郭嘉「メリークリスマス、リア充爆発しろ。……というわけで皆様こんばんは、三璃紗のネットアイドル郭嘉さんです。本日はクリスマス、ということで、クリスマスに関する質問を受け付けていきますよ。あ、恋人との楽しい過ごし方なんて質問してきた方には極氷暗剣爪ですからね?」
曹操「止めんか」
郭嘉「えー、じゃあ爆薬……」
曹操「却下だ」
郭嘉「……液体火薬」
曹操「答えの分かり切った質問をするのは楽しいか?」
郭嘉「……楽しくないです」
曹操「だろうな」
郭嘉「折角のクリスマスなんだから少しぐらいはっちゃけても良いじゃないですか、もー……」
曹操「本当に少しで済ませられるならば考えんでもないがな」
郭嘉「信用ないですねぇ……。ま、いいです。今回は大人しくしてます」
曹操「今回はと言わず、日頃から暴走を抑える努力をして欲しいものだが」
郭嘉「さてお便りコーナーいきますか!」
曹操「話は終わっていないが?」
郭嘉「知りません! 最初の質問は翔の部隊兵の方からですね! えーっとなになに? 『初歩的な質問で申し訳ないんですが、そもそもクリスマスって何ですか?』……え、クリスマス知らないんですか? 本当に? 冗談でなく? ググりました貴方?」
曹操「三璃紗ではまだまだ珍しい部類の行事だ、知らんということもあるだろう。あと、誰もがパソコンを持っていると思うな」
郭嘉「便利なのに……」
曹操「そもそも、通常では電気の用意が難しいだろう」
郭嘉「普通の民家にコンセント無いですからねー……仕方ないですか。それで、なんでしたっけ? クリスマスって何って質問でしたっけ?」
曹操「それで合っている」
郭嘉「そうですねぇ、クリスマスっていうのはリア充を爆発させる日です」
曹操「……貴様にとってはそれで正解なのだろうが、もう少し一般的な話をしろ」
郭嘉「一般的、ですか? これでも充分一般的だと思うんですけど……それ以外でっていうなら、まぁ、祭、ってところですかね? ツリー飾ってプレゼント交換して御馳走食べて、って感じの祭です。機駕ではツリーの飾り付けとかしましたよ」
曹操「徐晃が飾りの綿をひっくり返して慌てていたな」
郭嘉「そんなシーンもありましたねぇ。曹操様も、イルミネーションライトをうっかり割ってたりしましたけれど」
曹操「…………その話題はいつ頃まで蒸し返し続ける予定だ?」
郭嘉「来年のクリスマスまでですかね」
曹操「止めろと言ったら?」
郭嘉「聞くと思います?」
曹操「……次の質問は何だ」
郭嘉「機駕の部隊兵からですね。『何かクリスマスにまつわるエピソードを一つお願いします』だそうで。先ほどのツリーの飾り付けの時の話でも詳しくお話ししましょうか?」
曹操「それ以外にしろ」
郭嘉「ですよねー。なら、ホウ統さんの手紙についてとかどうです?」
曹操「あぁ、貴様が元凶だったあれか」
郭嘉「元凶だなんて酷いですね。そりゃ確かに、ホウ統さんに伝えたクリスマス情報が、やや偏ったものであったことは認めますけどね?」
曹操「偏った、か……確かに、偏っているだけで嘘は無かったな」
郭嘉「でしょう? 恋人同士仲良く過ごす日、っていうのは間違いないですし、諸葛孔明と黄月英が最近かなり親しいのも事実ですよ」
曹操「問題は、それらをまとめてホウ統に伝えたことだな」
郭嘉「いやぁ、目に見える地雷を踏み抜くのって結構爽快でしたね。ただまぁ、結果があぁなってしまったのが残念です。翔に殴りこみでもしてくれないかなって思ってたんですけどねぇ……まさか手紙を書き出すとは」
曹操「孔明に対する恨み辛みを書き連ねた手紙、だがな。対応しやすい暴走で、こちらとしては助かったが」
郭嘉「そういえば、あの手紙どうなったんでしたっけ? 直ぐ処分しました?」
曹操「いや、司馬懿が回収したはずだ」
郭嘉「だとしたら、まだ先生の部屋にあるんですかね? 見た覚えないですけど」
曹操「品が品だ、一目では見付けにくい場所に保管しているのだろう。或いは既に処分しているか……翔に送ったか」
郭嘉「一番最後だったら最高なんですけどねー」
曹操「最悪の間違いだろう。 ……それで、次の質問は何だ?」
郭嘉「これで最後にしときますか。轟の部隊兵の方から、『クリスマスの予定は?』だ、そうですが……」
曹操「特に無いな」
郭嘉「曹操様、あまりクリスマスに興味無いですもんね。ツリーの飾り付けの時だって、ほぼ無理矢理引っ張りだした形でしたし。……あ、ちなみにボクは、通常業務をこなしつつ、合間合間でイブの様子を調べつつリア充を呪うつもりです」
曹操「ほどほどにしておけ」
郭嘉「うーん、善処します」
多分郭嘉はほどほどにしない。そして呪うだけでは済まさないはず。