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李(スモモ)
花言葉:幸福な日々、忠実、独立など
花言葉って色々あるのですね……。
今回は三国伝で玉麗さんです。
花言葉:幸福な日々、忠実、独立など
花言葉って色々あるのですね……。
今回は三国伝で玉麗さんです。
04:李 (スモモ/幸福な日々)
現実というものは、時に予想もしない方向へと進んでしまうものである。
必然的に選ばれる未来というものも存在してはいるし、そうなるのではないかと漠然とした予感を抱くものだってある。しかし、そうではない、誰も予想できなかっただろう結果が待ち構えていることだってあるのだ。
だってそうだろう。
一体誰が、自分が曹操の妻となり、子を成すと思っただろうか。
少なくとも玉麗自身にとっては意外な未来である。
最初は単なる同志だったはずなのに、まさかこんなことになるなんて、という感じだ。
勿論、同志だとは思う心は彼も自分も互いに変わってなどいないし、当然ながら現状への不満は無いし、とてつもなく嬉しくはある。けれども、こんな未来を過去に予想できるはずもなかったから、時々、今が夢のようだと思ってしまう事がある。
……かつて、そんな思いを込めて零した言葉たちがあったのだが、それらは傍でそれを聞いていた夏候惇に呆れた表情で否定された。
曰く、たとえそう考えている奴が多かったとしても、それになれるのはお前ぐらいのものだろうし予測できない程じゃないだろう、と。
付け加えて、お前以外だったら俺は認めなかった、とも言っていた。
それを聞いて、アンタは曹操の何なんだと、つっこんだ記憶はまだまだ褪せない。
ちなみにその場には、実は、夏候淵どころか話の中心である曹操までいたりした。夏候淵の方は苦笑を浮かべていて、曹操は反応に困っているような様子だった。まぁ、それはそうなるだろうと今でも思う。
思い返してみてしみじみと感じるが、あの頃は結構楽しかった。辛いことだって無かったわけではないけれど、確かに幸せと呼べる時間があった。
では今は?……などとは、考える必要は無い。
「ははうえー!」
自分を呼ぶ元気の良い声に振り向き、微笑む。
そうして両手を広げ、飛び込んできた息子を抱きしめた。
こんなに愛しい存在が傍にいる日々が、幸福でないわけがないのだ。
幸せな玉麗さんのお話。
なのだけれども、玉麗さんが一言もしゃべってないという。
玉麗さんと曹操様は同志であると今でも思ってます。
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