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……えへへへ……書いちゃった…三国伝な話。
一応アニメ準拠。水軍さんたちが仲間になったあの時からずっと浮かんでたネタです。というわけで、孫権と甘寧と呂蒙です。
それは夜のこと。
新しく仲間……否、『家族』になった甘寧や呂蒙たちと一緒に夕食を取っていた時の出来事だった。
家族が増えた事に対してほんのりと嬉しさを抱いていたのだけれども、そんな中、孫権の膳を見た呂蒙が、突然こんな事を言い出したのだ。
「……おいおい、何だ?その量は」
「え?」
「少なすぎんだろ」
「おぉ!確かに!」
甘寧も頷き、その後ろでは彼らの仲間まで「そうだー!」だの「少ないぞー!」だの「もっと食えー!」だのと無責任に囃し立ている。
彼らは生粋の荒くれ者だ。じっとしている事は苦手かもしれないし、昼間は動きまわったり暴れ回っていたのかもしれない。ならば夕食時には空腹で空腹で仕方無くて、たくさんの量を食べるのかもしれない。そこはまぁ……理解出来るにしたって。
流石に、自分がそれに付き合うのは危険だという事は分かるわけであり。
このままでは通常の量の三倍くらいは食べさせられるんじゃないかと内心焦りながら、どうにか彼らにこの量で納得してもらえるようにと説得を始める事にした。
「いや、でもさ、これが普通の量だと思、」
「何を言っちょるんじゃ!侠ならもっとどーんといかんかい!」
「甘寧の言う通り!ほら、椀寄こせ!俺が直々につぎ足してやる!」
……だというのに、最後まで言葉を紡がせてもらえないというのはどういうことだろう。
あ、これは押し流されるパターンかな、なんて妙に冷静な頭の一部分が判断していたが、だからと言って、勢い負けているからと言って、はいそうですかと諦めるわけにはいかない。白旗を上げた瞬間に、もしかしたら通常の五倍の量を椀に盛られるかもしれないのだ。
それは嫌だ。普通に嫌だ。
だから、きっ、と顔を上げて、孫権はハッキリと嫌だと伝えようとした。
けれども。
「ほれ、盛ってやったぞ」
「食え食え。遠慮なんていらんぜよ」
「……どうも」
時既に遅く、自分の椀には通常のざっと十倍くらいの量の白米が盛られており。
これは全部食べ切らないといけないんだろうかと、孫権は呆然とそれを見上げるしか出来なかった。
もしかしたら増えるかもしれないけど……さぁ、どうなるでしょう。
とりあえず曹操様話は書きたいのです。
そして甘寧さんの口調が本気で分からぬ……。
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