式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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ただいま企画②-2!ちなみに①はアンケートの事。
「……」
無言の背中から視線を外して、デュナメスはセラフィムを膝に乗せているセラヴィーへとそれを転じた。
「……なぁ」
「何だ」
「あの、桜の前で正座して一心不乱に何か祈ってるのは何」
「ダブルオーだが」
「や、人物名じゃなくて行動」
「祈祷だろう」
「…何で」
「それはむしろオレが聞きたい」
「だろーな…」
息を吐いて、デュナメスは再びダブルオーの背中に視線をやった。
丁度良い場所を見つけて、シートを敷いて、準備をとんとんとやってしまって、さぁ今から花見を始めようと思ったところで、気づいたらダブルオーはあの状態だったのである。前触れもなく、準備が終わったらああしようと初めから決めていたかのようであり……実際そうなのだろうけれど。
折角の花見で、折角の花祭なのに…この一角だけ妙な雰囲気が漂っているのは隠す事も出来ないほどに、彼のせいだった。
「ダブルオー…お祭楽しむつもりあるのかな…」
「あれがアイツなりの楽しみ方なんじゃねぇの?」
「…あれで、楽しいの?」
「楽しいかはともかく満足なんじゃねぇの?どーせ生徒会長の座をぶん取る事について祈ってんだろうよ」
「折角のお祭なのに…」
「気にしてやんなっての。だからあれで満足なんだろ」
少し残念そうなアリオスに、欠伸をしながらキュリオスが答える。面倒そうにしながらも応じるのは、きっと相手が半身だからなのだろ。自分が話しかけたところでろくな反応があるとは思えない。
そして、欠伸をしている彼の厳命によって自分の双子は今、この場にいない。アイスを買いに行ったのである……ちょっと悲しい事に近場のコンビニへ。祭といえど花祭、流石にアイスの屋台はなかった。
というか、どうしてこんな所に来てまでアイスを求めるのだろう…。
既にこの時点で花祭とは違う何かが存在する事を、果たして自分たちらしいと前向きに捕らえるべきか、普通に嘆いてみるべきか。
どうしたら良いのだろう、とデュナメスはため息を吐いた。
無言の背中から視線を外して、デュナメスはセラフィムを膝に乗せているセラヴィーへとそれを転じた。
「……なぁ」
「何だ」
「あの、桜の前で正座して一心不乱に何か祈ってるのは何」
「ダブルオーだが」
「や、人物名じゃなくて行動」
「祈祷だろう」
「…何で」
「それはむしろオレが聞きたい」
「だろーな…」
息を吐いて、デュナメスは再びダブルオーの背中に視線をやった。
丁度良い場所を見つけて、シートを敷いて、準備をとんとんとやってしまって、さぁ今から花見を始めようと思ったところで、気づいたらダブルオーはあの状態だったのである。前触れもなく、準備が終わったらああしようと初めから決めていたかのようであり……実際そうなのだろうけれど。
折角の花見で、折角の花祭なのに…この一角だけ妙な雰囲気が漂っているのは隠す事も出来ないほどに、彼のせいだった。
「ダブルオー…お祭楽しむつもりあるのかな…」
「あれがアイツなりの楽しみ方なんじゃねぇの?」
「…あれで、楽しいの?」
「楽しいかはともかく満足なんじゃねぇの?どーせ生徒会長の座をぶん取る事について祈ってんだろうよ」
「折角のお祭なのに…」
「気にしてやんなっての。だからあれで満足なんだろ」
少し残念そうなアリオスに、欠伸をしながらキュリオスが答える。面倒そうにしながらも応じるのは、きっと相手が半身だからなのだろ。自分が話しかけたところでろくな反応があるとは思えない。
そして、欠伸をしている彼の厳命によって自分の双子は今、この場にいない。アイスを買いに行ったのである……ちょっと悲しい事に近場のコンビニへ。祭といえど花祭、流石にアイスの屋台はなかった。
というか、どうしてこんな所に来てまでアイスを求めるのだろう…。
既にこの時点で花祭とは違う何かが存在する事を、果たして自分たちらしいと前向きに捕らえるべきか、普通に嘆いてみるべきか。
どうしたら良いのだろう、とデュナメスはため息を吐いた。
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