式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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何て言うか、早くもカテゴリーがバサラに変わってしまいました。
…予測は出来ていたがな。
「にしても政宗のメシっていっつも思うけど美味しいねぇ」
「お褒めにあずかり光栄…って言ってやれたら良いのかもしれねぇけどな、慶次」
と、政宗が椀を一旦置いてから、招かれざる客人を見て言う。
「何でテメェがここにいんだ。よりによって今」
「だってほら、俺って風来坊だし」
「だからってなぁ…人様の家に上がり込んで良いって事にはなんねぇだろ」
元親がどこか呆れたように言うが、元就も、今回ばかりは元親と同意見だった。
昼食が終了してから後、元就はしばらく元親と争っていたのだが、その間のいつの間にだか知らないがやってきていた風来坊が一人、気付くと政宗の隣に自然に収まっていたのである。しかも何故だか普通にこの場にも入り込んでいる。
少し気に入らない。
だから……元就も、言ってやることにした。
「風来坊、そなたの言い分は分からんでも無い」
「え、同意すんのか毛利」
「この鬼の権利など有ってないようなものだ。こやつの意見など無視しても構わぬ」
「やっぱそういう流れかテメェ!」
「だが」
ギャーギャーと煩く騒ぐ元親を無視して、無視しながらも後で喧しかった報復を与えることは決定して、元就はどこか唖然としている慶次に続けて言った。
「良いか、この地はいずれ我が納めるべき場所。従って、この場に足を踏み入れるときは馬鹿鬼ではなく我に許可を求めるが良かろう」
「ちょっと待て毛利!だからそれは何か違うだろーが!」
「違う?どこが違うと?政宗、我は間違ったことを言っておるか?」
「Ah…俺には意見のしようがねぇ」
「別に、この馬鹿鬼に気を遣う必要など無いぞ?」
「いや、気を遣うって言うlevelじゃねぇし」
どこか濁したような言い方で政宗は言い、誤魔化すように頬を掻いた。
「…ま、その話はアンタらで適当にってことで」
「うむ、では後ほどそうさせていただく」
「あれ、今じゃ無いんだ?」
慶次が不思議そうに首を傾げたが、元就は何を言う、と視線を彼に向けた。
「今は食事中ぞ」
「うーん…いや、アンタがそういうのを気にするのは分かるけど…」
それからチラリと別方向に向けられる視線。
何だ、と元就も慶次と同じ方向に視線を向け、軽く眉をひそめた。
視線の先には元親がいたのである。
「そちらさんはそれで良いって思ってんの?」
「…しゃーねーだろ、メシの時間だしな」
どこか憮然とした表情を浮かべながらも、元親は箸を止めることなく食事を続けていた。先ほどからずっと……そう、元就と同じように。
互いに、昼の経験から分かっているのだ。食事中は無駄な争いを行っている暇など、無い。そのようなことをしていると、あっという間に食事のおかわりが無くなってしまう。あまり食べない政宗と自分と馬鹿だけならそれでも良かったかもしれないが、今は慶次という新しい面子が入ってきている。
隙など、どこにも有るわけがない。
見たところ…慶次は、それについて理解が及んでいないようだった。喋っている間は普通に箸が止まっている。それが甘く、命取りであると知るのは恐らく夕食が終わってから後だ。
となれば、敵は元親のみ。
「政宗、次をよそってくれ」
「アンタ、昼間もあんだけ食ってまだ食えるのかよ。見た目によらず凄ぇな」
「それは政宗の食が細いだけであろう。それに、昼間は良い運動も行ったのでな」
「あぁ、それもそうだな。んじゃ椀」
「うむ」
差し出された手に椀を渡し、残っているおかずを少しばかりつまむ。
そうしている間に、元就は慶次の視線に気がついた。
「…何ぞ」
「いやさぁ、何て言うか政宗が頑張ってるなぁと。客とかじゃないの?」
「政宗は今回は家出人だぜ。だから何かしたいって言ってたからな、メシ作ってくれって頼んだんだよ」
「その点だけは褒めてやろう、馬鹿鬼」
その言葉があったからこそ今、こうやって美味しい食事を食することが出来るのだ。もちろん言わなくても、可能性としては彼が自分から申し出る事も無くはないだろうが、こういったことはこちらから言い出してやった方が良い。確実性が上がる。
まぁ、あくまで評価できるのはそこだけだが。
だが。
「ふぅん…だからあの人来てたんだ」
その言葉を聞いて、思わず元就はぴくりと肩を揺らした。元親は目をぱちくりとしていて、政宗は見るからに固まってしまっている。
「慶次…そなたが言うのはもしや」
「そうそう、右目の人」
…もう来ていたか。
何か、このノリ(ていうか瀬戸内組の争い)が楽しい。書いてて楽しい。
元就の喋り方が結構気に入ってて、それが翔のが楽しいです。
「お褒めにあずかり光栄…って言ってやれたら良いのかもしれねぇけどな、慶次」
と、政宗が椀を一旦置いてから、招かれざる客人を見て言う。
「何でテメェがここにいんだ。よりによって今」
「だってほら、俺って風来坊だし」
「だからってなぁ…人様の家に上がり込んで良いって事にはなんねぇだろ」
元親がどこか呆れたように言うが、元就も、今回ばかりは元親と同意見だった。
昼食が終了してから後、元就はしばらく元親と争っていたのだが、その間のいつの間にだか知らないがやってきていた風来坊が一人、気付くと政宗の隣に自然に収まっていたのである。しかも何故だか普通にこの場にも入り込んでいる。
少し気に入らない。
だから……元就も、言ってやることにした。
「風来坊、そなたの言い分は分からんでも無い」
「え、同意すんのか毛利」
「この鬼の権利など有ってないようなものだ。こやつの意見など無視しても構わぬ」
「やっぱそういう流れかテメェ!」
「だが」
ギャーギャーと煩く騒ぐ元親を無視して、無視しながらも後で喧しかった報復を与えることは決定して、元就はどこか唖然としている慶次に続けて言った。
「良いか、この地はいずれ我が納めるべき場所。従って、この場に足を踏み入れるときは馬鹿鬼ではなく我に許可を求めるが良かろう」
「ちょっと待て毛利!だからそれは何か違うだろーが!」
「違う?どこが違うと?政宗、我は間違ったことを言っておるか?」
「Ah…俺には意見のしようがねぇ」
「別に、この馬鹿鬼に気を遣う必要など無いぞ?」
「いや、気を遣うって言うlevelじゃねぇし」
どこか濁したような言い方で政宗は言い、誤魔化すように頬を掻いた。
「…ま、その話はアンタらで適当にってことで」
「うむ、では後ほどそうさせていただく」
「あれ、今じゃ無いんだ?」
慶次が不思議そうに首を傾げたが、元就は何を言う、と視線を彼に向けた。
「今は食事中ぞ」
「うーん…いや、アンタがそういうのを気にするのは分かるけど…」
それからチラリと別方向に向けられる視線。
何だ、と元就も慶次と同じ方向に視線を向け、軽く眉をひそめた。
視線の先には元親がいたのである。
「そちらさんはそれで良いって思ってんの?」
「…しゃーねーだろ、メシの時間だしな」
どこか憮然とした表情を浮かべながらも、元親は箸を止めることなく食事を続けていた。先ほどからずっと……そう、元就と同じように。
互いに、昼の経験から分かっているのだ。食事中は無駄な争いを行っている暇など、無い。そのようなことをしていると、あっという間に食事のおかわりが無くなってしまう。あまり食べない政宗と自分と馬鹿だけならそれでも良かったかもしれないが、今は慶次という新しい面子が入ってきている。
隙など、どこにも有るわけがない。
見たところ…慶次は、それについて理解が及んでいないようだった。喋っている間は普通に箸が止まっている。それが甘く、命取りであると知るのは恐らく夕食が終わってから後だ。
となれば、敵は元親のみ。
「政宗、次をよそってくれ」
「アンタ、昼間もあんだけ食ってまだ食えるのかよ。見た目によらず凄ぇな」
「それは政宗の食が細いだけであろう。それに、昼間は良い運動も行ったのでな」
「あぁ、それもそうだな。んじゃ椀」
「うむ」
差し出された手に椀を渡し、残っているおかずを少しばかりつまむ。
そうしている間に、元就は慶次の視線に気がついた。
「…何ぞ」
「いやさぁ、何て言うか政宗が頑張ってるなぁと。客とかじゃないの?」
「政宗は今回は家出人だぜ。だから何かしたいって言ってたからな、メシ作ってくれって頼んだんだよ」
「その点だけは褒めてやろう、馬鹿鬼」
その言葉があったからこそ今、こうやって美味しい食事を食することが出来るのだ。もちろん言わなくても、可能性としては彼が自分から申し出る事も無くはないだろうが、こういったことはこちらから言い出してやった方が良い。確実性が上がる。
まぁ、あくまで評価できるのはそこだけだが。
だが。
「ふぅん…だからあの人来てたんだ」
その言葉を聞いて、思わず元就はぴくりと肩を揺らした。元親は目をぱちくりとしていて、政宗は見るからに固まってしまっている。
「慶次…そなたが言うのはもしや」
「そうそう、右目の人」
…もう来ていたか。
何か、このノリ(ていうか瀬戸内組の争い)が楽しい。書いてて楽しい。
元就の喋り方が結構気に入ってて、それが翔のが楽しいです。
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