式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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プチ語り。アレルヤさんです。多分、二期終了直後のいつぞや。
19.変わらぬ想い
空は青い。
雲は白い。
見渡せば木々がある。
見下ろせば道がある。
内には片割れがいる。
真横には彼女がいる。
今は離れているけれど仲間がいる。
目には見えなくても居場所がある。
ずっと、欲しかった物が今はここにあった。
その事が嬉しくて笑うと、彼女は不思議そうな表情をこちらに向けた。突然笑い出した自分に訝しさを覚えたらしい。
彼女の問いかけてくる視線に何でも無いよと首を振ってこたえ、新鮮な空気を吸った。
広い広い世界にいる。その事実がとても嬉しい。その世界を片割れと彼女と共に歩ける。その現実がとても愛おしい。そして歩き疲れたら帰れる場所がある。憧れていても有り得ないと、昔は諦めていたのに。
子供の時は、こんなに世界が素敵なものだなんて考えてもいなかった。あの頃の自分にとって、世界は狭い狭い機関の中だけだった。それが今や、果ての無い様にさえ感じられるこの場所に立っていられる。色づいた風景を見る事が出来る。
たまに、夢なんじゃないかと思う。
憧れ過ぎて、幻に見てしまっているのではないかと。
けれど、直ぐに片割れが呆れながら否定してくれるから、そうではないと分かる。
ただそれだけのやり取りにさえ嬉しさを覚えてしまう自分は、きっと今、幸せなんだろう。確かにまだ争いは絶えない世界だけれど、それでも、自分が求めていたものを得る事は出来たのだから。間違いなく、幸せだ。
だから、どうか。
これ以上誰もいなくなりませんようにと。
自分の物だけでは無い、他の人たちの幸せも少しでも長く続きますようにと。
祈りながら、この世界を今日も歩く。
機関にいた時と比べたら、きっとCBでの日々は楽しかったと思うのですよ。
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