式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
更新、はたして何か月ぶりになるのか……。
リハビリみたいな感じでぼちぼちと書いてた超短文です。
曹操様のひとりごとみたいな。日常系。
ゆききえつき(雪消月)
二月は別名、雪消月というらしい。
しかし、今、目の前に広がる光景は、その名前を裏切るものであった。
つまり、一面の銀世界。
「……と言うには、余計なものが多いか」
雪の降り積もった灰色のブロック塀をちらりと見やり、配達済みの新聞紙をポストから抜き取る。この雪の中だ、配達も大変であっただろうに、いつも通り早い時間にこれがここにあることを称えたい。それが仕事と言ってしまえばそれまでだが、それでも大変なものは大変だろう。
配達人たちは、すでに仕事を終えて家の中で温まっているだろうか。それともまだ、積雪を踏み固めながら寒さに凍えているのだろうか。……前者であれば、それは彼らにとって何よりも有難いことだろう。
などと思いながら、外よりは温かいものの、夜のうちにしっかりと冷えてしまった家の中に入る。
じきに起きてくる同居人たちのためにリビングの暖房をつけてやりながら、本当に雪が消えるのはいつごろだろうかと考える。まぁ、少なくとも、あと二、三日は先であろうが。
できることなら早い方がいいと、少し体を震わせ、息を吐いた。
二月は別名、雪消月というらしい。
しかし、今、目の前に広がる光景は、その名前を裏切るものであった。
つまり、一面の銀世界。
「……と言うには、余計なものが多いか」
雪の降り積もった灰色のブロック塀をちらりと見やり、配達済みの新聞紙をポストから抜き取る。この雪の中だ、配達も大変であっただろうに、いつも通り早い時間にこれがここにあることを称えたい。それが仕事と言ってしまえばそれまでだが、それでも大変なものは大変だろう。
配達人たちは、すでに仕事を終えて家の中で温まっているだろうか。それともまだ、積雪を踏み固めながら寒さに凍えているのだろうか。……前者であれば、それは彼らにとって何よりも有難いことだろう。
などと思いながら、外よりは温かいものの、夜のうちにしっかりと冷えてしまった家の中に入る。
じきに起きてくる同居人たちのためにリビングの暖房をつけてやりながら、本当に雪が消えるのはいつごろだろうかと考える。まぁ、少なくとも、あと二、三日は先であろうが。
できることなら早い方がいいと、少し体を震わせ、息を吐いた。
おまけ
「……曹操、そんなに難しい顔をしてどうした?」
「孫策か。……見ろ」
「先月の電気代請求が来たのか」
「そうだ。予想はしていたが、まさか本当に四万を超えるとはな」
「先月と比べて随分と増えたな。節電するか?」
「とすると、どこで締めるかだが……朝の暖房はどうだ?」
「いや、それは頼むから止めないでくれ。あれがないと起きて来れん」
「我儘を言うな。一か月前はあんな物が無くとも起きて来ていただろう。戻るだけだ」
「その台詞は一か月前と今の朝の気温の差を考えてから言え」
「耐えられんほどではないだろう?」
「あぁそうだな。最近の冷え込みは、できれば耐えたくない程度に酷いがな」
「……仕方がない。別の案を探すか」
「そうしてくれ」
雪消月には色々読みがあるっぽいですね。「ゆきぎえづき」とか「ゆきげしづき」とか。どれが本当ってこともないでしょうが、どれ使っていいのか悩みます。
そして、冬場夏場の電気代は怖い。
PR
この記事にコメントする