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ラッセさんとかイアンさんとかの喋りがなんか苦手。
よく分からないんだよなぁ……。



チビスターズ第二話 ⑥


 気づいたのは、しばらくしてからだった。
 刹那と他愛もない話をしていたとき、後ろの方によく知っている気配を感じた。
 問うように、刹那に視線を向けたが、彼は軽く首を振った。何をしているのか分かるまで、そっとしておこうという意思表明だった。
 その意見に賛成することにして、念のために緑色のハロを手元に置いておいた。見れば、刹那は紫色のハロを抱いている。考えていることは同じ、らしかった。
 その後も少し、会話を続けていたのだが、いい加減後ろの気配が邪魔になってきた。いや、邪魔と言うよりむしろ鬱陶しいというか。用がないならとっとと帰れ、という気分である、今は。
 ラッセはため息を着いて、前振りもなくハロを掴み、振り向きざまにそのAIを対象へ力一杯投げつけた。
「った!?」
 直撃、したらしい。
 後ろにいた人物は大きく仰け反って、それから仰向けに倒れ込んだ。
「ラッセ……どうするんだ、あいつは」
「とりあえず、何をしていたか白状させる。気になって困る」
「……それもそうだな」
 立ち上がって、二人は倒れた男の所へ行く。
 腹の上で跳ねているハロを別の所にやって、それから彼の頬を叩く。
「おい、起きろ」
「う~ん……あと五分……」
「………ラッセ、殴り倒していいか」
 拳を握りしめて、刹那が呟いた。
 気持ちは分かったが、それはしないほうがいいだろう。追い打ちをかけたら、とどめを刺すことになるかもしれない。性格はアレだが、彼は間違いなく優秀なクルーなのだから。いきなり彼が欠けたら、後々困ることになる。
 それを伝えると刹那は残念そうに、そうか、と言った。
「起きないのなら、もう一度ハロをぶつけるくらいはいいな?」
「リヒテンダール、いい加減に起きないと危ないぞ」
 そろそろ危険領域に入るのではないだろうか。
 不安に思っているところで、ようやく彼が目を覚ました。
「あれ……ラッセさん?それに、刹那……あっ!」
 覚醒したリヒテンダールが一番最初にしたのは、すぐ傍に落ちていた端末を慌てて取ることだった。
 その慌てっぷりに首をかしげる。どうしたというのだろう。
 たしか、あの端末は映像を録画できるものだったな……と、そこまで思って、何をしていたのかが分かった。
 刹那も同じ答えに行き着いたらしい。ハロを掴んで狙いを定めている。
 それとなく体を動かして小さくなった彼の行動を牽制すると、恨みがましい目でこちらを見てきた。さっきから気持ちは理解できているが、放っておいたら本当にリヒテンダールが大変なことになりそうだ。だから、防がせてもらう。
「……誰の差し金だ?」
「え?……あ、これは、えっと……」
「クリスティナあたりか?」
「いや………スメラギさんが」
 つまり、彼はスメラギの指示を受けて、小さくなった彼の記録を残すべく盗撮をしていたというわけだ。盗撮、というと聞こえは悪いだろうが、それくらいしか表現が思いつかないので仕方がないということで。
 とりあえず、刹那に同情しておくことにした。





「クリスティナなら、アレルヤの方を撮りに行ってるっすよ」
「それもスメラギ・李・ノリエガの指示か?」
「そうなんだよなー。まったく、俺たちのこと何だと思って……」
「少なくとも、普段のお前は雑用だろうな」
「ラッセさん~っ」


結論>ていうか、マイスタ全員難しい。

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