式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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GW企画ということで。
もう思いっきりやっちゃう予定ですので先に謝っておきます。すみません。
「……っていうかさ、何で俺らはこんな所に……という以前に」
と、ライルは残りの五名の姿を見た。
「どーしてアンタらそんなことになってんだよ!?」
そこにいたのは、他のマイスターたち。
けれども姿が違ったり分裂してたり生き返ったりしているという奇蹟っぷりだった。
まず刹那は背が低い。多分コレが四年前の姿とやらだろうが、背の高い彼しか知らない身としては違和感しか抱けないのが悲しいところだろうか。初めて自分と会ったときのように、マフラーっぽいのを首に巻いているのが特徴か。
それからティエリア。彼の場合は容姿に変化という物はあまり見られない。が、どうしてだか服装がピンクのカーディガン。カーディガンはまだ分かるとして、どうしてそこでピンクなのだろう……しかも、それが似合っていると言うから手に負えない気がする。
アレルヤは分裂していた。そっくりなのがもう一人いて、区別のためか長い前髪で顔の左右をそれぞれで隠していた。だからアレルヤは銀色の目しか見えないし、もう一人は金色の目しか見えない。
それと。
…これが、ライルの一番ツッコミを入れたい箇所なのだが。
「何で兄さんが蘇ってんだ!?」
「良いじゃねぇか。せっかくのゴールデンウイークだろ?」
「いやいや、関係ないだろそれ!」
「文句ばかり言って…ライル・ディランディ、君は現状に何か不満でもあるのか?」
「ティエリア・アーデの言うとおりだ、ライル・ディランディ」
「え、何でお前らフルネーム呼び!?」
「えっとですね……ライル以外、みんな一期設定だそうで」
「一期……って四年前か」
アレルヤの解説で、ライルはようやく状況を飲み込むことが出来た。
つまり、ニールが生きているのはこれが一期の設定だからで、刹那が縮んでいるのも一期の設定だからで、ティエリアがフルネーム呼びをしてくるのも一期の設定だからで、アレルヤが分裂しているのも一期の設定だから、で……。
……って。
「納得できるかぁッ!」
「まぁまぁ、落ち着けよライル。折角再会できたんだし、な?」
眼帯を付けているニールにそう笑いかけられ、ライルはぐっと詰まった。言われてみればその通りで、ここは感動でも何でもするべき箇所なのだろう。死んだ兄との感動の対面なのである。
…それでも素直に喜べないのはどうしてだろう。
「深くは考えない方が良い、ライル・ディランディ」
「あー、そうかい…分かったからフルネーム呼びは止めてくれないか?」
とりあえず慰めてくれているらしい刹那に答え、ライルはお手上げだと本気で思った。
そもそも、この旅行、別にライルは乗り気ではなかった。それでも来たのはあの酒飲みの戦術予報士にまんまと乗せられてしまったからに他ならず、今から思うとどうしてあの時頷いてしまったのかと悔やむしかない。
しかし……成る程、出立前のあの意味ありげな笑みはこういうことだったのか。出るときまでは刹那も、ティエリアも、アレルヤも二期設定のままだったのに、どうやら彼女は先に色々と知っていたらしい。
なら教えてくれても良いと思うのだが。
「ってかよ」
と、今まで黙っていたアレルヤのそっくりさんが口を開いた。
「ここが泊まるっていう旅館か?微妙に豪華そうじゃねぇか」
「微妙って……いや良いけどね?……スメラギさんが頑張って取ってくれたらしいよ。あと、ティエリアが」
「ヴェーダを使えばなんと言うこともない」
「こんなことでヴェーダを使うなよな……?」
「これ以外に何に使えと言うんだ?今となっては、これ以外に使える場所はないぞ?」
一応ツッコミを入れてみたが、大して効果はなかったようだ。それどころか問いを返されてしまった。
こう言うとき、ティエリアを含めて自分以外の全員に、どれ程頑張ってもあらゆる意味で勝てないんだろうなぁと思う。勝てる日が来ると信じることも出来ないし、想像すら出来ないのである。
何てかわいそうな俺。自分をそう慰めていると、刹那がつ、と自分たちを振り返った。
「それよりも、入らないのか?」
「あぁ、そうだね。入り口でずっと立ちっぱなしは他の人に迷惑だね」
「よし、じゃあそこのチャラ男、俺とアレルヤの荷物持って行け」
「何で俺が!?」
「ロリコンの方でも良いぜ」
「だからロリコンじゃねぇって言ってるだろ!?」
「どうでも良いからとっとと行け」
ティエリアに冷たい目で見られ、ライルは慌てて旅館の方へと進んだ。
その際に、手にアレルヤの荷物を持ってしまっていたのはもう、ご愛敬として見て欲しい。
というわけで00陣到着です。
と、ライルは残りの五名の姿を見た。
「どーしてアンタらそんなことになってんだよ!?」
そこにいたのは、他のマイスターたち。
けれども姿が違ったり分裂してたり生き返ったりしているという奇蹟っぷりだった。
まず刹那は背が低い。多分コレが四年前の姿とやらだろうが、背の高い彼しか知らない身としては違和感しか抱けないのが悲しいところだろうか。初めて自分と会ったときのように、マフラーっぽいのを首に巻いているのが特徴か。
それからティエリア。彼の場合は容姿に変化という物はあまり見られない。が、どうしてだか服装がピンクのカーディガン。カーディガンはまだ分かるとして、どうしてそこでピンクなのだろう……しかも、それが似合っていると言うから手に負えない気がする。
アレルヤは分裂していた。そっくりなのがもう一人いて、区別のためか長い前髪で顔の左右をそれぞれで隠していた。だからアレルヤは銀色の目しか見えないし、もう一人は金色の目しか見えない。
それと。
…これが、ライルの一番ツッコミを入れたい箇所なのだが。
「何で兄さんが蘇ってんだ!?」
「良いじゃねぇか。せっかくのゴールデンウイークだろ?」
「いやいや、関係ないだろそれ!」
「文句ばかり言って…ライル・ディランディ、君は現状に何か不満でもあるのか?」
「ティエリア・アーデの言うとおりだ、ライル・ディランディ」
「え、何でお前らフルネーム呼び!?」
「えっとですね……ライル以外、みんな一期設定だそうで」
「一期……って四年前か」
アレルヤの解説で、ライルはようやく状況を飲み込むことが出来た。
つまり、ニールが生きているのはこれが一期の設定だからで、刹那が縮んでいるのも一期の設定だからで、ティエリアがフルネーム呼びをしてくるのも一期の設定だからで、アレルヤが分裂しているのも一期の設定だから、で……。
……って。
「納得できるかぁッ!」
「まぁまぁ、落ち着けよライル。折角再会できたんだし、な?」
眼帯を付けているニールにそう笑いかけられ、ライルはぐっと詰まった。言われてみればその通りで、ここは感動でも何でもするべき箇所なのだろう。死んだ兄との感動の対面なのである。
…それでも素直に喜べないのはどうしてだろう。
「深くは考えない方が良い、ライル・ディランディ」
「あー、そうかい…分かったからフルネーム呼びは止めてくれないか?」
とりあえず慰めてくれているらしい刹那に答え、ライルはお手上げだと本気で思った。
そもそも、この旅行、別にライルは乗り気ではなかった。それでも来たのはあの酒飲みの戦術予報士にまんまと乗せられてしまったからに他ならず、今から思うとどうしてあの時頷いてしまったのかと悔やむしかない。
しかし……成る程、出立前のあの意味ありげな笑みはこういうことだったのか。出るときまでは刹那も、ティエリアも、アレルヤも二期設定のままだったのに、どうやら彼女は先に色々と知っていたらしい。
なら教えてくれても良いと思うのだが。
「ってかよ」
と、今まで黙っていたアレルヤのそっくりさんが口を開いた。
「ここが泊まるっていう旅館か?微妙に豪華そうじゃねぇか」
「微妙って……いや良いけどね?……スメラギさんが頑張って取ってくれたらしいよ。あと、ティエリアが」
「ヴェーダを使えばなんと言うこともない」
「こんなことでヴェーダを使うなよな……?」
「これ以外に何に使えと言うんだ?今となっては、これ以外に使える場所はないぞ?」
一応ツッコミを入れてみたが、大して効果はなかったようだ。それどころか問いを返されてしまった。
こう言うとき、ティエリアを含めて自分以外の全員に、どれ程頑張ってもあらゆる意味で勝てないんだろうなぁと思う。勝てる日が来ると信じることも出来ないし、想像すら出来ないのである。
何てかわいそうな俺。自分をそう慰めていると、刹那がつ、と自分たちを振り返った。
「それよりも、入らないのか?」
「あぁ、そうだね。入り口でずっと立ちっぱなしは他の人に迷惑だね」
「よし、じゃあそこのチャラ男、俺とアレルヤの荷物持って行け」
「何で俺が!?」
「ロリコンの方でも良いぜ」
「だからロリコンじゃねぇって言ってるだろ!?」
「どうでも良いからとっとと行け」
ティエリアに冷たい目で見られ、ライルは慌てて旅館の方へと進んだ。
その際に、手にアレルヤの荷物を持ってしまっていたのはもう、ご愛敬として見て欲しい。
というわけで00陣到着です。
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