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正直、どうしてこの二人なんだろうと本気で思ってます。
だって何て言うか・・・ね?
027:呆れ
「スクアーロさん、また剣の手入れしてるんですか?」
「暇だからなぁ」
だからって、毎回毎回。良く飽きもしないとハルは少し呆れた。それだけ好き、ということなのだろう。そして、そこまでのめり込めるというのは、やっぱり素晴らしいことだとも思う……けれど。
バンッと机を強く叩いて、ハルはスクアーロの目をまっすぐ見た。
「暇ならお菓子作りのレクチャーしてください!前からお願いしてるのに次、次、次って……スクアーロさんのネクストは何時ですか!」
「あ゛ー……そういやそんな話もあったかぁ?」
「あったんです!それからですけどね、忘れてたふりしてはぐらかそうったってそうは行きません!絶対に覚えてたでしょう!」
スクアーロはとっても律儀だ。一度約束をすれば滅多なことが無い限りは忘れることもないし、ちゃんと守ってくれる。今回は何だかんだで逃げようとしているけれど、むしろこういうことが珍しいのである。
何か理由があるのか?とジトッと視線を送ってみるが、ついと逸らされて意味はなさない。ここまであからさまだと……余計に気になるのだが。
「また今度じゃダメかぁ?」
「理由次第ですね。ハルに納得できる理由じゃないとダメです」
「今は待避中だから目立ちたくねぇんだ」
「はひっ?待避中…ですか?」
「……ルッスがなぁ」
言い難そうに、というか言いたくなさそうに、スクアーロは言葉を続けた。
「何かなぁ……人の髪で遊ぼうとしやがって。これは逃げるしかねぇだろぉ…」
「そういえば以前も似たようなことがありましたね」
言いながら、ハルは以前のことを思い出していた。
確か、あの時も逃げていたような。でも結局は捕まっていたような気がする。
しかし…成る程、そういう理由でスクアーロはボンゴレ本部にいたのか。
「今までのはちょうど任務に被ってたりなぁ」
「そうでしたか…納得しましたが…今度、絶対にですよ!」
「…暇で余裕があったらなぁ」
…ハル語は難しい…。
……じゃなくて!
とりあえずあれです、ハルは誰とでも仲良くなれると思う…というか、女の子組は実は最強だと思うので。