式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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Another Story も久しい気分です。特にWとか。これ、遅々としか進まないのが不思議です…よ。
ていうかWの機体というかパイロットというか、初っぱなから大変なことになってますよね。
すっごいピンチだぁ…。
ナタクからの情報を得た時に、こうなるであろうことは予測していたが。
「ちょっと多すぎじゃないのこれ……っ」
予想以上の敵戦力に、サンドロックは思わず愚痴をこぼした。まさか、これ程まで頑張ってくれるとは……嫌な誤算である。
ため息を吐いていると、デスサイズから同意を伝える通信が入った。
『同感…っていうかウイング動けよ!』
『俺に言うな。ヒイロに言え、ヒイロに』
『言えないからお前に言ってんじゃん!』
「まぁ、パイロットたちに僕らが自由意思を持っていることは内緒、だしねぇ……」
ついつい苦笑を浮かべ、そういえばそんな状況でもなかったのだと思い出す。
今、自分たちは敵に包囲されているのだ。付け加えると、自分たちは先ほどからの戦闘で消耗させられているが、敵である彼らはそれほどでもない。こういうとき、数の差は本当に不平等だと思う。
さらにその上、ウイングが動かないのだ。
彼のパイロットが、作戦のミスについて己を責めているのは良く分かる。だから動く気力もないのだろうというか、ともかくショックだったのだろうということも納得できる。
のだがしかし、出来れば反省は後でやって欲しい。今は死ぬか生きるかの瀬戸際なのだから、生き残ればいつでも出来ることは後回しで頼みたいのだ。
もちろん自分にだって後悔はある。デスサイズにも、当然ウイングにだってあるだろう。
けれど、それよりも今は現状を打破することを考えているだけなのだ。
「ともかく頑張ろう…としか言えないけど」
『あー、うん、分かる。それ以外は何も言えないってヤツだろ』
「言っても悲しくなりそうだからね」
例えば『無事に脱出しよう』……無事に出て行けるわけがない。今でさえ満身創痍。
例えば『パイロットを殺させないように』……それは自分たちでなくパイロットたち次第なので何とも。
つまりはそういうことなので、自分たちは操縦者たちの指示に従って体を動かし続けることしか出来ないのだった。
本当に不便な体だ。
『そういえば』
『何?動かない面倒くさがり屋ッ!?』
『……そう怒らないで欲しいんだが…俺のせいでもないのに』
『怒ってない。気に入らないだけ』
『……そうなのか』
「あ、僕もちょっと気に入らないからよろしく」
『サンドロック、お前もなのか…』
「当然でしょ」
自分たちはしっかり動いて戦っているのに、全く戦ってくれないウイングである。喩え彼のせいではなかったとしても、少々イラッと来たところで罪は無いだろう。というかこの状況で苛立ちを覚えないほど自分は聖人であるつもりはなかった。
ただ、それも『多少』ではあるので、彼の話を無視する程までではない。
同様だったらしいデスサイズが、で?とウイングに尋ねた。
『何が「そういえば」なワケ?』
『いや……ヘビーアームズとナタクは大丈夫か、と』
「あ、それならさっき連絡入ったよ」
ヘビーアームズから、文章で。
「今、空にいるって。トレーズって人を追っているらしいよ」
『…あぁ、今回の黒幕』
「ナタクのパイロットが凄くやる気なんだって」
『成る程。ならば、あちらはアイツらに任せて問題ないのか?』
『任せるしかないだろ。俺らはまず、ここから抜け出ないとだし』
そうなのだ。彼らの援護に行くと口で言うのは簡単だが、実際にそれを行うことは難しい。何故かと問うまでもなく、自分たちが敵に包囲されているから。
彼らのことまで気に掛けている場合ではない、とも言う。
今は自分たちのことで精一杯なのだ。
「ウイング、君はどうにか動けるように頑張って」
『なっ…!?無茶を言うな!』
『うん、俺もそれは無茶だと思うぜ…』
「でも庇い続けるのも無茶だから、良い方の無茶を頑張って欲しいかなって」
パイロット次第とはいえ、何かそれでも思わずそう言いたくなる程の現状なのだ。
「ということで、うん、本当に頑張って。そろそろ庇うのも無理っぽい」
『な?……っつ』
「ホラ見て」
被弾して倒れ伏したウイングに言って、サンドロックは再び応戦の方向へと意識を向け直した。真面目に取り組まないと、普通よりも堅い本体とはいえ、壊れてしまうのも時間の問題だろう。
ここにいない二人のことも、心配と言えば心配だけれど。
それどころではないというのが現状なのだ。
みんな何とか生き残った感じだけど、やっぱりお疲れ様、っていうのが一番に思うことかな…。
「ちょっと多すぎじゃないのこれ……っ」
予想以上の敵戦力に、サンドロックは思わず愚痴をこぼした。まさか、これ程まで頑張ってくれるとは……嫌な誤算である。
ため息を吐いていると、デスサイズから同意を伝える通信が入った。
『同感…っていうかウイング動けよ!』
『俺に言うな。ヒイロに言え、ヒイロに』
『言えないからお前に言ってんじゃん!』
「まぁ、パイロットたちに僕らが自由意思を持っていることは内緒、だしねぇ……」
ついつい苦笑を浮かべ、そういえばそんな状況でもなかったのだと思い出す。
今、自分たちは敵に包囲されているのだ。付け加えると、自分たちは先ほどからの戦闘で消耗させられているが、敵である彼らはそれほどでもない。こういうとき、数の差は本当に不平等だと思う。
さらにその上、ウイングが動かないのだ。
彼のパイロットが、作戦のミスについて己を責めているのは良く分かる。だから動く気力もないのだろうというか、ともかくショックだったのだろうということも納得できる。
のだがしかし、出来れば反省は後でやって欲しい。今は死ぬか生きるかの瀬戸際なのだから、生き残ればいつでも出来ることは後回しで頼みたいのだ。
もちろん自分にだって後悔はある。デスサイズにも、当然ウイングにだってあるだろう。
けれど、それよりも今は現状を打破することを考えているだけなのだ。
「ともかく頑張ろう…としか言えないけど」
『あー、うん、分かる。それ以外は何も言えないってヤツだろ』
「言っても悲しくなりそうだからね」
例えば『無事に脱出しよう』……無事に出て行けるわけがない。今でさえ満身創痍。
例えば『パイロットを殺させないように』……それは自分たちでなくパイロットたち次第なので何とも。
つまりはそういうことなので、自分たちは操縦者たちの指示に従って体を動かし続けることしか出来ないのだった。
本当に不便な体だ。
『そういえば』
『何?動かない面倒くさがり屋ッ!?』
『……そう怒らないで欲しいんだが…俺のせいでもないのに』
『怒ってない。気に入らないだけ』
『……そうなのか』
「あ、僕もちょっと気に入らないからよろしく」
『サンドロック、お前もなのか…』
「当然でしょ」
自分たちはしっかり動いて戦っているのに、全く戦ってくれないウイングである。喩え彼のせいではなかったとしても、少々イラッと来たところで罪は無いだろう。というかこの状況で苛立ちを覚えないほど自分は聖人であるつもりはなかった。
ただ、それも『多少』ではあるので、彼の話を無視する程までではない。
同様だったらしいデスサイズが、で?とウイングに尋ねた。
『何が「そういえば」なワケ?』
『いや……ヘビーアームズとナタクは大丈夫か、と』
「あ、それならさっき連絡入ったよ」
ヘビーアームズから、文章で。
「今、空にいるって。トレーズって人を追っているらしいよ」
『…あぁ、今回の黒幕』
「ナタクのパイロットが凄くやる気なんだって」
『成る程。ならば、あちらはアイツらに任せて問題ないのか?』
『任せるしかないだろ。俺らはまず、ここから抜け出ないとだし』
そうなのだ。彼らの援護に行くと口で言うのは簡単だが、実際にそれを行うことは難しい。何故かと問うまでもなく、自分たちが敵に包囲されているから。
彼らのことまで気に掛けている場合ではない、とも言う。
今は自分たちのことで精一杯なのだ。
「ウイング、君はどうにか動けるように頑張って」
『なっ…!?無茶を言うな!』
『うん、俺もそれは無茶だと思うぜ…』
「でも庇い続けるのも無茶だから、良い方の無茶を頑張って欲しいかなって」
パイロット次第とはいえ、何かそれでも思わずそう言いたくなる程の現状なのだ。
「ということで、うん、本当に頑張って。そろそろ庇うのも無理っぽい」
『な?……っつ』
「ホラ見て」
被弾して倒れ伏したウイングに言って、サンドロックは再び応戦の方向へと意識を向け直した。真面目に取り組まないと、普通よりも堅い本体とはいえ、壊れてしまうのも時間の問題だろう。
ここにいない二人のことも、心配と言えば心配だけれど。
それどころではないというのが現状なのだ。
みんな何とか生き残った感じだけど、やっぱりお疲れ様、っていうのが一番に思うことかな…。
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