忍者ブログ
式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


このネタはやる必要があると思ってた。



042:笑顔



「いい加減に僕の可愛いクロームに近づかないでください」
 顔を合わせるやいなや言い放たれた言葉に、レヴィはぴくりと眉を上げた。
 ニコリと笑っているように見えてその実、目の奥には鋭い光が宿っている。つまり、笑顔なのだが目は笑っていない、という様子だった。
「…何故、会った瞬間にそのようなことを言われなければならん」
「今くらいしか機会がありませんからね。一応は同じボンゴレ同士とはいえ、貴方はヴァリアー幹部で、僕の方は一応ですが綱吉の霧の守護者です」
 一応、一応と付けているのは、彼が完全にボンゴレに属する人間ではないからだろう。今も、虎視眈々とボンゴレという組織を乗っ取らんとしているはず、だ。
 それにですね、と骸は頬に手を当て息を吐いた。
「僕には制限時間がありますからね、もしも、という可能性があるときはあまり外には出られないのです。その点、今回は完全にクリアできてますからね。何せ、守護者が勢揃いの上にヴァリアー幹部まで出てきているのですから」
「これほどの戦力が必要かは分からんが」
「別に、警備の問題で集めているわけではないでしょう。偶然集まったと言うべきか」
 軽く肩をすくめ、骸は言う。
「こんな偶然、何の役に立つのか分かりませんが……それよりも」
「…何だ」
「答え、聞いてませんよ」
 さぁ、どう答えますか?
 再び笑っていない笑みを浮かべて尋ねてくる骸に、レヴィはほとほと困り果てた。何も、そんなにつきまとっているワケでもないというのに、何でここまで言われなければならないのだろうか。理不尽な扱いを受けている気がするのは気のせいではないだろう。
 そんな理由で答え倦ねている間にパーティの招待客の一人が、骸に声をかけた。
 当然、骸はそれに応答する。本当はそれすらも面倒なのだろうが、ここで問題を起こすと色々問題だろう。何せ、今の彼はクローム髑髏の体に意識だけ浮上させている状態…外見はクロームなのである。
 先ほどよりも上手く笑っている骸から視線を外し、レヴィはとりあえず、この隙に逃げることにした。






骸はクローム溺愛しとけばいいと思います。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
式ワタリ
HP:
性別:
女性
自己紹介:
ガンダム大好き生物。キャラも好きですが、機体も大好きです。実は(?)、今は軽く三国伝にすっ転んでます。
最新CM
[09/28 ナワ]
[06/15 オシロマミ]
[11/02 banana]
[11/02 式ワタリ]
[11/01 犬っぽい]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]