式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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本当にコレはどこへ向かっていくのだろう。
行こうと思えばシリアスにも行けるぞ…。
「アレルヤー、今日の夕飯何ー?」
「シチューだよ。今日はちょっと冷えてるからね。買い出しはブリングとデヴァインが行ってくれてる……ってヒリング」
と、ここでアレルヤが呆れたようにこちらを見た。
「そんなにお菓子食べてたら夕飯、食べられないよ?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんとその辺りは考えて食べてるから」
「……そうなの?」
「そうそう。だから気にしない。ちゃんと夕飯のための空きスペースは取ってあるからさ」
「なら、良いけど……」
まだ納得していないような彼にヒラリと手を振って、ヒリングははむ、とドーナッツを口に運んだ。アロウズの技術屋の誰かが確か、差入れとして持ってきてくれたのだとリヴァイヴが言っていた……のを、勝手に頂戴したのだった。
……アレルヤが来てから数日が経った。
初日はそれはもう盛大に困ったり迷ったりと大変ではあったのだが、その山場を越えてしまえば後は楽だった。今ではアレルヤは自分たちに対してため口だし、自分たちも彼の言うことは結構聞くようになっている。
ただ、問題は自分たちが『イノベイター』であることだった。
本当のことを話せば出て行こうとするだろうから……その辺りは隠しておこうと、仲間たちの間で決定したのが二日目の深夜。その頃にはもう何か全員がアレルヤに懐いていたので、彼が出て行くという事態は全員にとって、とても避けたい物だった。
「てゆーかね、ブリングとデヴァインってどうなの?同じ顔が一緒にいるって、ちょっとどころでなく目立つんじゃない?」
「うん……まぁ、そうなんだけどね…二人が行ってくれるって言ったから。ちょっとだけ重い物も頼んだからね、二人いた方が良いと思ったのも事実だし」
「重い物?」
何だろうそれは。
不思議に思って軽く首を傾げていると、アレルヤはクスリと笑った。
「対した物じゃないんだけどね、ちょっとだけ、色々と」
「えー?気になるんだけどー?ナイショにするようなこと?」
「…とは違うかな」
「じゃあ良いじゃない。教えてよ」
「えっとね……お酒」
「お酒?」
「うん。あ、もしかして飲めなかった?」
だったらゴメンね、と、申し訳なさそうな顔をするアレルヤにそんなことはない、と答えてヒリングは腕を組んだ。
「にしても、一体どうして突然お酒?流れが掴めないんだけど」
「たまには良いかなって思って。みんな嫌かなぁ……」
「あー、それはないから問題ないと思うわよ」
「そうなの?」
キョトンとした顔を見せるアレルヤは知らないだろうが、自分たちイノベイターは彼のことがかなり気に入っているのだ。そういう誘いがあったならば、断らずに全員参加の方針で向かうこと間違いないほどに。それに、実際に問題はない。遺伝子操作などで若く見えているだろうが、少なくとも飲酒が出来る年代には達している。
結構分かり易く行っていると思うんだけどなぁと、ヒリングは頬を掻いた。鈍感、というのがこの場合の彼に当てはまるのだろうか……間違いなさそうだ。
「ね、ツマミとかは?」
「それも一緒に頼んだよ。でも……お酒かぁ」
「…?」
何かを思い出しているような彼の様子に、ヒリングは片眉を上げた。こういう様子になっているときは、たいていCBの誰かのことを思い出している。
「誰かのこと、思い出した?」
「えっとね、ちょっとお酒を飲み過ぎる人がいて…それをね。ところで、僕っていつになったら戻って良いの?帰り方をいい加減に教えて欲しいというか……」
「ダメよ。言ったら帰っちゃうじゃない」
「じゃあ、せめてティエリアとの関係とか。リジェネとは知り合いのようだったけど…・」
「それもダメなの。教えないってみんなで決めたんだから」
「……何で?」
「その質問もダメ。答えないわ」
このやり取りも、結構な回数行っている。だから結末も何もかも、アレルヤは知っているはずだ。このまま言い続けたところで自分たちが話すことはない、ということを。
だからだろうか、アレルヤは軽く息を吐いてソファーに座った。
「……ね、アレルヤ」
「何?ヒリング」
「何も教えない私たちのこと、嫌い?」
「嫌いじゃないよ。うん、それは絶対」
「…そっか」
なら、良い。
問題はこの後どうなるか…。
どうなるんだろう、とか考えてる私はダメ作者ですね…。
「シチューだよ。今日はちょっと冷えてるからね。買い出しはブリングとデヴァインが行ってくれてる……ってヒリング」
と、ここでアレルヤが呆れたようにこちらを見た。
「そんなにお菓子食べてたら夕飯、食べられないよ?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんとその辺りは考えて食べてるから」
「……そうなの?」
「そうそう。だから気にしない。ちゃんと夕飯のための空きスペースは取ってあるからさ」
「なら、良いけど……」
まだ納得していないような彼にヒラリと手を振って、ヒリングははむ、とドーナッツを口に運んだ。アロウズの技術屋の誰かが確か、差入れとして持ってきてくれたのだとリヴァイヴが言っていた……のを、勝手に頂戴したのだった。
……アレルヤが来てから数日が経った。
初日はそれはもう盛大に困ったり迷ったりと大変ではあったのだが、その山場を越えてしまえば後は楽だった。今ではアレルヤは自分たちに対してため口だし、自分たちも彼の言うことは結構聞くようになっている。
ただ、問題は自分たちが『イノベイター』であることだった。
本当のことを話せば出て行こうとするだろうから……その辺りは隠しておこうと、仲間たちの間で決定したのが二日目の深夜。その頃にはもう何か全員がアレルヤに懐いていたので、彼が出て行くという事態は全員にとって、とても避けたい物だった。
「てゆーかね、ブリングとデヴァインってどうなの?同じ顔が一緒にいるって、ちょっとどころでなく目立つんじゃない?」
「うん……まぁ、そうなんだけどね…二人が行ってくれるって言ったから。ちょっとだけ重い物も頼んだからね、二人いた方が良いと思ったのも事実だし」
「重い物?」
何だろうそれは。
不思議に思って軽く首を傾げていると、アレルヤはクスリと笑った。
「対した物じゃないんだけどね、ちょっとだけ、色々と」
「えー?気になるんだけどー?ナイショにするようなこと?」
「…とは違うかな」
「じゃあ良いじゃない。教えてよ」
「えっとね……お酒」
「お酒?」
「うん。あ、もしかして飲めなかった?」
だったらゴメンね、と、申し訳なさそうな顔をするアレルヤにそんなことはない、と答えてヒリングは腕を組んだ。
「にしても、一体どうして突然お酒?流れが掴めないんだけど」
「たまには良いかなって思って。みんな嫌かなぁ……」
「あー、それはないから問題ないと思うわよ」
「そうなの?」
キョトンとした顔を見せるアレルヤは知らないだろうが、自分たちイノベイターは彼のことがかなり気に入っているのだ。そういう誘いがあったならば、断らずに全員参加の方針で向かうこと間違いないほどに。それに、実際に問題はない。遺伝子操作などで若く見えているだろうが、少なくとも飲酒が出来る年代には達している。
結構分かり易く行っていると思うんだけどなぁと、ヒリングは頬を掻いた。鈍感、というのがこの場合の彼に当てはまるのだろうか……間違いなさそうだ。
「ね、ツマミとかは?」
「それも一緒に頼んだよ。でも……お酒かぁ」
「…?」
何かを思い出しているような彼の様子に、ヒリングは片眉を上げた。こういう様子になっているときは、たいていCBの誰かのことを思い出している。
「誰かのこと、思い出した?」
「えっとね、ちょっとお酒を飲み過ぎる人がいて…それをね。ところで、僕っていつになったら戻って良いの?帰り方をいい加減に教えて欲しいというか……」
「ダメよ。言ったら帰っちゃうじゃない」
「じゃあ、せめてティエリアとの関係とか。リジェネとは知り合いのようだったけど…・」
「それもダメなの。教えないってみんなで決めたんだから」
「……何で?」
「その質問もダメ。答えないわ」
このやり取りも、結構な回数行っている。だから結末も何もかも、アレルヤは知っているはずだ。このまま言い続けたところで自分たちが話すことはない、ということを。
だからだろうか、アレルヤは軽く息を吐いてソファーに座った。
「……ね、アレルヤ」
「何?ヒリング」
「何も教えない私たちのこと、嫌い?」
「嫌いじゃないよ。うん、それは絶対」
「…そっか」
なら、良い。
問題はこの後どうなるか…。
どうなるんだろう、とか考えてる私はダメ作者ですね…。
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