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何気に初書きの前田家夫婦。
…まだまだ修行が足りません。
004:比翼連理
「犬千代様、今晩の食事は何にいたしましょう?」
「何でも良いぞ?松の料理は日本一だからな!」
「まぁ、犬千代様ったら…嬉しゅうございます」
…なんていう会話を聞いて。
あぁやっぱり恋は良いなぁと、思いながら慶次はこっそりと昼食をつまみ食いしていた。ちなみに本日の昼食は魚である。取ってきたのは利家だ。
にしても、昼食の時間から夕食の話。
これは恐らく、昼食が終わったら少し外に出ると言うからその時についでに夕食分の買い物をしてこよう、という考えから来るものなのだろう。流石にいつもはこんな風にはしていないのだし。
夕食は何だろうと思いながら二匹目の魚に手を付けようとしたところで、手の甲に鋭い痛みが走って思わず箸を落とす。
一体何がと思って見れば、手元に落ちていたのは箸だけではなく……しゃもじ。
「慶次、つまみ食いはいけませんよ」
…投げたのは、松だった。
しかもニコリと笑顔である。
正直怖い。
いつもならばここまではいかないのにと思い、気付く。今、自分が手を付けようとした魚は利家が食べるための物だった。
……あぁ、そう言うことか。
こればかりは自分に非があるだろうし、慶次は黙って両手を挙げた。降参の印だ。
「分かった分かった。ごめんよ松姉ちゃん、利」
「分かればよろしいのです。さぁ犬千代様、昼食でござりまする」
「うむ!今日も美味しそうだな、松!」
…こんな感じで前田家は今日も平和です。
もっと…もっとラブラブっぷりを…っ
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