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正直、バサラの3と何かが被ってしまった。それ以前に書いていたハズなんだけれど…何故?
関係ないですよ。3は関係ないですからねー!



02:刃の行方



 命さえあれば、どこへでも。
 駆ける、駆ける。
 奔る、奔る。
 それが私の存在理由。

 そして同時に。

 命が無くても、どこへでも。
 貴方を害する者がいるのならば。
 どこへでも向かい、倒して差し上げよう。
 貴方が望まなくても。

 貴方が生きるために。
 貴方に生きてもらうために。

 それが罪であっても構わない。
 ただただ、生きていてくれればいいのだから。

 そして、出来ることなら傍で静かに微笑んでいて欲しい。
 笑みを絶やさないで欲しい。





 それが、唯一にして無二の。
 剣の願い。





「謙信様、ただ今戻りました」
「あぁ、よくかえりました、かすが」
「…はい」
 その声を聞くだけで早鐘のように音を鳴らす心臓をどうにか押さえつつ、かすがは、顔を下に向けたままに報告を始めた。
「まず、近隣諸国に妙な様子はありませんでした」
 それはもう平和なものだった。途中、自分に『今は戦乱の世だっただろうか』と本気で問いかけたくらいに。いっそ戦国時代を止めてしまえと思うくらい、どこも平和でのんびりとしていて軍備を補充する様子もないのだ。
 まぁ、戦闘訓練くらいはあったが、あれは日常の事だろうから気にする必要はない。むしろ訓練をしていない時の方が危険だろう。怪しすぎる。
 しかし、話はそれだけに止まらなかったのだ。
「…ですが、妙なことが一つありまして」
「みょうな?」
「はい…その、ですね武田信玄が、伏せっています」
「…なに?」
 思わず、といったようなこえを上げる謙信に、かすがは続けた。
「原因は不明ですが、寝込んでいるのを確かに確認しました。病かと」
「それは…みまいにいったほうがいいのでしょうか」
「いえ!その、生死には関係ないようですし」
「そうですか?しかし…しんぱいですね」
「謙信様…」
 ちら、と顔を上げてかすがは、どこか憂鬱そうな謙信の顔を見て心苦しくなった。
 そんな顔をして欲しいと思ったわけではないのに。
 言わなければ良かったのか。
 それとも…やらなければよかったのか。
 どちらにしろ、過去のことだからもう手遅れだけれど。
「…大丈夫です。甲斐の虎はそう簡単には死にません」
「それも…そうですね。すみませんね、つるぎ」
「謙信様が謝られることなど…ありません」
 そう。謝られる理由なんてない。
 毒を盛ったのは自分だから。







毒盛るくらいならやりかねないと思って…ね。いつもはストップ掛かってる様子で、でもひょんな事から外れかねない危うい物だったらいいなとか思ってる。
そして、毒くらいだったらお館様はどーにでも出来るだろう
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