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まだ半分に満たないという…何か悔しいな。
そして半分が終わってもエンドレスワルツ版があるというね?
「老師、やりすぎ。デュオがすっごい満身創痍じゃんか」
ぶすっとした表情で、デスサイズが老師Oを睨んだ。
「一発二発くらいで良かったんじゃない?」
「あぁ、とりあえず殴ることは前提か」
「そりゃ…無傷はさすがに疑われ………っていうかプロフェッサー!何でデュオの頭踏みつけてんだよ!」
「演技なのだから仕方ないじゃろう」
「演技でも労りとか思いやりとか手加減とか!」
「だから無理だろうと思うんだが」
何せ、相手は『あの』老人たちである。
ナタクは息を吐いて、直ぐ側にいたヘビーアームズにちらりと視線を向けた。
対して彼は当然ながら何も言わず、軽く肩をすくめるだけだった。もう、こればかりはどうしようもなく変わらないだろう、ということらしい。もっとも、どうしようもなく、というのが研究者たちに掛かるのか、デスサイズがパイロットを心配しているのに掛かるのかは分からないのだが。多分前者だろう。
「だいたいなぁ…」
「デスサイズ」
まだ叫び足りないらしいデスサイズの肩に手を乗せ、言う。
「何を言っても無駄だから諦めろ」
「…嫌だ」
「……?」
いつになく強情なその態度に、ほんの少しの違和感。
そしてその違和感を裏付けるかのように、彼の態度が少しでなく萎れた。
同時に、さり気なく踏まれるつま先。こちらはヘビーアームズによる物だ。これによってようやくどういう事かを正確に理解して、ナタクは己の浅はかさを呪った。
「…あぁ、そうだな……そうだろうな」
そういえば、そうなのだ。今の彼にとって『一方的な攻撃』というのは、それ自体は問題なかったとしても、それにつられていくつもの傷が浮かび上がるような事象なのである。
だというのに、諦めろなどと。
ここにウイングがいたら、多分つま先くらいでは済まなかっただろう。あの後に一番最初にデスサイズの所に行ったのは彼であって、どれ程辛い思いをしていたかを間近で見ていたのは彼だから。そんな彼が今は地上に沈められている本体の様子を見に行っていたのは、実は幸いだったのかもしれない。
だが、それでもそういうことを言い出し実行する、と。
案の定、ヘビーアームズはじとっとした視線を五人の研究者たちに向けた。
するとふい、と一世に逸らされる顔。
……。
「ヘビーアームズ、」
「…」
「え…ちょ、お前ら何で武器構えてんの!?」
「気にするな。俺たちは正当な権利を果たすべく行動するだけだからな」
「正当とかそういう問題じゃなくね!?というかプロフェッサーたち逃げた方が!何かこいつら実体化してるから武器も実体化してるし!」
「ほほう、それもそうじゃの。では退散することとしようか」
「OZに任せられた機体のこともあるからのう」
「では、よい子にして待っておるんじゃぞ」
「待て…っ」
そのまま去っていこうとする彼らの後を追うべく、ナタクはグッと足に力を入れた。
しかし。
立ち去る間際、ドクターJがこちらを見てにや、と笑ったのである。
「良いのか?ワシらが死ねばそのままじゃぞ?」
「…っ」
その言葉に、勢いがそがれる。
相手の言う『そのまま』というのは自分とデスサイズの本体の状況のことだ。ナタクとヘビーアームズが彼らに対して行動を起こせば自分たちはこの、ロクに使えた物ではないような状態のままであると。
十二分に、脅しだった。
「そういうことじゃ。さらば」
思わず動きを止めてしまったナタクとヘビーアームズ、それに頭を抱えているデスサイズにひらりと手を振って、ついにはその背中も見えなくなる。
「…………さらばじゃないよねあのじじぃ」
「同感だが…ヘビーアームズ、お前言葉遣いが荒いぞ。誰の言葉がうつったんだ?」
「…てーかさぁ…どんな人質だよって話…」
「確かに」
現在では一部例外を除いて、世界で一番人質にしにくい人質だ。
まぁ、人ではないので単なる質かもしれないが。
「……これで妙な出来にしたらただではおかん」
「どーかん。でも、その辺りは気にしなくて良いんじゃないか?」
ぺたん、と床に座って本体を見上げ、デスサイズはどこか呆れたように言った。
「だって、あれでも生みの親だし」
「…違いない」
あのおじいさんたちに育てられては悪影響しかないと思うのは私だけですか?
それでもそこそこ真っ直ぐ育ってる皆さんでした。でも真っ直ぐ育ってるから老人がたに勝てないのでした。
ぶすっとした表情で、デスサイズが老師Oを睨んだ。
「一発二発くらいで良かったんじゃない?」
「あぁ、とりあえず殴ることは前提か」
「そりゃ…無傷はさすがに疑われ………っていうかプロフェッサー!何でデュオの頭踏みつけてんだよ!」
「演技なのだから仕方ないじゃろう」
「演技でも労りとか思いやりとか手加減とか!」
「だから無理だろうと思うんだが」
何せ、相手は『あの』老人たちである。
ナタクは息を吐いて、直ぐ側にいたヘビーアームズにちらりと視線を向けた。
対して彼は当然ながら何も言わず、軽く肩をすくめるだけだった。もう、こればかりはどうしようもなく変わらないだろう、ということらしい。もっとも、どうしようもなく、というのが研究者たちに掛かるのか、デスサイズがパイロットを心配しているのに掛かるのかは分からないのだが。多分前者だろう。
「だいたいなぁ…」
「デスサイズ」
まだ叫び足りないらしいデスサイズの肩に手を乗せ、言う。
「何を言っても無駄だから諦めろ」
「…嫌だ」
「……?」
いつになく強情なその態度に、ほんの少しの違和感。
そしてその違和感を裏付けるかのように、彼の態度が少しでなく萎れた。
同時に、さり気なく踏まれるつま先。こちらはヘビーアームズによる物だ。これによってようやくどういう事かを正確に理解して、ナタクは己の浅はかさを呪った。
「…あぁ、そうだな……そうだろうな」
そういえば、そうなのだ。今の彼にとって『一方的な攻撃』というのは、それ自体は問題なかったとしても、それにつられていくつもの傷が浮かび上がるような事象なのである。
だというのに、諦めろなどと。
ここにウイングがいたら、多分つま先くらいでは済まなかっただろう。あの後に一番最初にデスサイズの所に行ったのは彼であって、どれ程辛い思いをしていたかを間近で見ていたのは彼だから。そんな彼が今は地上に沈められている本体の様子を見に行っていたのは、実は幸いだったのかもしれない。
だが、それでもそういうことを言い出し実行する、と。
案の定、ヘビーアームズはじとっとした視線を五人の研究者たちに向けた。
するとふい、と一世に逸らされる顔。
……。
「ヘビーアームズ、」
「…」
「え…ちょ、お前ら何で武器構えてんの!?」
「気にするな。俺たちは正当な権利を果たすべく行動するだけだからな」
「正当とかそういう問題じゃなくね!?というかプロフェッサーたち逃げた方が!何かこいつら実体化してるから武器も実体化してるし!」
「ほほう、それもそうじゃの。では退散することとしようか」
「OZに任せられた機体のこともあるからのう」
「では、よい子にして待っておるんじゃぞ」
「待て…っ」
そのまま去っていこうとする彼らの後を追うべく、ナタクはグッと足に力を入れた。
しかし。
立ち去る間際、ドクターJがこちらを見てにや、と笑ったのである。
「良いのか?ワシらが死ねばそのままじゃぞ?」
「…っ」
その言葉に、勢いがそがれる。
相手の言う『そのまま』というのは自分とデスサイズの本体の状況のことだ。ナタクとヘビーアームズが彼らに対して行動を起こせば自分たちはこの、ロクに使えた物ではないような状態のままであると。
十二分に、脅しだった。
「そういうことじゃ。さらば」
思わず動きを止めてしまったナタクとヘビーアームズ、それに頭を抱えているデスサイズにひらりと手を振って、ついにはその背中も見えなくなる。
「…………さらばじゃないよねあのじじぃ」
「同感だが…ヘビーアームズ、お前言葉遣いが荒いぞ。誰の言葉がうつったんだ?」
「…てーかさぁ…どんな人質だよって話…」
「確かに」
現在では一部例外を除いて、世界で一番人質にしにくい人質だ。
まぁ、人ではないので単なる質かもしれないが。
「……これで妙な出来にしたらただではおかん」
「どーかん。でも、その辺りは気にしなくて良いんじゃないか?」
ぺたん、と床に座って本体を見上げ、デスサイズはどこか呆れたように言った。
「だって、あれでも生みの親だし」
「…違いない」
あのおじいさんたちに育てられては悪影響しかないと思うのは私だけですか?
それでもそこそこ真っ直ぐ育ってる皆さんでした。でも真っ直ぐ育ってるから老人がたに勝てないのでした。
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