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愚か者がここに一名。
グッドマンは非常に不快な思いを抱いていた。
全く腹立たしい。一体この学園は何なのだろう。気に入らない、反抗的で反抗的で仕方のない生徒ばかりが存在しているではないか。
生徒など、教師に大人しく付き従っておけばいいだけの存在だというのに。
腹立たしいことこの上ない。
……しかし一番腹立たしいのはそれではなく、目の前で足を組んで挑戦的に笑っている女の存在だろう。
こんなのが学園の、とある教育機関の長であるという事実がもう信じられない。報告によればグランドで打ち上げ花火をしたり、生徒を強制的に遊びに使ったり無理に遣いを頼んだり。最終的にはその権利を乱用して生徒会の会員たちを、こともあろうか授業中に呼び出して遊ぶのだというのだ。
付け加えて、その事態に生徒たちは慣れきってしまっている。巻き込まれるメンバーたちまでもが慣れ、このままでも別に構わないとまで言っているという。
そんな状況、あってなるものか。
だから自分たちは正しい。この有り得ない状況を消し去ってやるのだから、むしろ礼を言ってもらいたいような気分だ。
だというのに生徒たちの反抗的な様子ときたら。
「全く……何も分かっていないガキどもが」
「あら、そういう上から目線だから嫌われるんじゃないの?」
小さな呟きへの反応に、小さく舌打ちをした。苛立たしい、本当に苛立たしい。一見すると正しく見える言葉を使うその様からして憎々しいのだ。
上から物を見ているのはどこの誰だ。
職権を乱用しては場を乱しているのはお前ではないか。
「黙ってもらおう。お前に発言を許可した覚えはない」
「そして私は発言を禁じられた覚えがないのだけれど?」
「では今からしよう。喋るな。不快だ」
「断るわ。貴方にそこまでの拘束力はないでしょう?」
「……不愉快な女だな、貴様」
「お褒めにあずかり至極恐悦、というところかしらね」
刺々しい言葉を舞うようにかわし、相手は笑む。
鬱陶しい相手だった。
…こんなのに、少しばかり『敗北感』を抱いたというジェジャンはどうしようもなっていないと、自分としては思う。そこは敗北ではなく怒りを、相手を踏みつぶそうという意志を持たねばならないだろうに。
「良男さん、眉間に皺が寄ってるわよ?」
「誰が良男だ!そして眉間に皺を寄せているのは貴様だろう!」
「そうなの?ごめんなさいね。貴方みたいに言葉が通じない馬鹿は遊んでいたぶって楽しむくらいしか使用方法に道がないから、ついついやりすぎてしまうのよ」
「な…っ」
「せいぜい話し相手になってくれるのはジェジャンと…ホーマーくらいのものかしら?つまらないわね。四人中半分だけしか話が出来ないなんて。貴方とは話が平行線どころか属する世界が違うほどに違うからどうしようもないもの。正直、私の方こそ貴方のことを貶してあげたい気分なのよ?」
「…き…きさっ…」
「貴様?その後は一体どんな罵詈雑言が続くのかしら?…まぁ、良いか。飽きたからそろそろ黙ってくれる?眠いから眠るわ」
「ふ…ふざけるなッ!」
叫び、グッドマンは立ち上がっていた。
この女のこの不遜さ、生意気さは何だ。どちがの立場が上なのか、ちゃんと理解しているのか?様子からして出来ていないだろう。学園を取り上げられるかどうかの境目で、こんな態度を取ることが出来るのだから、それは間違いない。
この女は、愚か者だ。
「貴様にとやかく言われるいわれはない!いや……」
と、一つ思いつき、ニヤリと笑う。
「貴様、ひょっとして焦っているのか?」
「…は?」
「そうなのだろう?いや、そうに違いない」
ぽかんとした表情を浮かべる相手の、その表情を図星をつかれたからこその、それは何でもないのだと思わせるための演技だと決めつけて優越感に浸る。
「それはそうだろうなぁ。もしかしたらお前の手から、この学園が奪われるかも知れない危機なんだからなぁ?その時のお前の顔が見物だよ、学園所有者殿?」
「…貴方」
「何を言っても無駄だ。我々はとある一定条件を満たせばこの学園を手にすることが出来る、許可を得ている。つまり貴様の国はあと少しで崩れ、私たちの作り上げる新しい秩序が、この場で、お前が支配していたこの場で生まれるのだ!」
「…そう」
その言葉にヴェーダはそうとだけしか応えず、それは自分に負けたのだと認めたからこそのしおらしさなのだと、思った。
そんなことを思っていると知られたら、きっと、思い上がりも甚だしいと鼻で笑われるでしょうが。
と、いうか、相手にさえしないでしょう。
全く腹立たしい。一体この学園は何なのだろう。気に入らない、反抗的で反抗的で仕方のない生徒ばかりが存在しているではないか。
生徒など、教師に大人しく付き従っておけばいいだけの存在だというのに。
腹立たしいことこの上ない。
……しかし一番腹立たしいのはそれではなく、目の前で足を組んで挑戦的に笑っている女の存在だろう。
こんなのが学園の、とある教育機関の長であるという事実がもう信じられない。報告によればグランドで打ち上げ花火をしたり、生徒を強制的に遊びに使ったり無理に遣いを頼んだり。最終的にはその権利を乱用して生徒会の会員たちを、こともあろうか授業中に呼び出して遊ぶのだというのだ。
付け加えて、その事態に生徒たちは慣れきってしまっている。巻き込まれるメンバーたちまでもが慣れ、このままでも別に構わないとまで言っているという。
そんな状況、あってなるものか。
だから自分たちは正しい。この有り得ない状況を消し去ってやるのだから、むしろ礼を言ってもらいたいような気分だ。
だというのに生徒たちの反抗的な様子ときたら。
「全く……何も分かっていないガキどもが」
「あら、そういう上から目線だから嫌われるんじゃないの?」
小さな呟きへの反応に、小さく舌打ちをした。苛立たしい、本当に苛立たしい。一見すると正しく見える言葉を使うその様からして憎々しいのだ。
上から物を見ているのはどこの誰だ。
職権を乱用しては場を乱しているのはお前ではないか。
「黙ってもらおう。お前に発言を許可した覚えはない」
「そして私は発言を禁じられた覚えがないのだけれど?」
「では今からしよう。喋るな。不快だ」
「断るわ。貴方にそこまでの拘束力はないでしょう?」
「……不愉快な女だな、貴様」
「お褒めにあずかり至極恐悦、というところかしらね」
刺々しい言葉を舞うようにかわし、相手は笑む。
鬱陶しい相手だった。
…こんなのに、少しばかり『敗北感』を抱いたというジェジャンはどうしようもなっていないと、自分としては思う。そこは敗北ではなく怒りを、相手を踏みつぶそうという意志を持たねばならないだろうに。
「良男さん、眉間に皺が寄ってるわよ?」
「誰が良男だ!そして眉間に皺を寄せているのは貴様だろう!」
「そうなの?ごめんなさいね。貴方みたいに言葉が通じない馬鹿は遊んでいたぶって楽しむくらいしか使用方法に道がないから、ついついやりすぎてしまうのよ」
「な…っ」
「せいぜい話し相手になってくれるのはジェジャンと…ホーマーくらいのものかしら?つまらないわね。四人中半分だけしか話が出来ないなんて。貴方とは話が平行線どころか属する世界が違うほどに違うからどうしようもないもの。正直、私の方こそ貴方のことを貶してあげたい気分なのよ?」
「…き…きさっ…」
「貴様?その後は一体どんな罵詈雑言が続くのかしら?…まぁ、良いか。飽きたからそろそろ黙ってくれる?眠いから眠るわ」
「ふ…ふざけるなッ!」
叫び、グッドマンは立ち上がっていた。
この女のこの不遜さ、生意気さは何だ。どちがの立場が上なのか、ちゃんと理解しているのか?様子からして出来ていないだろう。学園を取り上げられるかどうかの境目で、こんな態度を取ることが出来るのだから、それは間違いない。
この女は、愚か者だ。
「貴様にとやかく言われるいわれはない!いや……」
と、一つ思いつき、ニヤリと笑う。
「貴様、ひょっとして焦っているのか?」
「…は?」
「そうなのだろう?いや、そうに違いない」
ぽかんとした表情を浮かべる相手の、その表情を図星をつかれたからこその、それは何でもないのだと思わせるための演技だと決めつけて優越感に浸る。
「それはそうだろうなぁ。もしかしたらお前の手から、この学園が奪われるかも知れない危機なんだからなぁ?その時のお前の顔が見物だよ、学園所有者殿?」
「…貴方」
「何を言っても無駄だ。我々はとある一定条件を満たせばこの学園を手にすることが出来る、許可を得ている。つまり貴様の国はあと少しで崩れ、私たちの作り上げる新しい秩序が、この場で、お前が支配していたこの場で生まれるのだ!」
「…そう」
その言葉にヴェーダはそうとだけしか応えず、それは自分に負けたのだと認めたからこそのしおらしさなのだと、思った。
そんなことを思っていると知られたら、きっと、思い上がりも甚だしいと鼻で笑われるでしょうが。
と、いうか、相手にさえしないでしょう。
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