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そして、ようやく第三話の題名通り。
でもまだ半分くらい?ミッションは、始まってないような感じなので…。

とにかく…立てこもりに、巻き込まれます。



チビスターズ3


 わりと近くにコンビニはあったけれど、そこに行くのは何だか普通すぎだったので、少し遠く離れたところに建っている店に行くことになった。ちなみに提案者は刹那だ。この体に慣れておきたいから、体を動かしたいというのもあったのだろうけど、何より遠出をしたかったのだと思う。前を歩いている彼は、何か楽しそうだし。
 楽しそうといえば、フェルトもそうだ。可愛らしい微笑みを浮かべて、アレルヤと手を繋いでいる。口よりも雄弁に語る瞳に押し切られ、恥ずかしかったけれど了承した。刹那も誘われていたが、彼は断固として拒否していた。
「ねぇ、ハレルヤとティエリアのもいるかな?」
「いつ帰ってくるか分からないし……あったほうがいいとは、思う」
「確かに。帰ってきたらきっと、二人とも空腹だろうしね」
 あの二人はちゃんとした大きさだから、ある程度は大目に買っておくべきだろうか。ハレルヤの加減なら自分の体だし、今までずっと一緒だから分かる。けれども、ティエリアはよく分からない。見た感じだとあまり、食べなさそうだけど……実は、たくさん食べるとか、そういうのはよくある話だ。
「刹那はティエリアがどれだけ食べるか分かるかい?」
「知らない。というか、ティエリア・アーデの情報を覚えるぐらいなら、円周率を暗記するほうがまだマシだ。どちらも不要だが、少なくとも後者の方が自慢にはなる」
「刹那……」
 ティエリアが、すごい言われようだった。
 本人に聞かせたらどうなるだろう、なんてある意味恐ろしいことを思っているうちに、いつの間にか目的地に着いていた。
 自動ドアをくぐって、真っ先に行ったのは……弁当コーナーではなくて、新聞のあるところ。地上に降りたらこれを読むのが習慣で、見ておかないとちょっと落ち着かないのだ。
 とりあえず時間がないので、一面だけをさっと見る。
 ……それほど変わったことはなかった。そこを大々的に飾っている記事は、今まさにハレルヤとティエリアが介入に行こうとしている、今はまだ起こっていないのかもしれない紛争の話で、どうなるかは分かっているからそれほど大切ではない。
 それからそこにはスポーツ情報、経済の様子、芸能人の結婚、脱獄犯のこと、政府に申し出を断られた団体の話、学校についての特集……それから自分たちCBの話が載っていた。
「アレルヤ、メロンパンでいいか?弁当は高い」
「うん。あ、サラダとかも買わないとダメだよ」
「大丈夫。ちゃんとカゴの中に入ってるから」
 新聞を戻してから二人の所へ行くと、三人分の昼食は入っていた。
 だが、大きな二人の分は入っていないように見える。
「えと……ハレルヤとティエリアのは?」
「それはこれからだ。どれくらい買うべきかを話し合う」
「ハレルヤのことはアレルヤに任せられるけど……ティエリアは分からないから」
 訊くと、こんな返事が返ってきた。つまり、二人ともどのくらいの量か、見当がつかない、というわけである。
 まぁ、他人の食事の量なんて、そうそう知っているものでもないし、仕方ないといえば仕方ないのだろう。というか、アレルヤも知らないし。
「一人分買って、あとは残っても大丈夫なのを買ったらいいんじゃないかな」
「……それしかないか」
 無難な方法を挙げると、刹那からは賛同の声。フェルトも、無言だったが賛成を示してくれているようだ。
 とりあえず高くてもミッションで疲れているだろうから、二人には弁当を買っておいて、袋の中にたくさんパンが入っているのもカゴに入れることにする。
 ふいに、ドアの開く音がした。新しい客が入ってきたようだ。
「そういえば、刹那はこれで足りるの?今の君って、成長期くらいじゃないのかな」
「それを言うのならアレルヤもだろう」
「僕は大丈夫だよ。昔からあまり食べな……」
「きゃあぁぁぁ!?」
 突然、店内に悲鳴が響き渡った。
 それはレジにいた女の人の声で、バッとそちらを振り向くと、そこには女性に向けて銃を構える男の姿。
 どういうこと?と疑問に思っているうちに外からはパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。それから「大人しく出てこい」とかいう言葉も。
 ……これはもしかして、

 立てこもり?



「どうしよう……巻き込まれちゃったんだね」
「というか、状況が分からないんだが」
「しばらくしたら、分かるよ……多分。情報も入ってくるだろうし」
「それもそうだな。じっくりと救援も待っておくか」
「あ。でも、二人が帰ったときに僕らがいなかったら、心配するかな?」
「一応、メモ書きは残してきてるけど……」
「あの二人のことだ。俺たちの今の状況を知ったら、何かをしでかす可能性はある」
「何かって、何を……?」
「分からない。が、起こってしまったとしたら、それは防ぐべきだろうな」
「それは……私も同感」


まず、心配するのは自分たちの身ではなくて二人が何をやらかすか。
ハレルヤもティエリアも、敵に対しては情けも容赦もないお方ですので…特に、アレルヤが絡んだら……ハレルヤとかが特に。
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