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ここはあえて日輪学院設定で。
003:一触即発
バチバチ、と。
今、元親と元就の間には火花が散っていた。
そんな二人の間に挟まれるようにある、残ったたった一つのフルーツサンド。これそが、今この状況の直接的な要因だった。
「鬼、我に譲らぬか」
「誰が譲るかよ。そう言うテメェこそ譲りやがれ」
「断る。何故我がその様なことなどせねばならぬ」
「その言葉、そっくりそのまま返させてもらうぜ」
「…生意気な」
「おぉっと、その言葉も纏めて返すぜ?」
「……」
す、と、さらに目が細くなる元就。
それを見て、元親は挑発的に笑った。完全に怒らせたかも知れないが、今回ばかりは引くことが出来ない。むしろ本気で相手が来ることを楽しくさえ思っているのだから始末に負えない、のかもしれない。
もっとも、だからといって何がどうというワケもないが。
「長曾我部元親、我にたてついたこと後悔させてやるぞ」
「生徒会長の名にかけてって?やれるもんならやってみろよ田舎モン。軽くぱーっと返り討ちにしてやらぁ」
「出来るのならな」
「言ってくれるじゃねぇか」
二人の間の敵意がいっそう深まった頃。
呆れたような表情で、購買を手伝っていたいつきがポツリと呟いた。
「二個入りなんだから二人で分ければ良いだのに…」
有る意味で正しいその言葉。
しかし、今回ばかり無視させてもらうことにする。
これは、そういう問題ではないのだ。
こんな感じで争ってたらいいと思う。どんな感じとか突っ込んじゃダメです。
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