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どうして私はこういう人たちを一緒に書こうとしているのだろう…。
接点あるよ?あるけど薄いって言うか…もっと濃い人がいるだろうというか…。
028:剣
「また剣の手入れかよ…飽きねぇのか?」
「……それ、さっきハルにも言われたぜぇ」
苦笑しながら言うと、獄寺は何とも言えない表情を浮かべた。
その反応をおもしろく思いながらも、スクアーロは剣をしまい、手入れ道具をしまい、この部屋から立ち去る準備を始める。ハルにまで見つかったようだし、そろそろルッスーリアの方にもばれそうな気がする。ルッスーリアが来る前に逃げることが出来なければゲームセット、である。
「行くのか?」
「そろそろなぁ。次は跳ね馬んトコでも行くかぁ」
「送ってやろうか?丁度そっちに俺も用事あるしな」
「頼む。流石に今日ばかりは屋根の上走っていくワケにもいかねぇし。目立つからなぁ」
「目立つってのは分かるが……アンタ、その移動手段はどうだ?」
「普通だろ?ちょっと行って帰るのに丁度良い」
立ち上がり、獄寺と隣並んで部屋を出る。
廊下には人の気配が無い。まぁ、客室の方まで用事があるようなのは、今の時間帯や時期には少ないだろうが。
「ってかよ、アンタといい山本の野郎といい…本当に剣が好きだよな」
「そりゃ剣士だからなぁ。剣士なんて剣があってなんぼのモンだろ」
「確かにな」
言うとおり、と頷かれて曲がり角を曲がろうとして……スクアーロはハッと気付いて直ぐ側にあった部屋の中に飛び込んだ。もちろん獄寺も引っ張り込んで、中から鍵をかけた。
「んなっ…お前、何やって…」
「少し黙ってろ……ルッスが来やがった」
「は?気配とか何も…ってそういや暗殺部隊だったか、アンタら」
「しかも今回はやけに本気で気配消してやがるし……」
そんなに自分の髪をいじりたいのか。
ムキになるほど上等な物でも無いのに、と思いながら、スクアーロはため息を吐いた。
微妙に 027:呆れ と繋がっている感じで。