式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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トレミーにイノベイターを招くとして、ちょっと迷ったのがこのあたりの関係性。
彼女の方は覚えているのかとか、彼らの方はどう思っているのかとか。
で、結局こうなりました、と。
…どうせ待てば本編で教えてくれるのでしょうがね…。
何でこいつらはこんな事をしているんだろうと、刹那は目の前にある背中三つを眺めながら思う。ていうかどうして自分がこの三人のお目付役を。疲れたと言っていたのに結局こういうことになるとか本当にこの世界に神はいない。
とまぁ、それはともかく。
今、目の前で、ケルディムとセラヴィーの収納されている格納庫をコッソリと覗き込んでいるイノベイターたちは、一体どうするべきなんだろうか。
問題行動は起こっていない、だろう。というかこの状況で問題が起こせるのなら是非とも起こしてもらいたい物だ。そうすれば自分たちはイノベイターを追い出す口実を得、刹那はようやく安らぎを得ることが出来る。
「ちょっとリヴァイヴ、行きたいなら行けば良いでしょ!?何でこんなにマゴマゴしてんのよ!見ててイライラするったら無いわホント!」
「それは君だから言えることなんです!僕に君みたいにあっさりと決めて、とととっと行こうとは思えません!」
「知らないわよそんなの!」
「……」
隠れて覗き込みながら言い合っているのはリヴァイヴとヒリング、その二人を少し離れたところで腕組みして見ているのはブリングだった。
始め、確かヒリングが『ガンダムを間近で見たいんだけど』とか言い出したので刹那が案内し、そうして何でか現状へと至った。格納庫に入ろうとしたリヴァイヴが何かを見つけて固まり、ヒリングが覗き込んで納得の表情を浮かべ、それらを見て理解したらしいブリングが軽く息を吐いたのだ。そしてワケの分からない刹那はそのまま放置されている、そんな状態。
置いてけぼりをくらっている刹那を無視して、三名……というか殆ど二名の物になっている会話は続く。
「大丈夫だってば!ちょっとチラッと見るだけなら問題ないって!」
「ダメなんです!こういうのはホラ、事前に十分なご契約の確認を……っ」
「…リヴァイヴ、それは何か違う」
「うんうん。契約って言うかむしろ、心構えって方じゃないのソレ」
焦りすぎて妙なことを口走ったリヴァイヴにブリングとヒリングのツッコミが入り、はっと我に返ったリヴァイヴは赤面したようだった。何をどう言ったか、今ようやく理解したらしい。
こほん、と一つ咳払いをして、とにかく、とリヴァイヴは続けた。
「ともかく、です。僕には無理です。以上」
「諦めるの早いんじゃない?もうちょっと頑張りなさいよ」
「だから、それが出来たら問題ないと言っているでしょう!」
「イノベイターのくせに」
「それは今は関係ないと思うが…」
「あるの!あるったらあるんだから!」
「ありません!絶対にないですそんなもの!ブリングの言うとおりですっ!」
……どこの幼稚園児だ。
いい加減立っておくのも面倒になってきた刹那は、とりあえず壁にもたれかかることにした。いやもう冗談抜きに面倒だった。何せコレ、お目付役が必要なのかどうかさえ疑わしい状態なのだから。いようといまいと関係ない気がする。こちらに『強制退去させる』という切り札がある以上、そもそも彼らに負けるようなことは殆ど無いのだ。
いっそのこと監視カメラだけで彼らを監視するのもありだと思うのだが。
しかし多分、スメラギはそれを許可しないだろう。人の目の方がいざというときは信用できる、とか言って。マイスターは誰も口で彼女に勝てた試しがないので、その結果は火を見るよりも明らかだった。
そしてそれが『そちらの方が楽しそうだから』という理由によるのが、少し物悲しい。
そんな風に考えている間に、イノベイターたちの会話も終わりを迎えようとしていた。
「……じゃあどうすんのよ。今回を逃したら平和に挨拶なんて無理よ」
「…それは残念ですが……やっぱり無理です。心構えが全くなかったんですよ?なのにドアを開けてみたら何か姿が見えるじゃないですか。しかも男連れ!…これで動揺せずにどうしろと言うんです貴方は!」
「あー…うん、まぁ、ちょっと驚いたけど……アンタ大げさじゃない?」
「まさか。これでもまだまだ大人しい方ですよ。……ですがやはり、あんな遊び慣れていそうな男と一緒にいるなんて……お兄さんはとても心配です…」
「……兄?」
「ブリング、それはリヴァイヴの言葉の綾というか何というかだからツッコミ入れない方が良いわよ。放っておいてあげましょ」
どうやら、結局何もしないことにしたらしい。
どこか何かに対して未練が残っているようなリヴァイヴを引きずってヒリングがドアから離れ、ブリングがその後を追う。
刹那のことを忘れているような……というか忘れているのだろう三人の様子にため息を吐いて、それでも刹那は三名の後を追うことにした。一応これでもお目付役だし、与えられたミッションは最後までやる。それがガンダムとしての勤めである。
が、ドアの前を通り過ぎる前に一旦立ち止まり、中を覗く。イノベイターたちが騒いでいたから、一体何があるのだろうと思ったのだ。
だが中には何も大した物はなく、ライルとアニューが仲良さげに会話をしている姿だけが見えるのみ、だった。
とりあえずリヴァイヴとアニューが対なんだろうとは思います。
でもこのあたり、やっぱりまだ完全には分かっていませんからねぇ…。
とまぁ、それはともかく。
今、目の前で、ケルディムとセラヴィーの収納されている格納庫をコッソリと覗き込んでいるイノベイターたちは、一体どうするべきなんだろうか。
問題行動は起こっていない、だろう。というかこの状況で問題が起こせるのなら是非とも起こしてもらいたい物だ。そうすれば自分たちはイノベイターを追い出す口実を得、刹那はようやく安らぎを得ることが出来る。
「ちょっとリヴァイヴ、行きたいなら行けば良いでしょ!?何でこんなにマゴマゴしてんのよ!見ててイライラするったら無いわホント!」
「それは君だから言えることなんです!僕に君みたいにあっさりと決めて、とととっと行こうとは思えません!」
「知らないわよそんなの!」
「……」
隠れて覗き込みながら言い合っているのはリヴァイヴとヒリング、その二人を少し離れたところで腕組みして見ているのはブリングだった。
始め、確かヒリングが『ガンダムを間近で見たいんだけど』とか言い出したので刹那が案内し、そうして何でか現状へと至った。格納庫に入ろうとしたリヴァイヴが何かを見つけて固まり、ヒリングが覗き込んで納得の表情を浮かべ、それらを見て理解したらしいブリングが軽く息を吐いたのだ。そしてワケの分からない刹那はそのまま放置されている、そんな状態。
置いてけぼりをくらっている刹那を無視して、三名……というか殆ど二名の物になっている会話は続く。
「大丈夫だってば!ちょっとチラッと見るだけなら問題ないって!」
「ダメなんです!こういうのはホラ、事前に十分なご契約の確認を……っ」
「…リヴァイヴ、それは何か違う」
「うんうん。契約って言うかむしろ、心構えって方じゃないのソレ」
焦りすぎて妙なことを口走ったリヴァイヴにブリングとヒリングのツッコミが入り、はっと我に返ったリヴァイヴは赤面したようだった。何をどう言ったか、今ようやく理解したらしい。
こほん、と一つ咳払いをして、とにかく、とリヴァイヴは続けた。
「ともかく、です。僕には無理です。以上」
「諦めるの早いんじゃない?もうちょっと頑張りなさいよ」
「だから、それが出来たら問題ないと言っているでしょう!」
「イノベイターのくせに」
「それは今は関係ないと思うが…」
「あるの!あるったらあるんだから!」
「ありません!絶対にないですそんなもの!ブリングの言うとおりですっ!」
……どこの幼稚園児だ。
いい加減立っておくのも面倒になってきた刹那は、とりあえず壁にもたれかかることにした。いやもう冗談抜きに面倒だった。何せコレ、お目付役が必要なのかどうかさえ疑わしい状態なのだから。いようといまいと関係ない気がする。こちらに『強制退去させる』という切り札がある以上、そもそも彼らに負けるようなことは殆ど無いのだ。
いっそのこと監視カメラだけで彼らを監視するのもありだと思うのだが。
しかし多分、スメラギはそれを許可しないだろう。人の目の方がいざというときは信用できる、とか言って。マイスターは誰も口で彼女に勝てた試しがないので、その結果は火を見るよりも明らかだった。
そしてそれが『そちらの方が楽しそうだから』という理由によるのが、少し物悲しい。
そんな風に考えている間に、イノベイターたちの会話も終わりを迎えようとしていた。
「……じゃあどうすんのよ。今回を逃したら平和に挨拶なんて無理よ」
「…それは残念ですが……やっぱり無理です。心構えが全くなかったんですよ?なのにドアを開けてみたら何か姿が見えるじゃないですか。しかも男連れ!…これで動揺せずにどうしろと言うんです貴方は!」
「あー…うん、まぁ、ちょっと驚いたけど……アンタ大げさじゃない?」
「まさか。これでもまだまだ大人しい方ですよ。……ですがやはり、あんな遊び慣れていそうな男と一緒にいるなんて……お兄さんはとても心配です…」
「……兄?」
「ブリング、それはリヴァイヴの言葉の綾というか何というかだからツッコミ入れない方が良いわよ。放っておいてあげましょ」
どうやら、結局何もしないことにしたらしい。
どこか何かに対して未練が残っているようなリヴァイヴを引きずってヒリングがドアから離れ、ブリングがその後を追う。
刹那のことを忘れているような……というか忘れているのだろう三人の様子にため息を吐いて、それでも刹那は三名の後を追うことにした。一応これでもお目付役だし、与えられたミッションは最後までやる。それがガンダムとしての勤めである。
が、ドアの前を通り過ぎる前に一旦立ち止まり、中を覗く。イノベイターたちが騒いでいたから、一体何があるのだろうと思ったのだ。
だが中には何も大した物はなく、ライルとアニューが仲良さげに会話をしている姿だけが見えるのみ、だった。
とりあえずリヴァイヴとアニューが対なんだろうとは思います。
でもこのあたり、やっぱりまだ完全には分かっていませんからねぇ…。
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