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202


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「思ったんだけど……ヴァーチェとセラヴィーって漫才コンビだよね」
「……は?」

 突然何を言い出すのかと、オレンジ色の人形に目をやると……キュリオスはとても真剣な面持ちであって、思わず何も言い出すことが出来なかった。
 その隙にというわけでは無いだろうが……エクシアとデュナメスも頷いた。

「その通りだな」
「それ以外の形容が見つからないしな」
「……貴様ら」

 言うに事欠いて自分を『漫才コンビ』の片割れというのは……決して、許される事ではない。相手にそう見えていたとしても自分はそう思っていない以上、それはとにかくプライドに掛けて認めてはいけないことなのだ。
 が、さすがに三対一はキツイので、話を変えることにする。

「そういうお前たちはどうなんだ?」
「てーと?」
「お前たちの組み合わせの事だ」

 自分たちのように『漫才コンビ』にされる組はないと思うが……話を変えるための話だし、実際、前から気になっていたことなので、質問するのに丁度良い機会ともいえた。
 どうだ?と促すと、デュナメスはうーんと唸って腕を組んだ。
 その横で、キュリオスがひょこんと身をヴァーチェの方に乗り出した。

「エクシアとダブルオーは冷静なコンビ…とか?」
「…こいつら冷静か?どっちかっていうと『エセ冷静』だろ」
「………エセ……」
「間違ってはいないな」

 物言いたげなエクシアを無視して、ヴァーチェはデュナメスの言葉に賛同した。普段は大人しい方に入るだろうが、一度スイッチが入るととてつもないことになるのは、エクシアもダブルオーも同じようなものだ。そして、その頻度は割と多いので『エセ』が付いてしまうと言うわけだった。

 面白い…と思いながら、では、と次はキュリオスの方を見る。
 キョトンとした表情の彼を指さして、ヴァーチェは口を開いた。

「キュリオスとアリオスは?」
「鏡コンビ」

 返ってきたのはエクシアの即答。
 一瞬の間を置いて、笑い出したのはデュナメスだった。

「ははははっ……即答かよエクシア…っ」
「うん…間違ってはないと思うよ」
「綺麗に逆だからな」
「性格に目つきに……確かに逆だ」

 姿、という点だけでは鏡とはいえないものの…性格などは確かに真逆である。
 残ったデュナメスとケルディムは何だろうと考え、出たのは。

「…デュナメス、お前たちも割と鏡じゃないか?」
「あー、確かになー……ていうか、アイツが変なんだよ」
「変って……銃器なのに接近線が好きって言う、あれのこと?」
「妙と言えば妙だが」

 皆、どうやら納得したようだ。
 ともあれ、こうして四組全員のコンビ名が出来た気がしなくもないが……使うことはほとんど無いだろう。
 それよりも『鏡コンビ』が被ってしまったのが心残りだ。

 

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