式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
茜ちゃんと九瑠璃と舞流のお話です。
「大人の男の人に好かれる方法?」
「……うん」
「そーゆーのは、大人の男の人本人に訊いた方が良いと思うんだけどなー。ほら、赤林さんとかさ、いるじゃん」
「えぇと……でも、こう言う事って、何だか言いにくくって」
でも、それで舞流を頼るのは如何様な物だろうかと、傍で話を聞きながら九瑠璃は思った。確かに同じ道場に通う物同士、そこそこ交流があるのだから話もしやすいだろうが、だからといって振って言い話題と振らない方が言い話題があるのは事実。
そして案の定、舞流はにっこりと笑った。
「そっか。じゃあ、私が思いつく限りの事を全部教えてあげるね!」
「……止」
「えー?クル姉何でー?」
「……歳……低…」
「あぁ、そっかー。そうだよねー。それはちょっとまずいかぁー」
「……?え?え?」
流石に今回は納得したらしく簡単にひいた舞流の隣で、茜が話の流れについて行けずにオロオロとしていた。何かを教えてもらえそうだったのに教えてもらえなくなった、ということは分かるようで、それがどうやら聞かない方が良い事だということも何となく理解出来ているようだけれど、突然過ぎて心が状況について行けていないようである。
まぁ、でも、まだ要らないだろう事を教えられるよりは、この現状は遥かにマシだろう、絶対に。
「んーっと、じゃあ、さしあたって害のなさそうなアイディア出せばいいんだよね……えっとー、なら、手料理とか?クッキーとかなら簡単だよね。で、その中に大人のくす、」
「……黙」
「あ、ごめんごめん。何でもない」
「う…うん?……えぇと、クッキー?」
「ケーキとかでも良いかもしれないけどさ、やっぱ持ち運びが楽な方が渡しには行きやすいかなぁって思ったんだけど。どうせ静雄さんに渡したいんでしょ?」
「……!…うん!」
「ならやっぱ、保存効きそうだしクッキーの方が良いよ。探しても会えるかどうか分からないんだしさ。ま、自販機飛んでたら一発で分かるけどねー」
「ありがとう!私、頑張るね!」
からからと笑う舞流に、茜はとても明るい笑顔を浮かべて頭を下げた。
その様を見て、九瑠璃は密かに安堵の息を吐いたのだった。
茜ちゃんはほら、まだ小学生だからさすがにさ……という事で、少し静止してもらいました。大人の薬とか言っちゃだめだよ!
……しかし、すでにわりとアウトな気がするが。
PR
この記事にコメントする