式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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何度も言っているけど、改めて。
…こんな個性豊かなメンバーが、どうやって仲良くなったんだろう…?
ボゥっと平らな地面に仰向けに寝ころんでコロニーの天井を眺めていると、唐突に自分の体に影が二つ掛かっ……二つ?
いつもならば一つなのに、一体……。
思いながらゆっくりと身を起こしてみれば、そこにはいつもの死神だけでなく、もう一人の姿があった。
「サンドロックか……デスサイズ、何故コイツがいる?」
「えっと…救急箱の関係で」
「何だソレは…」
「つまり…なし崩し?」
「疑問系なのか…」
良く分からない解答ばかりだったが、とりあえず場のノリとかそういう物のせいなのは何となく理解した。それ以外では有り得ないことも分かっていたし。
死神たる彼が、そうそう他人と仲良くしようとするのを是とするわけがないのだ。
そこは……何となくでなく、分かっている。
とまぁ、それはともかく。
ウイングの隣に普段通りに腰を下ろしたデスサイズに治療を任せるとして、何か衝撃的な物でも見たのだろうか……見事に驚き固まっているサンドロックへと視線を移した。
……というか、本当にどうしたのだろう。
「サンドロック」
「……」
「…サンドロック」
「え?あぁ、うん、何?」
二度目の呼びかけに答えた彼は未だに呆然としていて。
まるでこの世の物ではない何かを見たかの様子に、むしろこちらが驚くというか。
「何をそんなに驚いているんだ?」
「あ……だって、君たちが何でか仲が良いから」
「…成る程」
納得だった。
ちらりと横を見れば、ウイングの腕に包帯を器用に巻いているデスサイズも同様らしく、軽く苦笑を浮かべている。
それは同感できる。自分も彼も、あまり友好的な態度を取っていたとは思えないし。
自分のように仲間は要らないと行動で表している場合も、彼のように仲間になってしまわないようにと避けている場合も、どちらも相手からすれば友好的とは取れない態度だ。ウイングのように煩わしいから、というだけの理由でやっているとなれば尚更。
そして、そんな二人がどうしてだか仲良しというのは……驚いても当然だった。
いやさ、と笑いながらデスサイズが言った。
「コイツ自爆ばっかして、もう放っておけないっていうか」
「これまでにも何度も手当をしてもらっている。そのせいだ」
「へぇ……あぁ、ウイングはともかく、デスサイズがフラリと消えるのって、つまりはそういう理由だったんだね?その後は救急箱も消えてたし…うん、理解した」
サンドロックは本当に納得したようで、何度も何度も繰り返し頷いた。
それから少し話して、丁度その話題が終わる頃には応急手当も終了していて。
救急箱の中身を片付けながら、困ったようにこっそりと、デスサイズが耳打ちしてきた。
「…どーしよ、オレ、サンドロックと仲良くなりたいみたい。良いヒトだしさ」
「なればいいだろう」
同じく小声で返すと、困ったような響きが返ってきた。
「いやだって、そーすると後々が困るって言うか…」
「オレの場合は?」
「お前は例外中の例外の、二人の内の一人。あ、トールギスⅢは除く、な?保護者だし」
「…例外が二人もいるのなら、三人になっても四人になっても変わらんだろう」
躊躇うのも分かるが、と続ければ彼は今度こそ本当に困った表情を浮かべる。
仲良くしたいのならば無理をして我慢する事もないだろうに、やはり彼の持つ性質とも呼ぶべきモノ、それのせいで躊躇ってしまうのだろうか。
だとしたら難儀な事だと思いながら、ウイングはサンドロックの肩を軽く突いた。
「ウイング、何?」
「いや、デスサイズがお前と仲良くしたいそうだ」
「ちょっ、ウイング!?何言ってッ!?」
こちらを向いた彼に本当のことを言ってみれば、慌てたように叫ぶ死神。
しかしそれすらも無視して、どうだ?とサンドロックに聞けば。
彼は、ニコリと微笑んで答えた。
「もちろん良いよ」
…デスサイズに本当かと聞き返さないところ、サンドロックも何かを察したのかも知れない。きっと、訊けば否定の言葉が返ってくるか…いや、どっちかというと黙秘か。とにかく、肯定が返ってくるとは考えにくい事を。
どうするのかと次はデスサイズの方を見ると、死神はガクリと肩を落として、数秒後。
「……あー、そうですっ!ワザと避けたりしてたけど、オレは四人みんなと仲良くしたいんですっ!…これでいいのか!?良いんだよなっ!?」
「…逆ギレか」
「誰のせいで本音を言わないといけないと思ってんだ!?」
「あ、本音なんだね、やっぱり」
クスリと笑うサンドロックの言葉に、しまったという表情をするデスサイズ。
それをみて、ウイングは微かに笑みを浮かべた。
デスサイズはうっかりさんだと良いなとか。
いつもならば一つなのに、一体……。
思いながらゆっくりと身を起こしてみれば、そこにはいつもの死神だけでなく、もう一人の姿があった。
「サンドロックか……デスサイズ、何故コイツがいる?」
「えっと…救急箱の関係で」
「何だソレは…」
「つまり…なし崩し?」
「疑問系なのか…」
良く分からない解答ばかりだったが、とりあえず場のノリとかそういう物のせいなのは何となく理解した。それ以外では有り得ないことも分かっていたし。
死神たる彼が、そうそう他人と仲良くしようとするのを是とするわけがないのだ。
そこは……何となくでなく、分かっている。
とまぁ、それはともかく。
ウイングの隣に普段通りに腰を下ろしたデスサイズに治療を任せるとして、何か衝撃的な物でも見たのだろうか……見事に驚き固まっているサンドロックへと視線を移した。
……というか、本当にどうしたのだろう。
「サンドロック」
「……」
「…サンドロック」
「え?あぁ、うん、何?」
二度目の呼びかけに答えた彼は未だに呆然としていて。
まるでこの世の物ではない何かを見たかの様子に、むしろこちらが驚くというか。
「何をそんなに驚いているんだ?」
「あ……だって、君たちが何でか仲が良いから」
「…成る程」
納得だった。
ちらりと横を見れば、ウイングの腕に包帯を器用に巻いているデスサイズも同様らしく、軽く苦笑を浮かべている。
それは同感できる。自分も彼も、あまり友好的な態度を取っていたとは思えないし。
自分のように仲間は要らないと行動で表している場合も、彼のように仲間になってしまわないようにと避けている場合も、どちらも相手からすれば友好的とは取れない態度だ。ウイングのように煩わしいから、というだけの理由でやっているとなれば尚更。
そして、そんな二人がどうしてだか仲良しというのは……驚いても当然だった。
いやさ、と笑いながらデスサイズが言った。
「コイツ自爆ばっかして、もう放っておけないっていうか」
「これまでにも何度も手当をしてもらっている。そのせいだ」
「へぇ……あぁ、ウイングはともかく、デスサイズがフラリと消えるのって、つまりはそういう理由だったんだね?その後は救急箱も消えてたし…うん、理解した」
サンドロックは本当に納得したようで、何度も何度も繰り返し頷いた。
それから少し話して、丁度その話題が終わる頃には応急手当も終了していて。
救急箱の中身を片付けながら、困ったようにこっそりと、デスサイズが耳打ちしてきた。
「…どーしよ、オレ、サンドロックと仲良くなりたいみたい。良いヒトだしさ」
「なればいいだろう」
同じく小声で返すと、困ったような響きが返ってきた。
「いやだって、そーすると後々が困るって言うか…」
「オレの場合は?」
「お前は例外中の例外の、二人の内の一人。あ、トールギスⅢは除く、な?保護者だし」
「…例外が二人もいるのなら、三人になっても四人になっても変わらんだろう」
躊躇うのも分かるが、と続ければ彼は今度こそ本当に困った表情を浮かべる。
仲良くしたいのならば無理をして我慢する事もないだろうに、やはり彼の持つ性質とも呼ぶべきモノ、それのせいで躊躇ってしまうのだろうか。
だとしたら難儀な事だと思いながら、ウイングはサンドロックの肩を軽く突いた。
「ウイング、何?」
「いや、デスサイズがお前と仲良くしたいそうだ」
「ちょっ、ウイング!?何言ってッ!?」
こちらを向いた彼に本当のことを言ってみれば、慌てたように叫ぶ死神。
しかしそれすらも無視して、どうだ?とサンドロックに聞けば。
彼は、ニコリと微笑んで答えた。
「もちろん良いよ」
…デスサイズに本当かと聞き返さないところ、サンドロックも何かを察したのかも知れない。きっと、訊けば否定の言葉が返ってくるか…いや、どっちかというと黙秘か。とにかく、肯定が返ってくるとは考えにくい事を。
どうするのかと次はデスサイズの方を見ると、死神はガクリと肩を落として、数秒後。
「……あー、そうですっ!ワザと避けたりしてたけど、オレは四人みんなと仲良くしたいんですっ!…これでいいのか!?良いんだよなっ!?」
「…逆ギレか」
「誰のせいで本音を言わないといけないと思ってんだ!?」
「あ、本音なんだね、やっぱり」
クスリと笑うサンドロックの言葉に、しまったという表情をするデスサイズ。
それをみて、ウイングは微かに笑みを浮かべた。
デスサイズはうっかりさんだと良いなとか。
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