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臨也の苦手な物について。静雄、門田、狩沢さんの三名です。
「臨也の弱点?」
「……あぁ」
何か知らねぇか?と、酷く深刻な表情で問いを投げかけてくる静雄を前にして、門田は腕を組んだ。
残念ながら、そういった物を聞いた覚えは無かった。情報を扱うのが得意な彼がそんな事を容易に明かすわけがないし、それでもどうにか浮かぶ『弱点』と言えば目の前にいる池袋最強だったので……教えてもあまり意味は無い気がする。弱点本人が弱点を訊きに来ているのだから、当然ながら応えるなら別の弱点の事だろうし。
何かないだろうかと呻いていると、後ろからひょい、と手を上げる影があった。
「はいはいはーい!私思いついちゃった!」
「……何だ?二次元が関わる事柄以外なら行ってみろ」
「ふっふっふ、今日はちゃんとリアル話だもんねー」
にやにやと笑って、それから狩沢はぴん、と右の人差し指をまっすぐ伸ばす。
「ハチだよハチ!イザイザにはハチをぶつけたらいいよ!」
「……ハチ?」
「……何でだ?」
思わずと言った様子で訊き返す静雄に、何故だかとても楽しそうに彼女は答えた。
「だってほら、イザイザっていっつも黒い服着てるし!ハチって確か、黒とか赤とか狙ってくんだよね?ということで、夏場も黒コートなイザイザなら効果抜群!」
「静雄の服にも黒がわりと入ってんぞ。こっちも狙われねぇか?」
「そこは、ちょっと黒と赤の入らない服を来て行けばいいんだって!あ、その時は計画実行前に是非、私の所に来てね、シズちゃん!めっずらしーシズちゃんの私服姿は永久保存版にするから!」
「お……おう?…永久保存版?」
状況について行ききれないらしい目を白黒させている池袋最強の肩をぽんと叩いて、門田は思わず息を吐いた。
「永久保存版ってのは気にすんな。あと、私服着たからって狩沢に見せる必要もねぇからな。……ま、ハチってのは有り得そうな気もするが」
あの黒ずくしの服装なら、ハチの方も確かに狙い放題だろう。
ただ、計画実行とか言って、一体どうやって、どこからハチを仕入れてくるのかと言う疑問は存在していたのだけれども……敢えて口にはしない事にした。言って答えが返ってきた場合、池袋にハチが住みつく事になる可能性は、出来るならば無い方が良い。
ちなみに来神の時の臨也でもこの作戦はいけるでしょう。だって赤と黒だし。
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