベクトルが向かっていないのである。
……普段は。
どうしてそれが今、と、不思議の源はそれだった。
「ていうか、理科限定ねぇ…まさかとは思うけど」
「ギャンだ。あの教師、何と言ったと思う」
「何て?オレ、今日の理科の時間寝てたから聞いて無くて、話」
「やけに静かすぎると思ったら…寝ていたのか、お前」
「だってしょうがないだろ?昨日は宿題とか色々あって眠るの遅かったあげく、起きる時間は五人分の弁当作らなきゃいけないから毎日通りって言う」
「…すまん」
「いやいや、いつものことだしオレの仕事だし。で、なんて?」
「あぁ、それだったな」
ギ、と椅子の背もたれにもたれながら、ナタクが体を捻ってこちらを見た。
「今回赤点を取ったら、追試の上に薬物の被験者になれと」
「…うわパス」
「同感だ。だからな…」
「うん、その気持ちはメチャクチャ分かる」
あの怪しげな薬品たちの被検体なんて、誰もなりたくなんて無いだろう。凄く納得した。あの薬たちは、学校の中で僅かでも恐れていない人間はいないほどの威力だから。
オレも頑張らないとな……と思いながら、体の向きを机の方に向けたナタクを見る。
それから、何となく背もたれを挟んで後ろ側から、背に寄りかかるようにして机の上を見た。何となく、彼がどんな勉強をしているか気になったのだ。本当に滅多に見ることが出来ない勉強風景なので、やはり。
肩を挟んで向こう側へと腕をブランと揺らしながら、広がっているノートを見る。
「おぉ……さすがやれば出来る子。すっごく綺麗にノートまとまってるし」
「子とは何だ子とは…お前も同年代だろうが」
「なーなー、これあとでオレも借りたい」
「…まぁ良いだろう」
頷いて、ナタクは手元にあった参考書を開いた。あぁ、こんな物も持っていたのかと何となく驚き。本が立てられているのは見たりするけれど、何というか、実際に使われているのは滅多に見ないから。
ふと、何でナタクの部屋に来たんだったかとデスサイズは首を捻ったが、思い出せないようだったので諦めた。思い出せないなら、多分それほど重要な物でもなかったのだろう、きっと。
というか、彼に対する自分のこの体勢に対しての文句はないんだなぁと考えつつ、自由にさせていた腕の内右を持ち上げて、もう一冊広がっていたノートに解かれていた問題の一つを指さした。
「それ間違ってるけど」
「あぁ、それは分かっているんだが…解説を読んでもどこが違うかいまいち分からん」
「あの数字じゃね?計算ミスだって」
「…そういうことか」
「だろ。ま、それなら本番は気をつけとけばどーにかなるんじゃね?」
「では、こちらは分かるか?」
「それもミスってるし…もうちょっと丁寧に計算しろよ。端折りすぎ」
「しかしな…チマチマとやるのは性に合わん」
「そりゃそうだろーけどな、そうしないと…赤点」
「う…」
微かに呻いて顔を逸らすナタク。今の彼は、どうやら赤点という言葉は聞きたくないらしい。気持ちは痛いほど分かるが。
けれど、やはり現実は現実なのだし。
「お前さ、基本出来てて応用も大丈夫っぽいし、あとそれから選択問題も名称覚えるのも問題無さそうだしさ……とりあえず数学やれば?計算力っていうか勉強に対する持久力付けろよ」
「…そうするべきなのか…」
「ほらほら、赤点回避頑張ろーぜ」
な?と笑いかけると、諦めたような嘆息が落ちた。
きっと、こうやって勉強している間も修行とかしたくてウズウズしてると思うよこの人。
PR
この記事にコメントする