式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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イノベイターはとっても仲良しだと良いと思います。
そういうわけなので、我が家ではそういう方向で。
良く聞き慣れた足音を聞いた気がして、アニューは顔を上げた。
有り得ないとは思う。作戦開始も何も言われていないのだから、その足音の持ち主が来るわけも到底有り得ないし。ならばどうして今、彼の事を思い出せているのかと言われると謎なのだけれど。
ともかくだ、確認は必要だろう。
そう考えて頷いて、アニューはくるりと体を反転させた。
「アニューっ!久しぶりーっ!」
「わっ!?」
…ら、突然抱きつかれた。
驚きながらもその薄緑の跳ねた髪を持つ同類を認め、戸惑いと共に彼女の名を呼ぶ。
「ヒ…ヒリング!?」
「会いたかったよ、アニュー!」
「どうしてここに?作戦が始まったの…?」
「え?」
当然の問いかけをしたら、キョトンとした表情をされてしまった。ということは作戦とは違うのか、今回の訪問。だが、ならばどうしてここにいるのだろう……そちらの謎は深まるばかりである。
「…ねぇ、だったらどうしてここに?」
「え?遊びに来たに決まってるじゃない」
「…」
決まっているのか。
その言葉にちょっと微妙な思いを抱きつつ、先ほどの足音を思い出してアニューはきょろきょろと格納庫の中を見渡した。あの足音はヒリングの物ではなく、自分に最も近しい彼の足音である。聞こえたと言うことは、どこかにいるのだということだ。
だが、見えるのはケルディムにセラヴィーに、ヒリングにリボンズにその後ろの藤色の頭だけで……って。
「リボンズ!?貴方までどうしてここに!?」
「遊びに来たんだよ。で、遊びに来たから君の記憶の制限を解いてみた」
「みたって……そう簡単に…」
「良いじゃないか。たまには僕らも君のことを恋しく思うんだよ。特に」
と、リボンズはちらりと彼の後ろ側に視線をやって、クスリと笑った。
「彼とかはね」
「昨日も近くまで来たんだけどさー、リヴァイヴったら直前で怖じ気付いちゃって。こういう時って男ってダメだと思うわー。もっとドンっと行かないと」
…そこに男は関係ない気が。
しかし、ここはツッコミを入れるべき箇所ではないのだろう、きっと。
「でも……勝手に動いても良いの?見張りとかもいな…」
「そりゃ無断で抜け出したんだもの、当然じゃない?」
「無断…っ!?」
「どうせ今日帰らないといけないんだしさー、最終日くらい軽ーくすっ飛ばしたい感じ」
何でもないように笑うヒリングだが、正直笑い事じゃない。イノベイターとしてもCBとしても判断を下せるアニューはそう確信した。これはどっちのメンバーであっても何かマズイ気がするのだった。
たとえそうだったとしても、全く頓着しないのが目の前にいるヒリングとリボンズ、それにリジェネ等々。リヴァイヴやブリング、デヴァインならまだ制止してくれるだろうが……そのリヴァイヴはリボンズの後ろで隠れているし、ブリングとデヴァインはいないし。リジェネがいないだけ今はまだマシな方かもしれない。
ともかくである。
アニューは慌てた。
「だっ…だめよ!それはダメ!ちゃんと戻らないと怒られるわ!」
「ティエリアに?大丈夫だって、気にしないから」
「そう言う問題じゃないの!」
「え?じゃあソーマ?刹那?アレルヤは怒らないと思うけど」
「……もうそれだけ巻き込んでるのね…」
頭が痛い。記憶まで封じて潜入している自分がばかばかしく思えてくるのだが、そこは別に自分がひねくれてるワケじゃないと思う。絶対に彼らの方が問題だ、この場合は間違いなく。断言できる。
だからこそ続けて戻るように言いつのろうとしたのだが。
「………僕は……………私は…」
ふいにフラリとリボンズの後ろから出てきたリヴァイヴの言葉に、思わずそちらに注意を向けた。…今はイノベイターとしてここにいるも同然なのに、どうしてだろう、リヴァイヴの思考が全く読めない。読もうとしてもリヴァイヴの意識が真っ白な気が……いやいや、そんなバカな。
だから人間同様どうしたのかは口答で教えてもらわなければならない。アニューはリヴァイヴの次の言葉を辛抱強く待つことにした……そして結果。
リヴァイヴはバッと顔を上げて叫んだ。何故か涙目。
「お兄さんはあんなチャラい男なんて認めません!」
「…え?…チャラい男?…ってライルのこと?」
「私は認めませんからね!」
「ねぇ…リヴァイヴ、一人称が『私』になってるけど…」
「…っ!?」
動揺しまくりのリヴァイヴだった。
リヴァイヴは目を離した隙にアニューに彼氏っぽいヒトが出来てて動揺してます。
有り得ないとは思う。作戦開始も何も言われていないのだから、その足音の持ち主が来るわけも到底有り得ないし。ならばどうして今、彼の事を思い出せているのかと言われると謎なのだけれど。
ともかくだ、確認は必要だろう。
そう考えて頷いて、アニューはくるりと体を反転させた。
「アニューっ!久しぶりーっ!」
「わっ!?」
…ら、突然抱きつかれた。
驚きながらもその薄緑の跳ねた髪を持つ同類を認め、戸惑いと共に彼女の名を呼ぶ。
「ヒ…ヒリング!?」
「会いたかったよ、アニュー!」
「どうしてここに?作戦が始まったの…?」
「え?」
当然の問いかけをしたら、キョトンとした表情をされてしまった。ということは作戦とは違うのか、今回の訪問。だが、ならばどうしてここにいるのだろう……そちらの謎は深まるばかりである。
「…ねぇ、だったらどうしてここに?」
「え?遊びに来たに決まってるじゃない」
「…」
決まっているのか。
その言葉にちょっと微妙な思いを抱きつつ、先ほどの足音を思い出してアニューはきょろきょろと格納庫の中を見渡した。あの足音はヒリングの物ではなく、自分に最も近しい彼の足音である。聞こえたと言うことは、どこかにいるのだということだ。
だが、見えるのはケルディムにセラヴィーに、ヒリングにリボンズにその後ろの藤色の頭だけで……って。
「リボンズ!?貴方までどうしてここに!?」
「遊びに来たんだよ。で、遊びに来たから君の記憶の制限を解いてみた」
「みたって……そう簡単に…」
「良いじゃないか。たまには僕らも君のことを恋しく思うんだよ。特に」
と、リボンズはちらりと彼の後ろ側に視線をやって、クスリと笑った。
「彼とかはね」
「昨日も近くまで来たんだけどさー、リヴァイヴったら直前で怖じ気付いちゃって。こういう時って男ってダメだと思うわー。もっとドンっと行かないと」
…そこに男は関係ない気が。
しかし、ここはツッコミを入れるべき箇所ではないのだろう、きっと。
「でも……勝手に動いても良いの?見張りとかもいな…」
「そりゃ無断で抜け出したんだもの、当然じゃない?」
「無断…っ!?」
「どうせ今日帰らないといけないんだしさー、最終日くらい軽ーくすっ飛ばしたい感じ」
何でもないように笑うヒリングだが、正直笑い事じゃない。イノベイターとしてもCBとしても判断を下せるアニューはそう確信した。これはどっちのメンバーであっても何かマズイ気がするのだった。
たとえそうだったとしても、全く頓着しないのが目の前にいるヒリングとリボンズ、それにリジェネ等々。リヴァイヴやブリング、デヴァインならまだ制止してくれるだろうが……そのリヴァイヴはリボンズの後ろで隠れているし、ブリングとデヴァインはいないし。リジェネがいないだけ今はまだマシな方かもしれない。
ともかくである。
アニューは慌てた。
「だっ…だめよ!それはダメ!ちゃんと戻らないと怒られるわ!」
「ティエリアに?大丈夫だって、気にしないから」
「そう言う問題じゃないの!」
「え?じゃあソーマ?刹那?アレルヤは怒らないと思うけど」
「……もうそれだけ巻き込んでるのね…」
頭が痛い。記憶まで封じて潜入している自分がばかばかしく思えてくるのだが、そこは別に自分がひねくれてるワケじゃないと思う。絶対に彼らの方が問題だ、この場合は間違いなく。断言できる。
だからこそ続けて戻るように言いつのろうとしたのだが。
「………僕は……………私は…」
ふいにフラリとリボンズの後ろから出てきたリヴァイヴの言葉に、思わずそちらに注意を向けた。…今はイノベイターとしてここにいるも同然なのに、どうしてだろう、リヴァイヴの思考が全く読めない。読もうとしてもリヴァイヴの意識が真っ白な気が……いやいや、そんなバカな。
だから人間同様どうしたのかは口答で教えてもらわなければならない。アニューはリヴァイヴの次の言葉を辛抱強く待つことにした……そして結果。
リヴァイヴはバッと顔を上げて叫んだ。何故か涙目。
「お兄さんはあんなチャラい男なんて認めません!」
「…え?…チャラい男?…ってライルのこと?」
「私は認めませんからね!」
「ねぇ…リヴァイヴ、一人称が『私』になってるけど…」
「…っ!?」
動揺しまくりのリヴァイヴだった。
リヴァイヴは目を離した隙にアニューに彼氏っぽいヒトが出来てて動揺してます。
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