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こんな友人がいたら、そりゃ苦悩もするでしょう。運命と伝説のお話です。
「デスティニー、一つ聞け」
「……何だよ」
いつもと違いどこか真剣そうな友人の様子に、デスティニーはほんの少し身構えた。
とりあえず、こんな表情をしていてなおかつレジェンドが真面目な話をする可能性は一パーセントたりともない。断言できる。では真面目な話はどんなふうにされるのかと問われれば、そんな物は一度もされた事が無いので分からない、と答えよう。
ともかく。
こう言う時のレジェンドの中にはろくでもない事を言うとか、どうでも良い事を言うとかの二パターンしか存在しないのである。
……はた迷惑な友人だった。
自分がそんな事を思っていると多分知っているレジェンドは、それでも何の反応も見せないままに言った。
「お前は、何が何でもツッコミにならなければならないんだ」
「……何だそれは。戯言か何かか?」
「いや、歴然たる真実だが」
「いらねぇよそんな真実!」
「考えても見ろ」
ずい、と顔を寄せて彼は言う。
「この場所に来て思った事は無いか?ここにはツッコミの数に合わない程に天然や常時ツッコミ待ちが存在していると。これではツッコミの人々の気の休まる時が無い。だからその負担を減らすべく、お前がツッコミになる必要があるんだ」
「そこまで主張するならお前がなれ!」
「オレは天然ボケ属性だから無理だな」
「そう言う事言ってる時点で既に天然じゃねぇよ!」
「とにかくそういうことだ」
「納得できるかッ!」
叫んで、肩で息をして……そして首を傾げる。
「……つーか、なら、ツッコミを増やすより、ツッコミ待ちどもを減らせばどうにかなるんじゃねぇか?そいつらをツッコミに回すとか」
「それは無理だな」
「断言かよ。…理由があんなら聞かせろ」
「誰もツッコミなんて苦労するポジションに行きたくないだろう?そう言う事だ」
「お前……いつか本気で殴るぞ?」
彼らのあの世界=ツッコミとボケに二分化される世界。(時々両方の使い手あり)
で、本当にツッコミは苦労してるだろうなぁという事で。
しかし最後、「いつか」とか言ってる時点で、運命の心がめちゃくちゃ広い。今すぐ殴っても不思議じゃないはず。
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