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困ったことって…いつでも起きるんだね… (byフェルト)
チビスターズ第四話 ②
……何だろう、この状態は。
思い、買い出しに来たデパートのフロアで、ティエリアは深いため息を吐いた。
いくら今が非常の時ではないとはいえ、マイスター及びCBの主要メンバーは、できるだけ目立たないようにするべきであるというのに。
「ティエリア……どうかした?」
「アレルヤ・ハプティズム。君は今の状況に何か、思うところはないのか?」
「……無いけれど…?」
予想通りの答えに、再びため息。
どうして何も思わないのだろうか。
一見すると、どこからどう見てもほとんど共通点のない六人組が一緒になって、人間の非常に多いデパート内を歩いているという、この状況に対して。
目立つ、なんて言葉では済まされない。
まず、あくまで見た目だけではあるが、小さな子供が二人いる。それから少女が一人。
これだけだったら姉弟だろうかと、微笑ましく見てもらえるだろう。その三人の中にティエリアが入っても、ロックオンが入っても、ハレルヤが入っても、普通ならば同様の理由でスルーされるハズだ。一瞬、気を取られようがその後は何も感じず空気のように扱うに違いない。他の、大多数の他人たちと同様に。
だがしかし、普通ではないのだ。
何が普通ではないかというと、それはもちろん『見た目』である。
この集団、客観的に見ると誰も彼もが顔が整っているのだ。性格とかいう内面は置いておいて、外面は申し分のないメンツが六名。
さらにその上、髪が奇抜というか。アレルヤとハレルヤは前髪が長くて顔の半分を隠しているし、フェルトの髪はピンク色。かくいうティエリアだって紫色で、普通と言えるのは刹那とロックオンくらいの物。
まぁ前髪が長いあの二人は、むしろそうであったほうが騒ぎは起こらないから良いとする。オッドアイなんて、好奇の視線で見られる対象だ。
あぁ……あと、無駄に背が高いのが二人いるのも問題か。あの二人は人混みにいるからこそ背が高くて酷く目立つ。
「だから彼らは置いていくべきだと言ったというのに……」
「……ティエリア、お前が今何を思っているのか、何となく分かるんだが……」
不機嫌に呟くと、ロックオンが苦笑して言う。
「そりゃ、個人の意思じゃあどうしようもない話だろ」
「マイスターなのですから、そのくらいの無理は何とかしてください」
「んな無茶な……」
もちろんティエリアだって、それが無茶なことくらい分かる。
しかし、こうでも言わないと気が収まらないのも事実なのだ。貧乏くじな彼には、せいぜい自分の生贄になってもらおう。
「えっと……最初は、お洋服…だね」
「…ちゃんとズボンを選んでね」
「……分かった。多分…」
「…多分なのか、フェルト・グレイス」
三人の会話を聞きながら、ふと、ハレルヤが口を開いていないことに気がつく。
ついと視線を向けると、彼はどこか警戒しているような表情を浮かべていた。
「何を警戒している?」
「…テメェらが警戒しなさすぎなんだよ。いいか?こういう人間でごった返してる場所ってのは、何が起こるか分からねぇだろーが」
なるほど、と彼の言い分に納得する。これだけ目立つ集団だ。ふと目にとまって何かの標的にされてもおかしくはない、かもしれない。
ほんの少しだけハレルヤを見直してやろうかと考え……止めた。
それとこれとはやっぱり、別な問題なのである。
「……あれ、アレルヤと刹那は?」
「さっきまでここに……っていねぇ!?」
「オイ、最年長!何でテメェがキチンと監督してねぇんだよ!」
「お前だって気づいてなかっただろ!?」
「小さい分、人混み紛れても気がつけなかったか……何という失態だ…」
「ティエリア!絶望してる暇があったら探せ!」
というか、君の警戒は形だけか (T)
っせぇな!気づけなかったんだし…しゃーねーだろ!? (H)
というわけで、小さい組と大きい(通常)組が、分かれてしまいました。
探すのは大変そうです…。