式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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何組くらい例をあげてみようか…。
事情は知っているけれど、初めから最後までというか今現在まで、ずっと様子を見ていたから経過も知っているし納得もしているし理解もあるけれど。
「こう日常じゃ有り得ない光景を見るのって不思議な感じだね…」
「不思議で済むか。思わず止めに入りかけたぞオレは」
「それは危ないね…」
今そんなことをしたら、あるいは命すら危ないかも知れない。
のほほんと茶を飲みながら、サンドロックは目の前の『有り得な』過ぎる光景に意識を戻した。こんなもの、今回を見逃したらいつ見ることが出来るだろう。いや、別に見たいわけではないけれど、見逃したらきっと損をしたような気分になるのだろうし。
「それにしても必死だね…デスサイズ、もう鎖は必要ないんじゃないかな…」
「というか鎖がもう無いぞ」
「…分かった、止める」
手に持っていた最後の鎖を持ったまま、ウイングを気絶させた後に何重にも鎖で縛り上げていたデスサイズは、素直にこちらにやって来た。
それからストンと腰を下ろし、ぐったりと机にうつぶせになる。
「あー、もう、何でこうなったんだろ…」
「コロニー全体で起こってるらしいしねぇ、無差別なんだと思うよ?」
「だからって…だからってさ……何で!」
と、ガバッと身を起こしてデスサイズは叫んだ。
「何でオレとウイングが入れ替わらないとなんないんだよッ!」
「…何でって…やっぱランダム?」
「しかし、まだマシな入れ替わりじゃないのか?」
「どこが!?ヘタしたらオレの体は自爆の餌食になんだけど!?」
「ヘビーアームズが被害に遭っていないだろう」
「えっと、それってどういう意味?」
「簡単な話だ」
ナタクの言い出した事がどうも理解できずに問い返すと、彼は何でもないように答えた。
「仮にウイングと入れ替わったとするが……寡黙なウイングとそこそこ喋るヘビーアームズというのはどう思う」
「……そこそこ喋るヘビーアームズって言うのはあれだね…」
「天変地異レベルだろ…」
「そう言うことだ」
だから現状はまだマシなのだというナタクの言葉を、どうやらすんなりと受け入れることが出来そうだった。
ウイング⇔ヘビーアームズの場合。
寡黙過ぎなウイングが出来上がりますがどうですか。私はちょっと怖いです。
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