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二期…ヨハンさんとかミハエルとかが出てこないかと思うと、何か少し…寂しいな。
というのは関係ないですが、今回はヨハンさんの独白的な…場面としてはあの、アリーさんに襲撃されて倒されてしまったあの時の、死の間際くらいだと考えてくださって間違いないかと。
09.ゴミ箱
どうしようもないこの世界。
それを変えるため、自分たちは存在している。
世界を壊して、直して、崩して、組み立てて。
そうやってまた、創っていくのが存在理由。
その課程で、目的を達成させることが存在意義。
そのはず、だったのに。
最期の時、浮かんだのは『裏切り』という言葉。
裏切られた、あるいは捨てられた。
弟は倒れて、もうすぐ自分も同様に…。
そうなると、残されてしまう妹のことが気がかりだ。
嗚呼、あの子はちゃんと生きることが出来るだろうか?
否、そもそも、ここから逃げることが出来るだろうか?
どちらも自分が関与することが出来ない領域の話となる。
どうか生きて欲しいと願う。自分たちの代わりに、自分たちの分まで、なんて贅沢は言わないから、せめて自分たちがいない世界でも心の底から笑えるようには、なって欲しい。
その時、彼女の隣には誰かいるのだろうか?
例えば生意気な口を聞く、けれど大切なAIだとか。
例えば最年少の無口なマイスターの彼だとか。
例えば完璧主義者の、美しい美貌を持つ彼だとか。
例えば色々と苦労していそうな兄貴分の彼だとか。
そして、例えば……
例えば、とても優しい彼、だとか。
こんなことを言えた義理でないことぐらい、分かってはいる。
分かってはいても、祈らずにはいられない。
どうか、あの子を一人にしないで欲しい。
誰でも良い、傍に居てやって欲しい。
要らなくなって捨てられてしまう自分とは違って……どうか、彼女は。
彼女だけは、自分と弟が入れられてしまう、要らない物が無造作に放り込まれる場所には、来て欲しくないから。
あの終焉は、かなり酷いと思う…よ。
特にミハエルがね、何も思わないままに…っていうのが。