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この話がお題069だったらとてつもなく記念すべき品になったのに…。
068:言えない
「そういえば」
と、言い出したのは自分だった。
「骸様の頭って、ナッ…」
「だめ」
しかし、その言葉は存外強い彼女の言葉の調子によって遮られた。
いつもはここまでハッキリと言わないクローム相手だったので、グイドは少しばかり驚いた。それと同時に、どうして禁じられるのだろうと首を傾げる。自分たちが従っているあの人の、髪型がどこからどう見てもパイナップルだと、ただそれを言うだけだというのに、どうして。
グイドのそんな疑問に気付いたのか、恐らく気付いていなくても説明するつもりだったのだろうが、クロームが口を開く。
「骸様、その呼び方嫌ってるから…」
「そうなんだ?」
「うん…犬なんて、いつも怒られてた」
「千種は?」
「千種は……何も、言わないし」
つまり、失言はしないということか。彼らしいことだ。そして同時に、犬はいつも失言をしているということらしい。こちらも…やはり彼らしい。
「…ちなみに、犬はいつもどんな目に?」
「…修羅道」
「……あぁ、何となく分かった」
「最終的には…人間道」
「………いや、それは行き過ぎじゃ」
「でも…骸様だから」
その言葉に。
グイドは少しだけ考えて、頷いた。
「それもそうだね」
骸様ととても繋がり深い二人でした。
実際にあったりしたのかな…どうなのかな…。
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