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作戦決行後です。



「おや……?」
 職員室にある自分の席の、その机の上に見慣れない袋を見付けて、ジ・Oは首を傾げた。
 何とも可愛らしいラッピングが施されている袋を手に取り、するりと袋の口を結んでいた紐を開けてみると、食べやすい大きさのクッキーが数枚入っているのが見える。……つまり、これは、プレゼント……とかいうわけなのだろうか。
 ならばどうして自分のいる時に持って来なかったのかとか、本当にこれが好意から来るものなのか、等々、様々な疑問が頭の中で飛び交わせながら、袋のすぐそばにあった封筒に手を伸ばす。
 そうして好意しか記されていない手紙を読み進め、一つの結論に至る。
 ……信用出来ない。
 何と言うか、うまくでき過ぎているのだ。可愛らしいラッピングに、可愛らしい文字、だなんて。こうも出来過ぎだと、何だか、全部『そうあるように』偽造した物なのではないかと思えてくるのである。
 実際、そういう事を本当にしそうな生徒を一人、知っているわけだし。
 妙に自分を目の敵にする白髪の三年生の顔を思い出しながら、彼のせいでここまで過敏になっているのだと自覚しながらも、とりあえず、目撃情報を仕入れるべく隣の机の住人に声をかける。
「すみません、これを私の机に置いて行ったのはどんな人だったか分かりますか?」
「さぁ?私はさっき帰って来たばかりだから分からないな」
「嘘を言わないで頂けますか?目が泳いでますよ」
「う……」
「素直に答えていただけますね?」
 関わりたく無いオーラを体中から発しているギャンに、微笑みながら重圧を与えると、お手上げだと言わんばかりに肩を竦めた。
「……顔も知らん女子だったぞ」
「本当です?」
「ここで私が嘘を言って何か良い事でもあるのか?」
「先ほど嘘を吐いた人が良く言いますね……まぁ、良いでしょう」
 いつも通りの表情を浮かべながら答えるギャンの言葉はやはり信用し難いが、これ以上何かを問い詰めても何の意味も無いだろう。
 では……これはどうしようか。
 手元に残った手紙とクッキーを見下ろして、ジ・Oはため息を吐いた。







ギャンさんは協力者。他にも何人か協力仰いでるはずです。
んでんで。ギャンさんはやればできる子だと思います。本当に。演技とかもやればできると思います。
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