式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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ストライキって言うか家族?団らんになってる気がするのは触れない方が良いんでしょうかね。
…今度、リベンジしてみようかなぁ…。
「……で」
「何だ」
「……あれの真意は何だぁ」
「少しは考えたのか?」
「考えれば考えるほど分かんなくなったから訊いてんだよ…」
大人たちの、若干小声の会話(当社比)。きっと自分たちが寝ていると思っているから、そのための配慮だろう。こういうところ、たまに何でか二人とも律儀というか何というか。割といつもの素行のせいで自分たち以外は気付かない事実である。
しかし、さてどうしようとベルフェゴールは寝たふりを続けながら思う。
ルッスーリアが席を立った辺りで、もう目の方はしっかりと醒めていた。どうやらマーモンの方はまだまだ熟睡のようだけれど。そこは自分よりも子供の体を持っているのだから、当然と言えば当然だ。
が、自分は起きてしまっているのである。
このまま目を開けて(といっても髪に隠れて二人は見えないだろうけどね)しまうべきか、寝たふりを続けるべきなのか。どちらが良いだろうか。
一瞬だけ考えて、直ぐに決めた。寝たふり推奨。
二人の会話を最後まで聞いてからでも、起きるのは遅くないだろうきっと。
「なーにが『早く帰ってこい』、だ。ったく…あれで俺がどういう気分になったか…」
「言ってみろよ。どういう気分になったんだ?」
「い…言わねぇっ。絶対に言わねぇからな…っ」
どこか焦っているようなスクアーロの声。この分だと多分、言われた後に混乱していたのではないだろうか。その時は混乱して、ちょっとくらいは赤くなっていたのかもしれない。そしてそれを半ば確信しながら、ザンザスはおもしろ半分に訊いているのだ。
さすがは趣味が『スクアーロいびり』の男である。
「は。言っても減るもんじゃねぇだろ」
「そーいう問題じゃねぇっての。とにかくだぁ、確信犯には何言っても変わらねぇだろ。絶対に反応とか予測済みだろうからなぁ…」
「なら、俺の予測を言ってやろうか?」
「遠慮しとくぜぇ…何か本気で当てられそうだからなぁ…」
そりゃ当てるだろうねと、ベルフェゴールは心の中で呟く。ザンザスだけでなくてベルフェゴールも、多分マーモンもルッスーリアだって言い当てることが出来るだろう。つまり、それほどまでにスクアーロは分かりやすいのである。その自覚は多少は、彼の中にもあるのだろうが。
ちなみにレヴィは分からない。分かるかもしれないし、分からないかもしれない。ていうか自分にとってどうでも良い。
にしても、そろそろ様子が本当に気になってきた。うっすらとくらいなら、目を開けてみてもバレないだろうきっと。こういうときに前髪が長いと便利である。
そして。
「あの時は焦ったんだぜ。マーモンに見られちまったからなぁ」
「ほう。なら後でマーモンに訊くか」
「法外な値段ふっかけられんじゃねぇのかぁ?」
「そん時はそん時だ」
最初に見えたのは寝ているマーモンの頭を優しく撫でているスクアーロだった。……うわぁ、何かとっても羨ましい。あの手で頭を撫でられるのは何だか結構気持ちが良いのである。後で自分も撫でてもらおう。
でも不思議。スクアーロがこんなに柔らかく笑っているとか本当に。どこのママンだよとツッコミを入れたくなるのだが、その表現があながち間違っていないようなところが何とも言い難い。
ザンザスの方はと言うと、こちらも普段からは想像も出来ない程に穏やかな顔。この表情を写真にとって綱吉に送って見せたらどうなるだろうか。驚いて、驚きすぎて気絶してしまうかもしれない。あるいは嬉しそうに微笑むかどっちか。ベルフェゴールとしては前者であって欲しい。そっちの方が楽しいので。
「変わったことは無かったのか?」
「別に何も無かったぜぇ。あの辺りは割と落ち着いてる場所だしよ。ベルのストライキは睡眠時間確保が目的だったからなぁ、夜更かしは止めさせた」
「その条件でトラブルが起きる方が珍しいってか」
のんきな場所があったもんだ。呆れたようにそう続けるザンザスに、あっても良いじゃねぇかと笑うスクアーロ。その通りなのかもしれないが、あまりに何もなさ過ぎてつまらないと自分は思ったのだけれど。
「ところでベルフェゴール、いつまでそうしてやがるつもりだ?」
突然に自分の名前を呼ばれて、ベルフェゴールはバッとスクアーロの肩から頭を離した。飛び起きた、という表現が最も正しい反応をしたのである。
驚いた顔をしているスクアーロと、呆れ顔のザンザスが先ほどよりも良く見える。
つまり。
「…しし、バレてたんだ」
「俺が気付かないとでも思ったか」
「ちょっとくらいはねー。でもバカ鮫は気付かなかったんだ」
「…あーそうだよ気付かなかったが文句あるか!?」
「む……煩いよスクアーロ……」
微かに荒げられたスクアーロの声に、マーモンも目を覚まし。近づく気配に視線をやれば、ルッスーリアが紅茶と菓子を持って来ており。
何だかんだと結局は、殆ど全員でティータイムと言うことらしかった。
うわ、ラストがやけに平和。暗殺部隊のくせに。
…いやまぁ、やらせてるのは私ですけどね…。
「何だ」
「……あれの真意は何だぁ」
「少しは考えたのか?」
「考えれば考えるほど分かんなくなったから訊いてんだよ…」
大人たちの、若干小声の会話(当社比)。きっと自分たちが寝ていると思っているから、そのための配慮だろう。こういうところ、たまに何でか二人とも律儀というか何というか。割といつもの素行のせいで自分たち以外は気付かない事実である。
しかし、さてどうしようとベルフェゴールは寝たふりを続けながら思う。
ルッスーリアが席を立った辺りで、もう目の方はしっかりと醒めていた。どうやらマーモンの方はまだまだ熟睡のようだけれど。そこは自分よりも子供の体を持っているのだから、当然と言えば当然だ。
が、自分は起きてしまっているのである。
このまま目を開けて(といっても髪に隠れて二人は見えないだろうけどね)しまうべきか、寝たふりを続けるべきなのか。どちらが良いだろうか。
一瞬だけ考えて、直ぐに決めた。寝たふり推奨。
二人の会話を最後まで聞いてからでも、起きるのは遅くないだろうきっと。
「なーにが『早く帰ってこい』、だ。ったく…あれで俺がどういう気分になったか…」
「言ってみろよ。どういう気分になったんだ?」
「い…言わねぇっ。絶対に言わねぇからな…っ」
どこか焦っているようなスクアーロの声。この分だと多分、言われた後に混乱していたのではないだろうか。その時は混乱して、ちょっとくらいは赤くなっていたのかもしれない。そしてそれを半ば確信しながら、ザンザスはおもしろ半分に訊いているのだ。
さすがは趣味が『スクアーロいびり』の男である。
「は。言っても減るもんじゃねぇだろ」
「そーいう問題じゃねぇっての。とにかくだぁ、確信犯には何言っても変わらねぇだろ。絶対に反応とか予測済みだろうからなぁ…」
「なら、俺の予測を言ってやろうか?」
「遠慮しとくぜぇ…何か本気で当てられそうだからなぁ…」
そりゃ当てるだろうねと、ベルフェゴールは心の中で呟く。ザンザスだけでなくてベルフェゴールも、多分マーモンもルッスーリアだって言い当てることが出来るだろう。つまり、それほどまでにスクアーロは分かりやすいのである。その自覚は多少は、彼の中にもあるのだろうが。
ちなみにレヴィは分からない。分かるかもしれないし、分からないかもしれない。ていうか自分にとってどうでも良い。
にしても、そろそろ様子が本当に気になってきた。うっすらとくらいなら、目を開けてみてもバレないだろうきっと。こういうときに前髪が長いと便利である。
そして。
「あの時は焦ったんだぜ。マーモンに見られちまったからなぁ」
「ほう。なら後でマーモンに訊くか」
「法外な値段ふっかけられんじゃねぇのかぁ?」
「そん時はそん時だ」
最初に見えたのは寝ているマーモンの頭を優しく撫でているスクアーロだった。……うわぁ、何かとっても羨ましい。あの手で頭を撫でられるのは何だか結構気持ちが良いのである。後で自分も撫でてもらおう。
でも不思議。スクアーロがこんなに柔らかく笑っているとか本当に。どこのママンだよとツッコミを入れたくなるのだが、その表現があながち間違っていないようなところが何とも言い難い。
ザンザスの方はと言うと、こちらも普段からは想像も出来ない程に穏やかな顔。この表情を写真にとって綱吉に送って見せたらどうなるだろうか。驚いて、驚きすぎて気絶してしまうかもしれない。あるいは嬉しそうに微笑むかどっちか。ベルフェゴールとしては前者であって欲しい。そっちの方が楽しいので。
「変わったことは無かったのか?」
「別に何も無かったぜぇ。あの辺りは割と落ち着いてる場所だしよ。ベルのストライキは睡眠時間確保が目的だったからなぁ、夜更かしは止めさせた」
「その条件でトラブルが起きる方が珍しいってか」
のんきな場所があったもんだ。呆れたようにそう続けるザンザスに、あっても良いじゃねぇかと笑うスクアーロ。その通りなのかもしれないが、あまりに何もなさ過ぎてつまらないと自分は思ったのだけれど。
「ところでベルフェゴール、いつまでそうしてやがるつもりだ?」
突然に自分の名前を呼ばれて、ベルフェゴールはバッとスクアーロの肩から頭を離した。飛び起きた、という表現が最も正しい反応をしたのである。
驚いた顔をしているスクアーロと、呆れ顔のザンザスが先ほどよりも良く見える。
つまり。
「…しし、バレてたんだ」
「俺が気付かないとでも思ったか」
「ちょっとくらいはねー。でもバカ鮫は気付かなかったんだ」
「…あーそうだよ気付かなかったが文句あるか!?」
「む……煩いよスクアーロ……」
微かに荒げられたスクアーロの声に、マーモンも目を覚まし。近づく気配に視線をやれば、ルッスーリアが紅茶と菓子を持って来ており。
何だかんだと結局は、殆ど全員でティータイムと言うことらしかった。
うわ、ラストがやけに平和。暗殺部隊のくせに。
…いやまぁ、やらせてるのは私ですけどね…。
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